世の中に不満があるなら自分を変えろ。
それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。
アニメやゲームのキャラを広告塔にするのは、時に絶大な効果を発揮すると思う蔵間マリコです。
今日の夕方の事。自分は、イラストを描くためのネタ集めとして地元の駅で色々と写メを写していた。正直、傍から見たら不審者に見られるかもしれないが、別段、変なことなどしていない。とまあ、適当に駅内を散策したのだが、ちょっと面白いものを発見。それが、上の『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』の広告兼サイバー犯罪撲滅キャンペーンの警察庁のポスターだ。
いや~、これは今まで見たアニメとのコラボレーションのキャンペーンポスターの中でも、一番といっていいぐらい強烈。この攻殻機動隊を見たことがある人なら分かるかもしれないが、この作品は作中でたびたびサイバーテロとの戦いが描かれている。PSNがアノニマスにクラッキング攻撃をされて、ネット社会の脆弱性が指摘されている中、素子とバトーとトグサで対抗というわけか…。作品そのものを知らない人は、あまり意味が無いかもしれないが、一般受けしやすい名探偵コナンの防犯キャンペーンとか何故か交通安全キャンペーンに買って出た機動戦艦ナデシコのホシノ・ルリよりも作品の性質上、適任かもしれないな。なかなか
しかし、どうせこのキャンペーンポスターを張るんだったら、あの曲も流して欲しかったものである。やなせたかし作詞、いずみたく作曲の『手のひらを太陽に』を。勿論、タチコマボイスで。
しかし、キャンペーン用の漫画・アニメ・ゲームのコラボレーションって、結構目立ちますし、思ったよりも印象的ですよね。
例えば、近年のコラボレーションの代名詞ともいえる島根生まれの蛙男商会のギャグアニメ『秘密結社 鷹の爪』。恐らく、このアニメ本編や劇場版アニメを見たことのある人は少ないかもしれないが、鷹の爪の関わっているのコラボキャンペーンは非常に多いため、そういった媒体で見た事のある人は多いだろう。映画での鑑賞上での注意のアニメ、JRのポスター、モンスターハンターポータブル3rdのプロモーションアニメなどなど…。特に映画の上映前アニメは、面白くない映画を見てしまったときに、一番面白かった所が鷹の爪のギャグなんて皮肉られる事があるからな。それだけ、インパクトの強いものといえよう。
あと、変わりどころで言いますとギャルゲーのキャラがキャンギャルを担当する事なんてのもあった。和歌山県の熊野古道の町興しのためにKeyのCLANNADの伊吹風子が描かれたポスターなんかがあるし、AIDSや0-157の予防キャンペーンなんかに、CIRCUSの水夏のスピンオフとしてゲームが製作されたなんて逸話もある。何ていうか、アダルトゲームの会社に任せるという選択肢が凄い…。
まあ、水夏という作品の性質上、名無しの少女というボクっ娘の死神が登場するから縁起が悪いとお蔵入りとなり、それを再び0-157の予防キャンペーン用に使おうとしたが、「AV女優が授業に出てくるようなものであり、アダルトゲームのキャラクターが教材に登場することは好ましくない」といった、ある意味もっとも理由でボツになってしまっているが。どちらにしろ、色々な意味で注目を集めているのは確かだ。
現代の宣伝手段ともいえる漫画・アニメ・ゲームのコラボレーション。
宣伝内容とコラボ相手さえ合致すれば、普通の宣伝方法よりも絶大な効果を得られるかもしれない。今回のだって限定的であるにしても、知っている人にはかなりインパクトがあるに間違いないし。ホント、現代人の発想は底が知れない…。