続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

 これは、正気の沙汰なのか!?

 RPGは、昔から大好きな蔵間マリコです。
 世の中、凄いものがドラマになんですねえ。エニックスの国民的人気RPG『ドラゴンクエスト』シリーズの中でも秀逸なストーリーで人気の高い『ドラゴンクエストⅤ』…、にそっくりな『勇者ヨシヒコと魔王の城』という謎のドラマが7月からテレビ東京系で放送開始されるそうだ。
 いや~、最初はドラクエⅤが実写ドラマ化するのかと勘違いして、「赤字の影響で、いよいよスクエニもおかしくなってしまったのか。」と思ったんですけどね(面白ければ問題は無いが、ドラクエを実写にしても、とても…。)。これが、オリジナルのドラマだと知った時は、二重にビックリしましたよ。そりゃあ、あんなにクリソツな見た目だったら、勘違いしてもおかしくないからな。
 それにしても、こんな企画が通ったのが不思議でたまらない。一歩間違えれば、訴えられそうなコンセプトと売り文句に、日本という風土じゃあ考えられないファンタジーもののドラマ。とにかくツッコミどころが多すぎて…。まあ、監督が33分探偵を作った人だから、こんな変なものを作ってもおかしくはないのだが…。
 となると、一体どんな物語になるのだろうか?父親が「ぬわーーっっ!!」と断末魔をあげたり、奴隷生活から脱出するために樽の中に入って漂流するとか?流石に、そんなまんまみたいなのは無いだろうが、きっとギャグテイストな内容になるに違いない。勇者ヨシヒコ、放送が楽しみである。こっちで放送するかどうかが怪しいけど。

 しかし、ドラクエⅤかあ…。ドラクエⅤというと、ドラクエのシリーズの中でもかなりの思い入れがあるな。何せ、自分が人生初めてプレイしたドラクエ、というよりも初めてプレイしたRPGなのだから。
 初めてドラクエをプレイした自分は、RPGの知識など全く無かったから、右往左往や試行錯誤の連続ばっかりだった。ヘンリー王子が使った隠し階段がどこにあるか分からず、2日間はそこからゲームが進めずに、仕方が無いから父親に答えを教えてもらったり、タンスの中にモンスターが潜んでいないのにインパスをしたり(ドラクエ4コマ劇場でも同じようなネタがあったな。)、迷いの森で延々と同じ所を歩き続けたりと…。全くRPGをプレイした事がなかったから、とんでもないヘマもたくさんしたもんだ。
 だけど、そんなちょっとした事でもRPGという世界が新鮮に感じていたし、無垢な気持ちで遊べた。今だと、「ああ、またあのパターンか…。」とか心の中で呟いたりするからね。それだけ歳を食ったのかもしれない。
 あと、ドラクエⅤというと、忘れてならないのがあの有名なネタ。隠しダンジョンのボスであるエスタークを10ターン以内に倒すと、仲間になるというもの。自分も、コレには相当躍起になりましたねえ。ちょっとヘマをしただけで全滅必至の相手を速やか倒さないといけないのだから。LVは99まで上げて、万全な状態で戦ったものである。
 でも、これって、ファイナルファンタジーⅦのエアリスが蘇るのと同じくらいに有名なデマなんだよねえ…。後のリメイク作では、エスタークの代わりのモンスターが仲間になるらしいけど、当時はそんなものすら無かったからな。10ターン以内に初めて倒した時は嬉しかったけど、同時にぬか喜びで少し落ち込んだのもいい思い出。今じゃあ、ネットで情報がいくらでも拾うことが出来るから、こういうことも無いだろう。

 思い出の一杯詰まったRPG、ドラクエⅤ
 なんかこの記事を書いていたら、無性にドラクエⅤがなってきたな。週末にでも、DS版でも買いに行こうかしら?でも、財布の中身をあまり使いたくない時期だからねえ…。ゲーム一つに、凄く悩む…。

        

