続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

 なんだかなあ…。

 傷心がまだ回復していない蔵間マリコです。
 ついにXデイが来たか…。エルフェンリートノノノノなどでオカルト的な人気を博した漫画家、岡本倫の新作読みきり『きみとこうかん』の公開日が。コレ、凄く楽しみにしていたんですよね。先月、個人的に応援していたノノノノ石川賢の漫画的に言うと虚無ってしまったからなあ…(作者内での世界観がクロスオーバーしているという点でも、共通しているかもしれない。)。終盤は確かに微妙な回が多かったとはいえ、それでもまあまあ面白かったし、打ち切るべき漫画は他にもあったのに…。ですから、読みきりであるものの、今回の復活はファンとして嬉しい限りです。
 さて、今回はあまり前座で語る事はありませんので、そろそろ今週掲載されていたきみとこうかんの感想でも書きたいと思います。ちなみに今回は、読みきり作品ですので、ストーリーに関しては出来るだけ触れないようにするつもりだし、画像貼りも避けさせてもらいます。今回ぐらいは、自分の目で活目してほしいということもありますので。とはいっても、ネタバレが多少は含まれるかもしれませんので、そこの所は許してください。

 さあ、ここからは感想。
 岡本倫の新作読みきり、きみとこうかんを読ませてもらっての感想なのだが、簡潔に答えを言わせてもらうとこうなる。「コンセプトからして問題あり」と。
 一ファンとして厳しく言わせてもらうが、今回の倫たんの読みきりは作品の屋台骨に重大な欠陥が抱えていると感じた。物語の途中までは「一体何故なんだ!?」と期待しながらも読んでいたのだが、いざそのネタあかしがあまりにも稚拙すぎる。あんな理由だったら、何でも理由が付けられる。肩透かしとは、このことであろう。
 超展開を得意とするのがたんだが、これはたんの思惑どおりにいっていない。自分の物語に自己満足しているところで終わっている。言うなれば、奇を衒いすぎたといったあたりであろうか。ノノノノの終盤からその傾向が強くなってきているけど、その後遺症から抜けきれていない感があるな(取り消し展開や超展開の連続とか。)。寧ろ、酷くなっているかもしれない。それならば、あまり捻った事を狙わずにもうちょっとありがちな理由にして、終盤に超展開を持ってきたほうが面白くなると思うぞ。コレでは感情移入も出来ないじゃないか。
 それと話に華やかさがない。インパクトを求められる読み切りとして、地味すぎる内容はあまりにも痛い。MOLメモリアみたいに共感できるものでもないし、Flip Flapのようなぶっ飛んだものでもない。
 それもこれも、上でも記述したヒロインのコンセプト構造に問題の影響であろう。鬼気迫る場面でもあれでは盛り上がりに欠けるし、キャラクターのデザインがあまりにも地味でマユと被っているせいか、ファンとしても印象に残りにくい。それであるにも関わらず、設定に穴があるから問題だ。何処に住んでいるかとか、追っ手云々とか。時間が短かったから練りこみ不足なのかもしれないが、今後の作品では設定に隙が出来ないように頑張って欲しい。

 う~ん、どうして今回はこんなに空回りな内容になってしまったのだろうか…。正直、褒めれる点が無い。
 もしかして、倫たんの才能はエルフェンリートノノノノで使い果たしたのだろうか?単にこれだけが失敗したのならまだしも、それが本当ならばかなりショックである。やはり、いい作品を作るためにも充電期間が必要なのかもしれない。
 でも、そういうことになったとしても何時までも待っていますし、何時までもたんの作品を追っかけファンをせてもらいますよ!!頑張れたん、週刊ヤングジャンプの看板漫画家になるためにも!!

