続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

 広島にも、進出かあ…。

 ここの所、サブカル系のイベントには、積極的に参加している蔵間マリコです。
 今日の夕方の出来事。自分は、何時ものように怒首領蜂大復活をプレイしに普段使いのゲーセンでストレス発散を済ませ、何時ものように某所で漫画2冊(SBR21巻とスプライト3巻。)とサブカル系雑誌(コンプティーク)を買って、バスセンターへと向かった。その途中、広島交通のバスに数台ほど見かけた。まあ、市内じゃなくてもそこら中に走っているから、そんな事、記事に書くようなものでもない。だが、そのバスのうちの一台の広告に妙な物が描かれていたのだから、今回、この記事に書いたのである。その広告に描かれていたのは、西又葵さんがデザインした『みたフェス』なるイベントのマスコットガールである。
 いや~、これを見た時には、マジでビビりましたよ。何で、公共のバスの広告に、西又葵さんのイラストが描かれていたのか。確かに、そのみたフェスというイベント(後で調べて分った話だけど。)が、痛車がたくさん集まったり、メイド喫茶(そういえば、一度も広島のメイド喫茶に一回も行かずに潰れてしまった。一度は行きたかった…。)が期間限定でオープンしたり、コスプレのイベントがあったりとサブカル関連のイベントだから分るけどさ、わざわざ有名なイラストレーターを使ってまで目を引かせようとするとは、勝負しているなあ…。イベントが行なわれるマリーナホップも、この広告を載せる広島交通バスも相当な物である。
 ここまで力を入れられたら、流石に行かないわけにもいかない。来週の日曜日は、予定が空いているから行っていようかな?また余計な出費で、財布の中が寒くなりそうだけど。まあ、物は試しって言うし、ブログのネタにもなるから悪くはないか。

 まあ、それはともかく、ホント、アニメ・漫画を利用した町興しとかみたいな類って増えているよなあ。こういうのは、自分は悪くはないと思う。
 例えば、鷲宮のらき☆すたが良い例らき☆すたの劇中、ほんの僅かな時間だが鷺宮の風景がOPに登場している。それを上手く利用(その火付け自体は、角川だが。流石に雑誌で題材的に広告するのは、やりすぎな気がする。)して、イベントを起こしたり、一つの産業として町に多大な影響を与えている。グッズなんかもたくさんあるらしいし、それにちなんだ神輿もあるらしいし。
 それとか、さっきの西又葵の事なんかで言うと『あきたこまち』なんかもそれにあたるかもしれない。元々は質の良い商品だけど、この不況の中、思ったよりも売れない。でも、こういった広告塔を上手く使うことによって、なかなか日の目を浴びない商品も注目されるし、その商品の質の良さを知ってもらえる。まさに、一石二鳥。
 そういえば、広島でもこういう事が毎年行なわれているな。毎年夏にある、三次の朝霧の巫女のスタンプラリー。正直、らき☆すたなんかに比べると残念なくらいにマイナー作品(ていうか、いい加減単行本出してよ…。2年に、1巻ペースは鬼だ…。)ではあるけど、企画としてはちゃんとしたものである。三次の歴史もしっかりと学べるし、作中登場した場所なんかの探訪することも出来る。ものすご~く暑いという事を除いたら、なかなか面白いイベントであった。
 でも、こういう町興しにも問題点が幾つかある。まず、こういうのは余程の事がない限り、一つの流行ものであるから、いずれは効果が薄くなってしまう点。これに関しては、何時までもファンを続けるというレベルぐらいの熱狂ぷりにして、アニメや漫画以外の点でも、また行きたくなるような良い町にすればいいと思う。
 あと、ファンが地元の住民に不快な思いをさせてしまうという可能性もあるという問題点もある。これが原因で、生活サイクルが変わってしまったという話も聞いた事があるし。これに関しては、一人一人の心がけとかモラルの問題。こういう聖地巡礼とかグッズの類は、ちゃんとルールとマナーを守れる人間でないと駄目。いくら好きでも、こういう常識的な部分は常に念頭におかないと。

 良くも悪くも影響を与える、サブカル絡みの町興しやイベント。
 自分としては、こういうイベントを上手く活用して、町の活気を多少でも取り戻してほしいものだ。勿論、一時的なもので終わらせずに、長く長く続くようなものとして。アニメや漫画の部分だけでなく、町の良さがはっきりと分るものとして。町興しの本質を忘れてはいけない、これ重要ね。