 大河ドラマも脱帽な凄い出来だな…。

 漫画・アニメ・ゲームも大好きだけど、ドラマも悪くは無いと思う蔵間マリコです。
 ホント、毎回毎回水準の高い内容ですねえ。TBS日曜劇場『JIN -仁-』(以下、。)が。アニメほどではないですが、ドラマもある程度嗜んでいる自分ですが、今期でほど面白いドラマは無いと思う。
 いかにも江戸時代と思わせるような建物や小道具の作りこみに、泣き笑い上手く緩急つけられたストーリーライン、そしてそんじょそこらのドラマじゃあ太刀打ちの出来ない俳優たちの演技力。原作の連載されていたスーパージャンプをリアルタイムで追っていたし(まあ、男塾いずなが本命でしたけど。)、ドラマ1期も再放送分を含めて2回見たクチでしたけど、ここまで面白いと感じたドラマはそうそうないだろう。平井堅が少し足引っ張っているような気もするけど。
 特に、昨日放送された5話は2期の中でも一番面白かったですね。医療は、延命させるという使い道もあるが、その人の人生の最後を輝かせるための使い道もあると力説していた部分が。アレは、思わず感心しましたね。何ていうか、そういった物の見方もあるという事で。迫真の演技が、より一層の説得力を与えていましたし。
 原作の漫画もかなり面白かったけど、ドラマはドラマならではの魅力があるな。のこれから先の展開が楽しみである。

 しかし、一体、何処で差がついてるのだろうか?漫画原作のドラマで、人気のある作品と無い作品って。
 古くは、金田一少年の事件簿(キンキの方ですぞ。)やショムニ(ここら辺は、思い出補正のフィルターがかかっているのだろうが。)、最近ではLIAR GAMEや上でも紹介したJINなどが個人的に名作だと思う。その一方、凡作や駄作といわれる作品もたくさん世に出ている。その原因の一端としては、監督やカメラワークの技量、なんかもあるだろう。でも、最大の原因は『原作を如何に理解して、それに上手く折り合いをつけているか。』ということに尽きると思う。
 漫画を原作としている以上、実写化するにおいて様々な弊害が発生する。漫画でしか出来ない表現方法の代替案に、原作のイメージを壊さない見た目と演技力を兼ね持つ役者、60分の尺の中で原作のテイストを四捨選択する判断力…。そういったものをクリアーした作品が、漫画原作で名作といわれるドラマとなるのであろう。
 例えば、LIAR GAMEのフクナガ。原作だと、スキンヘッド(途中からは、ロングヘアーのカツラを被っているが。)のオカマで、秋山に好意を持つという一風変わったキャラだが、ドラマだとマッシュルームカットとメガネの男になっている。コレが、うまい具合に味を出してまして…。騙し合いというゲームの中で、とにかく裏切り裏切りの連続。プライドの微塵をも感じさせないインパクトのある台詞と顔芸で、視聴者を惹きつける。原作では、そこまで強烈な印象を受けるキャラではなかったが、ドラマでここまで昇華したキャラはいないと思う。メインキャラが少ない作品だからこそ、成せる方法であろう。
 それにショムニなんかも原作と随分かけ離れているけど、必要な部分だけを上手く残して、登場人物のキャラ栄えを良くしている。金田一とかJINあたりは、原作に比較的近い作りだけど、不必要な部分はちゃんとそぎ落とし、上手い具合に作りあげている。結局それらにあるのは、原作のイメージをしっかりと残して再構成するということであろう。これこそ、原作ありきのドラマ版の真髄といえる。故に、アイドルや恋愛要素を使う事を前提に作られるトレンディードラマとは対極的な存在といえるかもしれない。

 原作とは一味違った魅力を持つ漫画原作のドラマ。
 アタリハズレはオリジナルのドラマに比べると大きいかもしれないが、それだけに当れば相当なものとなる。趣味の多様化や作品の質の低下などでドラマが低迷している時期だが、そういう時期だからこそ漫画原作のドラマが頑張ってほしいものだ。勿論、オリジナルのドラマもね。

こんにちは!トラックバックテーマ担当の新村です!今日のテーマは「もし住むなら田舎?都会?」です
皆さんは田舎と都会・・・住むならどちらがいいですか
私が今住んでいるところはどっちかっていうと田舎です。
第1190回「もし住むなら田舎?都会?」


