続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

 


 家じゃないんだからさあ・・・。


 


 中に人がいて、ビックリした蔵間マリコです。


 今日の昼のこと。工事の警備も正午をかなり過ぎて、少しは腹の足しになるものと、そのエリアに行くと必ず立ち寄るラーメン屋で、昼食を済ませることにした。そこのラーメン屋は、漫画の数はかなりあるからね。ラーメンで出来るまでの暇つぶしには、持って来い。とは言っても、ほぼ毎回といって良いぐらいエルフェンリートを読むけどね。ちゅーか、そんなもの家にあるし、昼食の前に読むものじゃないだろ。どう考えても精神衛生上、確実に悪いぞ。


 まあ、冷や水飲みながら待っていたが、ちょっと尿意が近くなってきて…。仕事中は、トイレを行く機会が殆ど無いからな。ついでにと、トイレを済ませることにした。すると、ここでちょっとしたビックリドッキリがあってねえ…。トイレをあけたら、お年寄りが便座に座っていたんだよ。そりゃあ、もうお互いビックリだよ。俺は思いっきり扉を閉めて、自分の席に戻って、お年寄りが出るまで10分近く待たされてしまった。その間に、にんにくラーメンチャーシュー抜き豚骨ラーメンと餃子と炒飯が完成してしまったし…。


 だけどなあ、どうしてたまにトイレの鍵をかけない人がいるのだろうか?うちの会社にも、そんな人がいてね。30代ぐらいの人なのだが、いっつもトイレに鍵をかけなくて、たびたび驚かされることがある。本人は、家の人全員がそんな癖があるらしいのだが。いや、それは家だけにしてください…。


 


 まあ、世の中、多数派と思っていた行動や癖、趣向が少数派だったなんて事ありますよね?自分もそういう事、たびたびあったりする。


 例えば、エビの尻尾。ブラックタイガーとか、甘エビの尻尾なんか。あれって、凄く美味しいですよねえ。ぷりぷりっとしたエビの身とは対象的に、あのパリパリッとした独特の食感と口の中で広がる風味が最高。特にエビフライの尻尾なんか、身の部分よりも好きだ。揚げたおかげで、尻尾の匂いも香ばしくなるし、パリパリ感も増す。エビフライは、尻尾あってのエビフライだよ。ちなみに、自分は頭ごと揚げられている場合は、そっちも食ったりして。エビ味噌美味しいです。


 でも、このエビの尻尾を食べることが、どうもうちの家族には考えれないことらしい。エビの本分は、エビの身の部分であって、尻尾は意地汚いから食べないと。う~ん、そういう問題じゃなくて、普通にエビの尻尾美味しいんだけどなあ…。あと、これから添え物のパセリの話に発展したら、カブトボーグV×Vだな。何時も思うけど、不必要な件が多すぎるぞ。それが、カブトボーグV×Vのウリだけど。ああ、これも不必要な件だ。


 それとか、3秒ルール。あなたは、どれくらいまでが3秒ルールOKで、どっからがNGですか?自分は、ポテトチップスとか煎餅みたいな水気の少ないお菓子やフライや天麩羅みたいな揚げ物あたりはセーフだけど、水気があるお菓子や煮物とかみたいな物はアウトだね。水気の少ないものは、埃とかゴミが付きにくいからセーフかなあとは思うんだけど、煮物とかは水気の多いものは、ゴミが付着するからねえ。まあ、揚げ物は大好きだからというのもあるが。


 


 さて、皆さんは多数派だと思っていたが、マイノリティーだったという経験無いだろうか?


 あったら、ぜひ教えてください。楽しみにしてますので。


 それにしても、最近は、こういう日常生活ネタが多いなあ・・・。


 ネタ不足というのあるけど。


 


 






 


 もう、最悪…。


 


 うどんげうどんは冷たいに限る蔵間マリコです。


 今日は、仕事も無く非番の日(ホント、今年に入ってから多い気がする。不景気の影響だからといっても、これは厳しい。)。とは言っても、いつでも出れる準備をしておかないといけないけどね。まあ、本日はお呼びがかからなかったが。だから、家の中で一日中ゴロゴロして、東方でシューティングの稽古をしたり、途中まで進めていたギャルゲーを攻略してたり、今期のアニメを消化していた。まさしく、自堕落という言葉が相応しいかもしれない。


 だけど、そんなグータラな生活をしていても、やはり腹が減るもの。家には、即席麺も冷凍食品も無い。だから、近くのコンビニで鈴仙・優曇華…、冷たいうどんとから揚げを買った。温泉卵が入ったのを。やっぱ、コンビニ冷たいうどんを買うんなら、温泉卵がついてるの買わないとね。


 で、その冷たいうどんを食しようとしたのだが…、ちょっとここで悲劇が。醤油出汁やら山葵やら天かすやらを入れて、最後に好物の温泉卵を落として、混ぜ混ぜ…。しようと思ったら、肘に何かが当たった感触が。そして、足元からベチャという嫌な音が。自分は、それを確認した。すると、温泉卵が割れて、ベチャベチャになったではないか!!しかも、ジーンズにまで飛び散っている。