       SHUFFLE! プリムラ

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当です。今日はななななんとトラバテーマ1000回!!まさか1000回まで続くとは思いもしませんでしたこれもいつも参加してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます!本当に初期の頃から毎回参加いただいている人や、特定のスタッフの時に必ず回答いただく人、様々...
トラックバックテーマ 第1000回「プレゼントします!あなたのほしい物教えて下さい!」


 今回の御題は、『プレゼント』。
 う~ん、まず一番プレゼントで欲しい物といったらアレかな?押しかけ妻風の5~10歳ぐらいの元気一杯で人懐っこく可愛い妹キャラ(当たり前だけど、血の繋がっていない妹ね。)。これに勝る物なんて、そうありませんよ。朝は朝で、一人で眠るのが怖いから何時の間にか自分のベッドの中に潜り込んでいたり、兄のために朝食を作ろうとして消し炭みたいな料理を作ったり、買い物の手伝いについて行ったり、一緒にゲームで遊んだり、一緒に風呂に入って体を洗いっこしたいりとか…。いや~、これほど夢見たいなシチェーションはありませんよ。
 それとか、ひんぬーで健気な幼馴染みキャラというのも結構良いかも。こっちはこっちで、朝何時もの時間に起こしてくれるし、朝食や昼食、夕食なんかも一緒に食べるのも当然の事だろうし、ちょっとした所に出かける時もついていってくれる。妹キャラほどではないが、幼馴染みキャラも充分に魅力的なプレゼントだと思う。
 FC2ブログさん、もしプレゼントするなら妹キャラか幼馴染みキャラをプレゼントしてくださいね!!ぜひ、楽しみにしていますから!!

 やっぱり、無理ですよね…。そもそも妹キャラとか幼馴染みキャラとかって、二次元の世界のキャラクターだし、ここまで都合の良い話なんて無い。そのくらい考えたら、簡単に答えが出るのに…。毎回毎回御題で、このような流れになってごめんなさい。こっから先は、まともに答えますので。

 さて、今、自分が欲しい物といったら何かというと、やはり携帯電話であろう。今の使っている携帯電話も悪くないんだけど、勝手から3年半経つからねえ…。見た目もボロボロになってきたし、充電してもバッテリーが余り長持ちしなくなってきたし、携帯電話を閉じた時に電源が切れることもたびたびある。愛着はあるんだけど、使い勝手が悪く感じてきたから、そろそろ買い替え時かもしれない。
 でも、肝心の携帯電話の価格がねえ…。0円携帯とかが存在していた時代は、ある程度安くかえていたけど、最近の携帯電話は3万円とか当たり前にかかるような物ばっかり。正直、昔みたいに2年に一度くらいのペースで買い換えるような手軽さが無いのが辛い。特に、自分みたいな安月給な人間には高級品同然だし。貧乏人にも優しい携帯電話が登場しても良いような気がする。
 あとは、PSPとかもプレゼントしてもらえると有り難い。一応、PSPは持っているんだけど、流石に結構使い込んでいるせいか、○ボタンと△ボタンが馬鹿になっている。1年前ぐらいに、サポートセンターに送って修理してもらったんだけど、それでもあまり改善されたような気がしないし。そろそろ買い替え時なのかもしれないな。
 でも、PSPも結構高いからなあ…。買おうと思えば買えるけど、その分、他の部分を削ってやりくりしないといけない。そうなると、買いたい漫画やゲームも確実に割かないといけないし、場合によっては昼食代も。かと言って、中古もあまりいい品質がいいという訳でもないからなあ…。ニンテンドーDSぐらい安かったら、そこまで気兼ねが無いんだけどねえ…。

 まあ、とりあえず自分がプレゼントしてほしい物は携帯電話、またはPSPっす。これらを買い換えれたら、かなり生活がかなり快適になりそうだ。
 それにしても、今週で25歳になる人間がプレゼントを欲しがるとはなあ…。別段、彼女でもいるわけでもないし、こういうのを欲しいと強請っているのはガキっぽい気がする。三つ子の魂百までかもしれない。