 さて、今回の御題は『田舎と都会』。
 う~ん、田舎と都会、どちらに住みたいかですかあ…。結構悩ましい質問ですな。田舎には田舎の魅力がありますし、都会ならではの嬉しいハプニングというのもありますからねえ。
 まず、田舎。清流のせせらぎの音と緑溢れ風に揺れる梢に心癒しながら、買い物から家路へと向かう途中にある出来事に遭遇する。かわいいおにゃのこが小川の岩の上を飛び移って遊んでいるではないか。その姿は微笑ましいながらも、少し危なっかしい。その予想は的中、おにゃのこは川に落ちてしまう。おにゃのこを反射的に助けに行く、自分。水をモロに飲んでしまったのか、息をしていない。なりふり構わず、自分は人工呼吸をする。その甲斐あってか、おにゃのこは息を吹き返す。そして、それが切欠で付き合う事に…。
 それに対して、都会。通勤時間、自分は何時もと変わらぬ時間で会社へと向かった。すると、食パンを口に挟み学校へ急いで向かっているかわいいおにゃのこと激突する。その時は、ちょっとしたいざこざで終わってしまう。それからしばらく、なにやら路地の片隅で絡まれている人を見かける。それは、以前にあったおにゃのこではないか。腕っ節も無いにも関わらず、自分は止めに入る。結果は言わずがな、ボロボロの滅多打ち。だが、そのおかげでおにゃのこは解放される。怪我の手当てをするおにゃのこ。そして、それが切欠に付き合う事に…。
 いや~、田舎も都会も選べませんよ!!あんまりにも贅沢すぎて…。かわいいおにゃのこと付き合うフラグが何処にでもあるのだから。二次元のおにゃのこ最高!!

 毎度毎度、御題の病気を発動させてゴメンナサイ…。
 普段は、こんなふざけきった事はあまり書かないんで、どうしてもガス抜きにこんなネタを書かないと…。こんな事、漫画やアニメ、ゲームだけの話(特に美少女もの系統。)であって、リアルじゃあ絶対に起こりえないのも分かってますから。
 このブログを読んでいる皆様、行き過ぎた冗談を書いてしまって、スミマセンでした…。

 さて、仕切りなおしてもう一度。
 都会と田舎、自分がどっちに住みたいか?それは、断然、都会である。そりゃあ、田舎と比べると、利便性が天と地ほどの差がありますから。
 数分に1回はバスや電車が往来するから交通のアクセスはかなりいいし、市内に行けば、最新のビデオゲームを取り揃えたゲームセンターだって、ありとあらゆる本を取り揃えている超大型の書店だって、アニメのグッズがたくさん販売されている某所だってある。それに、歩いてすぐの所にコンビニとかちょっとしたものを買うのに便利な店がたくさなるからね。ストレスがたまりやすいとか人間関係が世知辛い部分もあるけど、そういうのを差し引きしても、プラスの方が自分的には多いな。
 それに比べ、田舎はなあ…。静かで空気が綺麗っていうのは良いんだけど、交通アクセスや品揃えといった利便性がちょっと…。それに、部屋の中になんかよく分からない虫が入ってきたりするし、ちょっとしたトラブルで電気が使えなくなることが多いからなあ…。たまに行くのは構わないですけど、住むのはなあ…。

 大自然溢れる田舎よりも、利便性溢れる大都会。
 とはいっても、もし何らかの事情で田舎に住むとなったら、別にそこまで気にはしないと思うけどね。田舎暮らしをして初めて実感する魅力だってあるだろうし、都会じゃあ味わえない事だってあるだろうし。結局は住めば都、すぐに慣れるはず。
 まあ、そういった機会がこれからあるのか少し怪しいですけどね。