 きみとこうかんの評価

 満足度 ☆☆
 ラブストーリー度 ☆☆
 これからの期待度 ☆☆☆☆☆

              サーティンワンアイスクリーム

 アイスクリーム、ユースクリームってな。

 寒い時には、体が温まるような食べ物が一番だけど、頭がキーンとくるような冷え冷えとした食べ物も悪くは無いと思う蔵間マリコです。
 久々に食べたけど、やっぱり美味しいなあ。サーティンワンアイスクリームのアイス。自分の行動範囲内には店が無いからご無沙汰だったんだけど、仕事の現場が近い場所にあったからな。色々と雑費にお金をかけたから(主に、漫画とゲーセン代だが。)今はあまりお金を使いたくない時期だし、こんなもの食べたらメタボの元になると分かっているのだが、アイスの魅力には勝てなくてついつい買ってしまいました。
 で、買ったのはストロベリーチーズケーキとナッツトゥーユーの2種類。どちらも、サーティンワンアイスクリームでも特に好きなフレーバーである。何せ、コンビニやスーパーなんかで売っているアイスクリームにはない味なのだから。
 ストロベリーチーズケーキは、バニラ味のアイスの中にリボン状になっているイチゴの爽やかな酸っぱさとダイス状にカットされたチーズケーキのチーズの酸っぱさが相まって、渾然としながらも足並みの揃った味となっている。大人気商品であるのも納得の味だ。
 一方のナッツトゥーユーは、アーモンドやクルミ、ピーナッツなどの様々なナッツ類がゴロゴロっと混ざって食感を楽しむことができ、アーモンドやクルミといった渋みが味を引き締めてくれる。まさに、大人の味といったところであろうか。
 ストロベリーチーズケーキの甘酸っぱさとナッツトゥーユーの渋み、そしてコーンの香ばしさ。この3つの最高の組み合わせが揃った時、サーティンワンアイスクリームの黄金比率が生まれる。仕事が終わった後に、わざわざ食べにいった甲斐はあったわ。アイスクリームサイコー!!

 まあ、そんな甘くて冷たいアフターファイブを過ごした自分ですが、アイスの事でちょっとした思い出話がいくつかある。今回は、アイスクリーム繋がりでアイスクリームに関しての思い出話を一つ話させてもらう。
 それは、十数年前のこと。自分が今住んでいる家に引っ越す前に住んでいたアパートでは、ある物を売っているトラックが週に1回ほど巡回していた。そのトラックというのは、当然だがアイスクリーム屋である。その店は個人経営のものらしく、常に十数種類ほどの揃っていて、なかなかの盛況だったようだ。
 自分もその店のリピーターの一人であり、アイスクリーム屋のトラックが通過する音楽が流れると親にせがんで買ってもらったりした(まあ、成功率は『科学ノ進歩ニ犠牲ハツキモノデース』の人程度だが。)。中でも、その店で売っているオレンジシャーベットが大好きでして…。これを食べている時は、至福の時そのものであった。アイスおいちい。
 しかし、それからしばらくの後、アイスクリーム屋のトラックを全く見かけなくなってしまった。もしかして、販売拠点を別の所にでも変えたのだろうか?最初こそはガッカリしたが、すぐにその事も風化してしまった。
 その答えは、数年前に出た。自分は就職活動中、電車内からある光景を見かけた。アイスクリーム屋のトラックである。それも、ずっと放置されていたのか所々にサビが吹いたままで。もう数年は、このままであったのだろう。
 コレを見たとき、少しショックだったな。自分が好きだったアイスクリーム屋がこのような末路を辿っていたのだから。自分としてはかなり美味しいと思ったんだけど、世間ではそこまで人気があったわけではないようだ。食べたかったなあ、あの店のオレンジシャーベット…。

 夏でも冬でも美味しく食べれるアイスクリーム。
 明日、仕事帰りにコンビニで抹茶アイスを買おうかな?あの牛乳の味と抹茶独特の風味豊かな味わい。アレこそ、日本の味だ。日本の財産だ。アイスクリームサイコー!!パート2!!

             Fate/Zero

 ネタバレ全開だから、原作未プレイの人は買わないように!!

 何故か、ここ最近、ライトノベルをよく読む蔵間マリコです。
 いや~、元が元だけにこっちもかなり面白いですねえ。TYPE-MOONの名作ギャルゲー『Fate/Staynight』の前日談にあたる『Fate/Zero』(星海社文庫版)が。コレ自体は、元々は数年前に発売されたものなんだけど、2年前にプレイした時に、かなり面白かったので買ってみました。それに、アニメ化もするということもあって。でも、Fate/Zeroを購入した最大の理由は、このライトノベルの作者が、今話題の人、虚淵玄であるからだ。
 虚淵玄というと、古くは『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』、『沙耶の歌』といったNitro+のギャルゲーのシナリオを勤め、今はアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本家として活躍している。その彼の作風は、暗くて、滅亡や死亡といった結末を迎えることが多く、まどかもファンの間からそんな展開になるかもしれないと噂されている。で、その虚淵さんの作風を確かめるためにも買ったというわけだ。
 まあ、虚淵さんの作品に触れるという目的で買ったわけなのだが、噂どおりに暗さを感じる話で…。まだ序盤だから過程はどうなるか分からないが、本編で物事の端末が断片的に描かれており、結末が分かっている分、影を落としている。それが虚淵さん独特の心の贅肉が無い文体であるため、より一層に暗いものに。剛筆(ハードボイルド)と謳っているだけはあるわ。
 文庫版のためか、コスト削減のためか、原版のFate/Zeroの時のように武内崇さんの魅力的な挿絵が入っていないのが残念だけど、虚淵さんの作風を楽しむという意味では正解であった。これなら、2巻以降も安心である。

