俺の2時間半を返せ!!
声優・俳優云々よりも、単純にハマリ役の役者を選んだ方がいいと思う蔵間マリコです。
昨日の夜、日本のアニメ業界を担う大手・ジブリのアニメ映画2本『海がきこえる』と『ゲド戦記』が放送された。勿論のロン、ポンの喰いタン、自分は両方とも視聴した。何せ、両方とも見たことが無い作品だからな。特に、海がきこえるは話の内容どころかタイトルも聞いた事もない。ていうか、この作品の存在を今回の放送で知った人のほうが多いだろう。だから、今回はその内容を確認するためにも4時間ぶっ続けで見ました。
で、とりあえずジブリ作品2本を見た感想なのだが、海がきこえるはそこそこ面白かったな。内容は『耳をすませば』路線の比較的地味な作品だけど、個人的にはこっちの方が好きだ。何ていうか、良くも悪くも1980年代末から1990年代初頭のトレンディードラマという感じで、「こいつなにやってんだよー!!」とか「よくやったなー。」と飛田展男の演じる主人公にツッこみながら見ていたからな。まあ、何度も放送していたらそこまで楽しめなかったかもしれないが、今回の放送で初めて見たから新鮮で面白かったわ。
それ比べてゲド戦記は…。何で、指輪物語とナルニア国物語と肩を並べる傑作ファンタジー小説が、ダメダメな作品になるん!?ストーリーがメリハリゼロのわけワカメ利尻昆布だし、設定説明や状況把握が全くなされていない、キャラクターが全然魅力的ではない、声を当てている人があまりにも棒過ぎてオンドゥル語よりも酷い、カメラワークが下手っぴ…。悪いところを挙げれば、キリが無い。今まで詰まらない映画は何度も遭遇してきたが、「俺の時間を返せ!!」と叫びたくなった作品は初めてだった。原作者やスタッフ、映画評論家が酷評するのも納得である。好みの問題かもしれないが、俺も原作者たち同様に理解できない…。
しかし、今回のジブリ映画2本であることが再実感した事がある。今のジブリでは、後世に語れるような名作が作れるような実力がないという事と、このままでは非常にマズいという事を。
昔のジブリというと、見ていてドキがムネムネ、ワクテカが止まらなかった。ボーイミーツガールから始まる冒険活劇、世界を揺るがす何かを廻っての争い、宮崎駿節全開の個性溢れるキャラクター、非常に伝わりやすいテーマ性…。そういった子供から大人まで楽しめる要素をこれでもかと詰め込んでいて、何回見ても面白かった。ジブリの特色の一つでもある、俳優の起用もストーリーやらなんやらでカバーしきれていたというのも大きいし、アレはアレで味があったからね。ホント、日本のアニメ業界の本気ともいえる作品群だったな。
でも、今のジブリ作品は面白いと言い難い。あまりにも子供向けを意識しすぎたせいか、ストーリーは陳腐なものとなった。声優を避け、(話題性とかもあるのだろうが。)素人の声の方がシックリくると起用された俳優は、棒読みで何を言っているのか不明。そして、新作が出るたびに作品としてのテーマ性が薄れていき、方向性を見失ってる。
ジブリという大看板を背負っているせいか、どうも作品にスタッフたちの妙なプライドの高さが感じて、それがマイナスの方向に結果が出てしまっている。その癖、妙な所で怠っていたりする。もはやジブリというブランドは形骸化して、話題性だけを取るためだけの存在になったのだろうか?ジブリ最大の功労者、宮崎駿はもう1作しか作る体力が残っていないらしく、息子の宮崎吾郎はゲド戦記を見る限りでは凡才。背水の陣とは、この事かもしれない。
日本のアニメ業界を牽引していたものの、今はかなり危ないジブリ。
さて、これからジブリは再び隆盛することが出来るだろうか?余程の事がないと、今の体勢を切り返すことが出来ず、そのまま没落していまいそうだが、そんな苦境を切り返すほどの大逆転パンチを見せてほしい所である。
頑張れ、ジブリ!!日本のアニメ業界を輝かしいものにするためにも!!