         Kanon 月宮あゆ

 週に何回か買っているけど、こんなものがあったとは…。
 企画側もよく考えるものだ…。

 ここぞという時の運はあまり無いのに、結構どうでもいい事では運が良いと思う蔵間マリコです。
 昨日の夜の事。自分は長風呂からあがり、喉を潤すために家から30秒歩けば辿り着くか辿り着かないかぐらいのところにある週に数回は利用する自販機で、コーラ(100円)を買った。まあ、これだけならコレといって他愛も無く、ごくごくありふれた日常生活の光景の一つであろう。しかし、それがちょっと違いまして…。何と、自分の買ったコーラとは別に、もう一つパトリック・コーラサワーが自販機の中に置いてあるではないか!?
 コレを見た時、自分は一瞬だが戸惑ったな。何故に、自分が買ったコーラとは別にコーラがあるんだ?当たりが出ればもう一本のタイプの自販機ではないし、とても買い忘れたものとは考え辛い。もしかして、1970年代中頃にあったかの有名な毒入りコーラ事件の模倣?1985年生まれの人間がとても概要を知っているとは思えないが、そんな妙な想像が過ぎった。
 で、一応の確認のために二つのコーラを手に持ったのだが、片方はやけに重い。というよりも、何時も買っているコーラとデザインが違う。暗がりの中で、自分は目を凝らしてパッケージを確認した。そのコーラのパッケージには、カラフルに『』との文字が。そして、プルタブの部分に『アタリ HAPPYイヤホン』と書かれたシールが。SBRのディ・ス・コ戦から大統領戦の流れ波に何が何だか分からないが、とにかくHAPPYイヤホンというものが当たったようだ。
 これは、後でネットで調べたことなのだが、どうやらかなり低い確率で当たる景品のようで、公式HPでも紹介されていないシークレットキャンペーンのようだ。自分が当てたイヤホン以外には、腕時計とスピーカーがあるようだ。そのためか、世間ではあまり認知されていない模様。俺も、自分が当てたので初めて見たからね。
 しかし、どうやってこんなものを仕込んだのやら…。普通のジュースのペースとは別、一定確率で景品が出るスペースがあるのだろうか?正直、この原理が気になる…。

              ハッピー缶001
              ハッピー缶002

 で、まあこれが噂のHAPPY缶。画像一枚目右が何時ものコーラで、左側のがアタリのHAPPY缶である。プルタブの部分は内容物の書かれたシールで封をされており、中身を取り除くと貯金箱ととして使えるようだ。そのため、アルミ缶よりも硬い材質で作られている。
 景品を入れるためだけの缶だと思っていたが、貯金箱として使える遊び心があるとは…。流石、世界一の企業。

         ハッピー缶003

 そんでもって、これがハッピー缶の中身。
 コカコーラのロゴ入りのイヤホンと貯金箱となる台座となる錘が入っている。まあ、イヤホンの音質自体は至って普通なのだが、イヤホンに描かれているロゴマークがちょっとクール。それに、イヤホンが丁度欲しかったから、これは他の景品よりも嬉しいな。台座もあると、そのまま置くよりも使い勝手が良いしね。流石、世界一の企業。

 まあ、HAPPY缶の中身はこんなものだ。
 今回運よくたまたま当たったけど、またしばらくして買った時にHAPPY缶が当たってほしいものだ。今度は、イヤホンじゃなくて、腕時計かスピーカーあたりをね。
 しかし、こういうちょっとしたくじとかでは結構運がいいけど、肝心な時はぜんぜん運が良くないからなあ…。どうせなら、こういう所で使う運を他の所で回したいというのも本音である。それでも、当たらなかったらシャレにならないが。

         ハッピー缶004

 絶世の美女も、国を先導した祈祷師も、志半ばで斃れた英雄も、異国の部族も、アトラクション大好きな子も、戦争にただ怯える少女も、救済を願った心優しい女子中学生も、中二病豆腐メンタルも、死体役も、時間遡行者も、ガサツな面倒焼きも、記憶喪失の露出狂も、オレンジの髪も、眼鏡っ子も、縄張り争いの4人組も、帰るところの無い幼女も、ヤンデレなお嬢様も、イカレた人もみーんな魔法少女。
 流石、仕事熱心なインキュベーター、吐き気を催す邪悪である。

 魔法少女大好きな蔵間マリコです。
 今日の夕方、とある話題の漫画を2冊ほどGETした。先月完結した大人気魔法少女アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(以下、まどっち。)のスピンオフ作品、『魔法少女かずみ☆マギカ』(以下、かずみ☆マギカ)と『魔法少女おりこ☆マギカ』(以下、おりこ☆マギカ)2つだ。
 いや~、まどっち本編が今まで見たアニメの中でもかなり面白い部類でしたからねえ。Blu-rayのマラソンを初めてしますし、同時進行で発売されていたコミカライズ版まどっちも購入していたからな。まどっちのファンとしては、まどっちの世界を更に楽しむためにもコレらも補完しない手はない。という事で、地元の大型複合書店で買いましたとさ。
 んなわけで、今回はまどっちのスピンオフ作品2作ほどをレビューしたいと思います。ただ、ある程度のネタバレもしますし、これはあくまでも個人的な感想なので、かなり的外れなものかもしれない。まあ、そこの所は自分の独断と偏見という事で許してくださいわ。