 しかし、ネームバリューというものは、相当な影響力を与えるものだと思う今日この頃。
 魔法少女まどか☆マギカシャフトひだまりスケッチの作者だけでなく、虚淵さんという全く別の要素がスタッフに加えられたからこそ、視聴者に注目を与えたのだと思う。もし、これで虚淵さんじゃなくて、他の脚本家とかならシャフトの身内人気だけで留まったかもしれない。実際、自分もひだまりの作風で暗い展開をすると聞いたから見ているわけで。これが、そうじゃなかったら見ていなかったと思う。シャフトひだまり自体は、そこまで好きじゃないので。
 それに、涼宮ハルヒの憂鬱らき☆すたけいおん!も人気の高い京都アニメーションが作ったからこそ、ここまでの人気が出た。ジブリだからこそ、世間一般からも注目される。ガンダムの生みの親である富野由悠季が痛烈に批判しているからこそ、説得力がある。ほかにも思いあたる節はたくさんある。それは、ファッションブランドなんかでも言える。それらの説得力は、その人、そのブランドの功績からの説得力であろう。
 でも、それだけに盲目になるのは×。看板というのは、あくまでもその作品の質を良くするための要素の一つに過ぎず、実際にそれを掲げたからといって名作になるとは限らない。場合によっては、世間で駄作と呼ばれる作品になってしまうかもしれない。重要なのは、そういうの抜きで作品の本質を捉えるところだと思う。
 とはいっても、ブランドや著名人という影響力は相当なものだし、そっちのほうが見る側としても安心するからなあ。全く無名の人が脚本書いたとしても、注目度に影響を与えないし、説得力に薄いし…。う~ん、難しい塩梅である。

 良くも悪くも、多くのものに影響力を与えるネームバリュー。
 さて、魔法少女まどか☆マギカはネームバリューに負けない素晴らしい作品が出来るのだろうか?それとも、ネームバリューに負けてしまい、凡百の作品として終わるのだろうか?
 自分としては、2話目までなかなか面白かったから、この調子で頑張って欲しいものである。そして、ひだまりスケッチならぬ血だまりスケッチなくら~い展開に…。

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。今日のテーマは「この人になりたい!架空のキャラクター」です。最近、架空のキャラクターの名前を名乗り、ランドセルなどをそっと置いていく人たちのニュースでにぎわっていますね憧れのマンガ、アニメ、ゲーム、ドラマ、映画などにでてくる魅力的なキャラクターたち。...
トラックバックテーマ 第1116回「この人になりたい!架空のキャラクター」


 今回の御題は、『架空のキャラクター』。
 架空のキャラクターですかあ…。漫画やアニメ、ゲームが大好きな自分としては、悩ましい質問ですねえ…。物語を牽引するような力強さを感じる正統派な主人公もいいけど、悪行の限りを尽くしていながらも不思議な魅力を持ち合わせる悪役もいい。それに、主人公を手助けしたり、裏で暗躍して、物語の脇を固めてくれる名脇役も悪くない。でも、アレらには勝てっこないと思う。カードキャプターさくらのケロちゃん、魔法少女まどか☆マギカのキュゥべえ、魔法少女リリカルなのはの淫獣もといユーノくんのようなマスコットキャラだ。
 なんで、野郎である自分がこんな可愛らしいキャラ(キュゥべえは、凄く裏を感じるが。脚本があの人だからねえ…。)をチョイスしたかというと、殆どの状況でヒロインと一緒に居る事が出来るかな?出かける時も、お風呂に入る時も、寝る時もヒロインに触れることが出来る。これぞ、合法的なヒロインとのお肌の触れ合い!!こんな事が出来るマスコットキャラが羨ましいよ…。