声優・俳優云々よりも、単純にハマリ役の役者を選んだ方がいいと思う蔵間マリコです。
昨日の夜、日本のアニメ業界を担う大手・ジブリのアニメ映画2本『海がきこえる』と『ゲド戦記』が放送された。勿論のロン、ポンの喰いタン、自分は両方とも視聴した。何せ、両方とも見たことが無い作品だからな。特に、海がきこえるは話の内容どころかタイトルも聞いた事もない。ていうか、この作品の存在を今回の放送で知った人のほうが多いだろう。だから、今回はその内容を確認するためにも4時間ぶっ続けで見ました。
で、とりあえずジブリ作品2本を見た感想なのだが、海がきこえるはそこそこ面白かったな。内容は『耳をすませば』路線の比較的地味な作品だけど、個人的にはこっちの方が好きだ。何ていうか、良くも悪くも1980年代末から1990年代初頭のトレンディードラマという感じで、「こいつなにやってんだよー!!」とか「よくやったなー。」と飛田展男の演じる主人公にツッこみながら見ていたからな。まあ、何度も放送していたらそこまで楽しめなかったかもしれないが、今回の放送で初めて見たから新鮮で面白かったわ。
それ比べてゲド戦記は…。何で、指輪物語とナルニア国物語と肩を並べる傑作ファンタジー小説が、ダメダメな作品になるん!?ストーリーがメリハリゼロのわけワカメ利尻昆布だし、設定説明や状況把握が全くなされていない、キャラクターが全然魅力的ではない、声を当てている人があまりにも棒過ぎてオンドゥル語よりも酷い、カメラワークが下手っぴ…。悪いところを挙げれば、キリが無い。今まで詰まらない映画は何度も遭遇してきたが、「俺の時間を返せ!!」と叫びたくなった作品は初めてだった。原作者やスタッフ、映画評論家が酷評するのも納得である。好みの問題かもしれないが、俺も原作者たち同様に理解できない…。
しかし、今回のジブリ映画2本であることが再実感した事がある。今のジブリでは、後世に語れるような名作が作れるような実力がないという事と、このままでは非常にマズいという事を。
昔のジブリというと、見ていてドキがムネムネ、ワクテカが止まらなかった。ボーイミーツガールから始まる冒険活劇、世界を揺るがす何かを廻っての争い、宮崎駿節全開の個性溢れるキャラクター、非常に伝わりやすいテーマ性…。そういった子供から大人まで楽しめる要素をこれでもかと詰め込んでいて、何回見ても面白かった。ジブリの特色の一つでもある、俳優の起用もストーリーやらなんやらでカバーしきれていたというのも大きいし、アレはアレで味があったからね。ホント、日本のアニメ業界の本気ともいえる作品群だったな。
でも、今のジブリ作品は面白いと言い難い。あまりにも子供向けを意識しすぎたせいか、ストーリーは陳腐なものとなった。声優を避け、(話題性とかもあるのだろうが。)素人の声の方がシックリくると起用された俳優は、棒読みで何を言っているのか不明。そして、新作が出るたびに作品としてのテーマ性が薄れていき、方向性を見失ってる。
ジブリという大看板を背負っているせいか、どうも作品にスタッフたちの妙なプライドの高さが感じて、それがマイナスの方向に結果が出てしまっている。その癖、妙な所で怠っていたりする。もはやジブリというブランドは形骸化して、話題性だけを取るためだけの存在になったのだろうか?ジブリ最大の功労者、宮崎駿はもう1作しか作る体力が残っていないらしく、息子の宮崎吾郎はゲド戦記を見る限りでは凡才。背水の陣とは、この事かもしれない。
日本のアニメ業界を牽引していたものの、今はかなり危ないジブリ。
さて、これからジブリは再び隆盛することが出来るだろうか?余程の事がないと、今の体勢を切り返すことが出来ず、そのまま没落していまいそうだが、そんな苦境を切り返すほどの大逆転パンチを見せてほしい所である。
頑張れ、ジブリ!!日本のアニメ業界を輝かしいものにするためにも!!