             魔法少女かずみ☆マギカ


 ・魔法少女かずみ☆マギカ

 漫画たいむキララフォワードで連載されている原作平松正樹、作画天杉貴志のまどっちのスピンオフ作品。物語の大まかなあらすじは、「まどかたちが住む町とは別の町で、記憶喪失の少女『かずみ』が友人と名乗る『海香』と『カオル』の三人が魔法少女となって魔女に立ち向かう。」いう物語である。
 で、感想なのだが、読後、「う~ん…。」と思わず言ってしまうような微妙な出来であった。なんていうか、まどっちを媒体にしてやる内容なのかと思わず疑問に感じる。作中登場する魔法少女たち(特に、かずみ。)の服装が原作との調和を乱しているし、魔女の設定が全然違うし、本編との関連性が薄いし…。
 そもそも原作と違って、あまりにも明るすぎで、従来の魔法少女となんら変わらないじゃないの。まどっちの最大の魅力は、魔法少女というアニメのジャンルとは真逆の作風であることなんだから。掲載開始されたのは、アニメが開始と同じくらいだからそういう影響色があるというのもあるかもしれないが、少しは足並みを揃えてほしいものである。
 4話目から話が大きく動くようだけど、こんな調子で大丈夫なのか?

 魔法少女かずみ☆マギカの評価

 満足度 ☆☆
 魔法少女度 ☆☆☆☆
 鬱度 そんなものありません。

             魔法少女おりこ☆マギカ

 ・魔法少女おりこ☆マギカ

 コミカライズ版魔法少女まどか☆マギカ同様に単行本のみでの発売という特殊な形式をとった、ムラ黒江が描くまどっちの外伝作品。
 ストーリーを簡単に説明すると、「親から愛されない少女・千歳ゆまと、とある事を目論む謎深きお嬢様・美国織莉子を主軸に、魔法少女狩りの事件を追う。」というものである。こちらは、かずみ☆マギカとは違い、本編に登場してきた人物(主に、佐倉杏子。)も絡ませている。
 個人的には、このおりこ☆マギカという作品はスピンオフとしての形をちゃんと取れていると思う。原作のあの重苦しい作風を原作同様に描き出しており、ストーリーラインもまあまあ。登場人物も原作組はイメージを壊さないものとなっており、オリキャラ勢もあまりしゃしゃり出ないようにしているためか、バランスが取れている。
 特に、オリキャラの幼女のゆまはなかなかのものでして…。元々、幸薄な設定なのに鬱展開てんこ盛りのまどっちテイストをこれでもかといって言いぐらいぶち込まれている。特に、2話終盤の杏子とゆまのやり取りは、重たすぎる…。普通の魔法少女アニメならともかく、まどっちという作品じゃあ…。万能の杏子もやりきれないし、ゆまも不憫すぎる…。あと、ゆま可愛いよ、ゆまゆま。
 ただ、作画がかなり残念。画風そのものが元々のキャラデザの蒼樹うめとは対極的な作画というのもあるのだが、デッサン力が今ひとつのようで…。特に顔。顔のパーツがコマによって、出来不出来が激しいし、中二病豆腐メンタルの巴マミさんの特徴でもあるタレ目が…。歪んだ表情とかは結構上手いだけに、勿体無さ過ぎる。
 とはいえ、話自体はまあまあ良いから、作画さえ改善すれば、漫画家としての伸びしろは結構あるかもしれないな。おりこ☆マギカ、次巻も期待したい。

 魔法少女おりこ☆マギカの評価

 満足度 ☆☆☆
 魔法少女度 ☆☆☆☆
 鬱度 ☆☆☆

 とりあえず、まあこんな感じ。
 個人的には、おりこ☆マギカの方がスピンオフ作品としては出来が良いけど、まどっちのファンなら、コミカライズを含めて、全部揃えておきたい所。もし、興味がありましたら買ってみては如何?
 しかし、キュゥべえがここまで仕事熱心なヤツだったとは…。原作でも、嫌となるぐらい契約しろうるさいのに、スピンオフとなると…。マジで、蜂の巣にしたいわ…。


 魔法少女まどか☆マギカ012

このページのトップヘ