 とりあえず上の回答は、冗談です。そういう気が全く無いと質問されると嘘になるけど、いくら何でもこれを答えにするのは問題がありすぎるので。と言う事で、上の事は無かったことにしてくださいな。暴走してゴメンナサイ。
 さて、仕切り直して、自分がどんな架空のキャラクターになりたいかと答えるとするのなら、『ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない』の名キャラクターである岸部露伴であろう。
 何故、奇人変人が大勢登場するジョジョシリーズの中で、かなり変人の部類(天然ではなく、確信犯タイプだが。)に入る彼を選んだかというと、ひとつに稀代の漫画家と言う点もある。だけど、それ以上に、彼がジョジョのキャラの中でもトップクラスの魅力を感じるキャラクターだからだ。
 バトル漫画としての色の強いジョジョという作品でありながらも、殴り合いやラッシュといった直接的な戦闘を好まず、知略の限りを尽くして、敵を上手くあしらう。時には、運をも味方にし天にも昇るほどのジャンケンで勝利をし、時には追い詰められながらも「だが断る」と敵の誘いを華麗に断り、時には壁に背を引っ付けながら歩く。それもこれも、彼の原動力である強い意志(悪くいえば、偏屈。)の賜物といえる。
 そして、頑固で変人でありながらも決して悪人でないところもポイントだ。吉良吉影に殺された隣の家に住んでいた杉本鈴美の無念を晴らすために独自に調査をしたり、ファンの一人であり、唯一の友人である広瀬康一には親しいところがありながらも、頼まれ事をされると叶わない。意地の悪いことをしたり、仲の悪いキャラとはとことん仲が悪いとかなりムラのある性格ではあるが、根底の部分は決して悪くない人間という絶妙な塩梅が、彼の性格の持ち味であろう。トラブルに巻き込まれながらもなんとか切り抜ける性格だから、岸部露伴はきっと毎日が楽しいだろうなあ…。

 なりたいと思うほどの願望を感じる架空のキャラクター。
 皆様は、漫画やアニメ、ゲームのキャラクターになりたいと思ったことはありませんか?もし、そのようなキャラクターがありましたら、ぜひ教えてください!!
 ということで、次回もヨロシク!!


      ジョジョ 岸部露伴

     脱衣中。

 む~ずか~しい~!!

 暇があれば、ひたすらイラストの練習をしている蔵間マリコです。
 今週も色々と苦戦しながらも描いてみました。描くことだけでなく、考えることにもかなりの苦労をしているイラスト。さて、今回は『脱衣中の看板娘』というシチェーションで描いてみました。

 いや~、今回は描く以前にもシチェーションをどうしようかと困りましたよ。シチェーション一つにしても、雪だるまを作っている構図にするか、プラットホームで待っている構図にするか、歩きながら肉まんを食べる構図にするか、脱衣中の構図にするか。それに、シチェーションが決まったにしても、どのような格好をさせるのかも考えないといけない、背景もどのようなものにするか。版権ものを描いていた時は、そういう事は考える負担は少なかったけど、最近はそういう事を考えないといけないから、ヒジョーに大変です。
 で、それを下書きを描いて、それをSAIで線を描いたり、色を塗ったり、影をつけたりとして、約2日。休みであるにも関わらず、かなりの労力を使ったような気がします。まあ、その割には全然ダメダメでボツボツな絵が完成しちゃったけどね(何時ものことですけど。)。
 まず、自分が一番ダメだなあと思った所は、腕の長さかな?下書きの時点で腕の長さのバランスがおかしかったのだが、その時は描くことだけに集中していたから、その時は気付いていなかった。で、SAIでの線画を描き終えた時に気付いてしまったんですよね。でも、ここから微調整をするともっとおかしい事になるので、そのまま描いてみました。そのおかげか、妙にバランスの悪い構図が…。本来、肘は肋骨辺りぐらいの長さになるのが普通なのに…。
 次に、問題だと思ったのは、腰のひねり方。これは、自分で写メを映して、参考するにもいかないから、ポージング集を参考に描いたのだが、なにやら違和感がある。体が細すぎるような気もするし、立体感が無い。そして、ひねり方が人間の腰の稼動範囲以上にひねっているような気がする。正直、練習が足りないなあと実感させられてしまった。もっともっと描いて練習をしないと…。
 他にも、背景があまりにも適当すぎる、脱いでいる服の質感がおかしい、下着のセンスが無いなどなど、もう悪いところが目だってどうにもこうにも…。一応、髪の毛はまあまあな出来になったと思うけど、それ以外の所の減点で酷くて酷くて…。コレで、本当に上手くなるのかなあ…。

 2歩進んで1歩下がる状態がずっと続いているイラスト。
 さて、来週もイラストを描く予定なのだが、どんなシチェーションにしようか困る。単純すぎると面白くない上に練習にならないし、難しすぎると今以上にアレな絵が完成してしまうし…。それ以前に、体の構図をしっかり勉強したり、背景の描き方も覚えないといけない。何かとやることが多すぎて、頭が痛い…。

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