        キラ☆キラ021

   リーゼロッテ&リーゼアリア

 ラストは、勇者王で。

 バトル路線の魔法少女アニメは、面白いと思う蔵間マリコです。
 さて、今週で魔法少女リリカルなのはA'sのコスチュームアレンジイラストもラスト。その〆を飾るキャラクターは、クロノ・ハラオウンの師匠であり、闇の書を狙う仮面の戦士の正体でもある、グレアムの使い魔の『リーゼアリア』(以下、アリア。)と『リーゼロッテ』(以下、ロッテ。)のリーゼ姉妹を描きました。髪が長いほうがアリア、髪が短いほうがロッテである。
 リーゼ姉妹は、自分としては登場出番は少ないながらも、なのはA'sのスパイス的な存在ともいえるキャラクターですね。闇の書事件を追う高町なのはたちフェイト・テスタロッサ、そしてクロノの前に現れた二人の使い魔。真面目な性格のアリアとフランクな性格のロッテ、無限書庫で事務作業を行なっていたりと闇の書事件解決への協力をしたり、クロノをクロスケとおちょくるロッテなどと、飛び飛びに登場しながらも印象的だった。
 だけど、あの真実を知ったときは、本当に度肝を抜かされてしまった。何故なら、ヴォルケンリッターとの戦いに乱入する勇者王もとい仮面の戦士二人の正体が、アリアロッテだったのだから。確かに、仮面の戦士がリーゼ姉妹だと思わせるような複線や戦闘中に見せた変身する能力から予想は出来たのかもしれないけど、いくら何でも獅子王凱檜山修之さんの声だからありえないと思ってたんですけどね。
 でも、そんな超展開もさる事ながら、行動原理もしっかりしている所もよろしい。リーゼ姉妹の使い魔の主であるの時空管理局提督グレアム、その男が11年前に遭遇した闇の書事件で亡くなった部下の仇を打ち、ケジメをつけるために二人を刺客として送り込む。結果として、更にややこしい事にはなってしまったが。脇役でも背景をしっかりと描くのが、リリカルなのはシリーズの面白さ。この二人も、そのなのは節の影響を強く受けているキャラかもしれない。

 まあ、そんなネコ耳キャラ2名を今回まとめて描きましたが、それがかなり時間がかかって…。多分、5時間近くかかったかもしれない。ここの所(なのはA'sのイラストに入ってから、時間がかかる…。)、どのようなアレンジを施そうか試行錯誤したり、ポーズもそのキャラに見合ったものにしようと悩んだりと時間がかかっているのに、それを二人分(以前、Fate/staynightリーゼリットセラを描いた時は、基本、差分でどうにかなったからなあ…。)も描かないといけないのだから、時間がますますかかってしまった。
 そして、肝心のアレンジした部分だけど、今回は前回を失敗を省みて、アレンジは比較的抑え目にしておきました。胸のはだけた服装に、白いソックスから黒タイツへの変更、そして仮面の戦士のつけていた仮面を半分に割った物。出来るだけ、元々のイメージから崩れないように、かつインパクトのあるものを選ぼうとしたら、こんな感じになりました。自分としては、もうちょっと前衛的でも良かった思うけど。
 で、今回苦労したのは、二人のポーズ。やはり、同じ絵の中に入れる以上は、ある程度の統一感と原作のイメージを壊さないようなポーズを取らせなければならない。という事で、上のイラストのようになったけど、ちょっと失敗したんだよね。作中、遠距離戦が得意なのはアリアなのに、格闘戦が得意なロッテにそれを匂わせるようなポーズを取らせている。これは、描いている途中に気付いてしまった。でも、このポーズをアリアに取らせるのもおかしいから、そのまんまに。う~ん、もっと早く気付けば良かった…。

 これで、リリカルなのはA'sのアレンジコスチュームイラストも終了。
 来週から、リリカルなのはシリーズ第三期の『魔法少女リリカルなのはStrikerS』のアレンジコスチュームイラストを描く予定。第一弾は、今のところ誰を描くかは未定。三期は非常に登場人物が多いからねえ。最初は誰にしようか、非常に困る…。

 たまには、過去の話を思い出すのも悪くないな。

 たんを影ながら応援している蔵間マリコです。
 さて、今週はヤングジャンプ連載のノノノノは休載。自分としては少しガッカリでしたが、代わりに今月16日に発売するコミックス11巻の表紙がお披露目された事は、少しばかし嬉しいっす。で、その最新巻の表紙なんですけど、それが意外や意外に興梠みかげ。まさに鳩がバズーカか相転移砲を喰らった感じです。
 でも、自分としてはノノやその関係者よりも、他の高校の人物にして欲しかったな。ノノのライバルである雪野高校のアホ毛眼鏡の真岡とか、社会の窓開けっ放しの遠野実業の伊東とか、月山商業のノノよりも可愛い男の娘の鷺坂ちゃんとか…。もうみかげは、過去に単行本の表紙で2回も登場しているんですから。ノノに至っては、5回(9巻の表紙のキャラが岸谷なら、4回だけど。)も登場している。エルフェンリートの時は、2回登場しているキャラはいても全体的にばら撒かせていましたからねえ。それを考えると、ちょっと表紙を予想する楽しみが少し減った気がする。まあ、何時か鷺坂ちゃんが表紙に出る事を期待してますよ。
 とりあえず、前置きはこれぐらいにして、今週のノノノノ…、というわけにもいかないので、今週は代打のノノノノの名台詞・迷台詞集PART5を行ないたいと思います。ハンスとの野良試合に、謎のWデート、そして転倒ジャンプとアップテンポの激しい単行本5巻、どのような印象的な台詞があったのやら…。

 第45話『欠け落ちた夢』より、ハンス・シュナイダーの台詞。

 Angst

 ハンスとの野良試合に敗れ、涙し落胆する悠太にかけたハンスのアドバイス。たんらしくないものの、非常にシンプルで洗練された台詞です。
 Angstとは、恐怖・不安といった意味をする英語である。その悠太の負けた敗因である恐怖、読者の多くは予想がついていただろうけど、悠太はその意味を理解する事が出来なかった。そして、間もなくして悠太は失敗ジャンプで大怪我を負い、皇帝との最後の席を賭けた(まあ、結局は暁が全日本代表に招聘されたから、席が勝手に空いたけど。)勝負で恐怖におびえて1回目のジャンプがまともに出来なかったりと、大きく影響を与える。
 スキージャンプは、大事故と紙一重のスポーツ。だから、本当に強いスキージャンパーは、スキージャンプの恐怖を知って、自分の能力に見合ったギリギリのラインを狙っているのかもしれないな。この勝負のハンスといい、IHの赫や皇帝といい。

 第47話『ノノ争奪戦』より、尻屋潔の台詞。

 君は、ものすごくぼくの好みです。妊娠してください。

 野良試合で世界壁の高さを知り、傷心気味のノノ。そこで、みかげは励ますために女物の服をノノに貸すことに(ノノが女性である事を知らずに。)。一転して元気になったノノは、ノリコという偽名を使って、そらと一緒に街に繰り出すのだが、そこで暁と岸谷、更には皇帝までと…。上記の台詞は、喫茶店で皇帝がノリコに対しての告白の言葉である。
 皇帝の超破廉恥告白集第1弾。それ以前にも、ド変態であると言えるような言動は多々あったものの、告白関連の台詞では、これが最初。いや~、初対面の人間(厳密には違うが。)に、『妊娠してください。』は人として軸がぶれているぞ。これがノノや知り合い以外が相手だったら、確実に遁走するぞ(ちゅーか、実際に逃げている人がいる。別の場面だが。)。
 だが、これはまだ本の序の口。話が進むたびに、皇帝の超破廉恥告白はエスカレートしていく…。流石、アナルショップ先輩。変態の中の変態だ。

 第48話『ありがと!!』より、野々宮ノノの台詞。

 別に…、ジャンプをやめたくなったことなんて一度もないよ。だって、私、ジャンプ好きだもん!!天津よりもずっと!!

 皇帝の激しいラブコールから振り切り、橋の上で腹を割って語るノノ扮するノリコと暁。その際、彼女が暁に対して言った台詞。
 今まで、チームメイトでありながらもまだまだ距離感のあった二人。そこで距離感を縮めるために、暁は自分の身の上話を少しする。暁の父親がノノの父親が参加していたオリンピックの団体スキージャンプの選手の一人だと知り、自責の念に襲われる。だが、同時に暁は悠太を自分が唯一認める実力者だと語る。嬉し涙の出たノノは、その暁の話の返しに『だって、私、ジャンプ好きだもん!!』と返答したわけだ。
 いや~、まさにスキージャンプに人生を賭けている二人の青春の縮図とも言える台詞ですねえ。チームメイトでもあるけど、同時にライバルでも暁。切磋琢磨に頑張り、「オリンピックで金メダルを取るぞ!!」という意気込みが感じられる。これぞ、ノノノノ
 と、同時にノノがどれだけ大変な過去を送ったのかも垣間見る事ができる台詞である。ホント、上手い具合に複線を張っていますなあ…。

 今回のノノノノの名台詞・迷台詞集はここまで。次回は、今回同様に休載の日にでも書きますわ。
 さて、来週は扉絵カラーと最新コミックス11巻の発売日。ホント、ハッピーハッピーなW攻撃に、自分は嬉しさのあまり悶え死にそう…。
 早く来てくれ、木曜日。早く来てくれ、木曜日。早く来てくれ…。


            ノノノノ最新コミックス11巻

 連結させたのは、良い思い出です。

 いい歳こいて、販促アニメ(カブトボーグV×Vは例外。ちゅーか、あんなもん販促アニメの内容とは思えん。)を見ている蔵間マリコです。
 昨日の夜、今期の新アニメの一つである『デジモンクロスウォーズ』を見た。正直言って、今年で25になるいい歳した社会人が見るには幼稚かもしれない。でも、自分が小学生の頃、まさにデジタルモンスターが一大ブームになっていた時期だからね。久しぶりの新作でネット上では少し話題にもなっていたし、ちょっとした興味本位というわけでわざわざリアルタイムで見ました。
 で、一話目の印象はというと、島田敏による島田敏のための島田敏のアニメ的という印象を受けた。確かに前評判では、バーローもとい高山みなみアニメなんて話を聞いていたけど、蓋を開けてみればビックリ、島田敏のほうがインパクトがあるではないか。それもそのはず、島田敏さんが一人で4役(しかも、敵幹部の一人も。)ぐらいしていたのだから。いやいや、コストの関係上かもしれないけど、そこまで使い回すなよ…。好きな声優だけど。
 あと、旧作ファンを取り入れようという意図が強かった気がする。主人公のパートナーデジモンに、アグモンの声優である坂本千夏さん(分からない人は、機動戦士Zガンダムのシンタをイメージするといいかも。いや、ますます分らないか。)を使っていたり、デジモン界の死亡フラグの代名詞・レオモン、その亜種であるマッドレオモン(中の人が飛田展男だから、死亡フラグ臭が何時も以上に凄い。ちゅーか、これなんてZガンダム?)をもう登場させたり、進化の時のBGMも例によって挿入歌だったり…。妙な所に力を入れていたような気がする。
 ただ、やっぱりデジモンのデザインがデジモンらしくないんだよなあ…。昔のデジモンというと、機械的なデジモンは全体的に丸みを帯びたデザインなんだけど、今回のは尖っている。あれじゃあ、ちょっと勇者王とか類にしか…。販促を兼ねているから作りやすいデザインなんだろうけど、旧作ファンを取り入れるという試みと噛みあっていない。しかも、その販促商品の出来が残念らしいし。これで、本当にいいのか?
 自分としては、今までのデジモンシリーズの中だと可もなく不可も無いというのが一話目の感想だった。まあ、一話目だけじゃあ、作品の全体像が見えないし、これからの展開によっては出来不出来が決まるんだからね。覚えていたら、次回も見るかもしれない。

 しかし、子供向けの販促アニメでここまで熱弁するとは…。それだけ、デジタルモンスターがブームになった時代が凄かったのだろう。
 そのデジモンが世に生まれ出たのは、自分が小学生高学年の頃。そのデジモンの一大ブームは、突然のように到来した。その熱狂ぷりは、前にブームになったたまごっちに勝るとも劣らず。玩具屋に入荷されれば、まともに買えない状態は当たり前、予約ですら困難な状態であった。そして、学校では校則を破ってトイレや屋上で育成や対戦する人もいたし、それがバレてデジモンを没収される人もいた。
 ちなみに自分は、バトル鉛筆を没収された前科があるので、学校にいる間は、たまごっちみたいに親に預けていた。たまに画面内がウンコまみれで病気、腹のゲージが0になって餓死なんていう事もあったけど。やっぱ、興味が無い物には、あまり気が利かないものだな。
 あと、アニメなんかも見ていたし、劇場版も2作(確か、デジモンアドベンチャーのプレストーリーのと後日談のだったような…。)ほど見た記憶が。あれは、販促アニメと見なくても非常に出来のいいものだった。ストーリーよし、キャラクターよし、BGMよしと。現に、1作目は賞を取るほどの出来の良い作品であったし、自分の見た劇場版2作も高い評価を受けているからね。それだけ、バンダイがデジモンというコンテンツに力を入れていたのかもしれない。

 ホント、あの頃が懐かしいなあ…。ちょっとしたギミックの商品だというと、あそこまでの大ブームになるなんて。あの頃のバンダイのアイデアには、感服するよ。
 ちなみに、この育成ゲームブームに乗っかろうと岡本倫先生(当時は、バンダイの社員。そこから漫画界に飛び込む勇気が凄い。)と羽音たらくさんが、リアルタイムのPCで美少女育成ゲーム『時の国のエルフェンリート』をリリースしていたりして。結果は、鳴かず飛ばずだったらしいが。世の中、世知辛い…。

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