 自分が当たりそうなところに温泉卵を置いていたから、自己責任とはいえ、これはショックだったわ。コンビニの冷たいうどんは温泉卵が入っているから美味しいのに、入っていないコンビニの冷たいうどんって…。それじゃあ、セイラの乗るガンダム、サイが操縦するストライクガンダムじゃないか。あああ…、冷たいうどんが唯一の楽しみだったのに…。


 


 しかし、それにしてもここ最近、食べ物の事で失敗が立て続けにある。いくらドジな自分としても、有得ないほどに。


 例えば、マクドナルドで注文したレモンティー。普段は、ウーロン茶かオレンジジュースを頼むんだけど、その時は珍しくレモンティーを頼んだ。それで、飲んでみてはいいものの、なんだかレモンの匂いも味もしない。どう考えても、ただのストレートの紅茶。「もしかして、マックの紅茶って、こんなものなの?」と疑問に思っていたら、袋の中にごみを捨てようとしたら、中にレモン果汁のパックとガムシロップが入っていて。どうやら、最初から混ざっているわけでなく、これらを紅茶の中に混ぜるようであった。なんか、少し悲しい気分になったよ。


 だが、レモンティーの悲劇はまだマシな方。カップ麺の時は、もっと酷い目に遭わされてしまった。まあ、その原因はラーメンの汁に御飯を混ぜたことなんだけどね。毎回、ラーメン食べた後、ご飯をおじやにして食べるのが至福で…。見た目は汚いけど、それが美味しくて辞められない。


 それで、いつものようにご飯を混ぜたんだけど、なんだか味がおかしくて。なんて言うか、すっぱい。別に、元からスープが酸っぱかった訳じゃあない。ご飯入れてから、急に酸っぱくなったのだ。もしかして、古い御飯?いや、昨日は冷蔵庫の中に御飯なんて入ってなかった。自分は、よく考えてみた。そして、一つの結論が出た。


 それは、前日の夕食が手巻き寿司だったということである。その手巻き寿司の酢飯を、気づかないでラーメンに混ぜたということである。そりゃあ、不味くなるのも当然のはず。それに気づいた途端、なんか腹の調子が悪くなって…。おかげで、その日は何やっても、空回りの状態であった。


 それにしても、ラーメンに混ぜる前に気づかなかったのだろうか?匂いとかで。俺って、つくづく間抜けだな。


 


 あ~あ、どうしてこうも食べ物のことで、災難が続くのだろうか?


 どれも、自分が慌てていたのが原因だけどさ。


 自分の駄目さ加減に嫌になっちゃう…。


 


 








 

 画像が荒くてすんまそん。

 

 何時もの癖がでてしまった蔵間マリコです。

 いや~、あると思わず衝動買いしたくなるんですよねえ。期間限定のタイアップ商品。今回買ったのは、超名作ロボットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の新作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破』の広告付きUCCコーヒー。今日の午前、ローソンに昼飯の弁当を買いに行ったら、どっさりと置いてあったんだよ。で、思わず全種類買ってしまった。ホント、ここ最近、こういうドリンク系のタイアップ商品を良く買うな。FF?CAといい、ディシディアファイナルファンタジーといい、モンスターハンターポータブル2ndGといい…。やたらと冷蔵庫の場所を喰うから、毎回親から愚痴をこぼされることのも。定番になってきたし。

 とりあえず画像の左から、渚カヲル第1使徒アダム綾波レイEVA零号機碇シンジEVA初号機式波・アスカ・ラングレーEVA弐号機真希波・マリ・イラストリアスEVA5号機ぷちえう゛ぁ碇シンジ綾波レイ三姉妹長女、惣流・アスカ・ラングレー渚カヲルエヴァンチョー)。名前が微妙に違ったり、よく分からん眼鏡っ子が追加されていたり、よく分からないデフォルメキャラが描かれているけど気にしない。これがヱヴァンゲリヲンエヴァンゲリオン)の仕様だから。

 それにしても、エヴァはUCCコーヒーとのタイアップがお好きなよう。単純に商品タイアップだけでなく、作中に描かれていたりする。前作の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序』では、葛城ミサトが買い物をするシーンで買っていたり、シンジが引越ししたばっかりのミサトのゴミダメ部屋のゴミになんかにもあった。更に旧作にも、そのような描写が。特に有名なのが、加持リョウジが死んだ後、酒断ちした代わりに自棄になって缶コーヒーを飲んでいるシーン。もうこれは、ファンの間では話題の種の一つである。ミサトさん、どんだけUCC缶コーヒーが好きなんですか?多分、「サービス、サービス。」なんだろう。

 だが、これを全部飲まないといけないか…。どっちかというと、コーヒーは甘いのよりも、微糖かブラックのほうが嬉しいんだけど…。全部飲んだら、虫歯になりそう…。

 

 しかし、どうしてこうもヱヴァンゲリヲンは面白いのだろうか?

 自分がエヴァを初めて見たのは、高校に入ったばっかりの頃。それ以前は、エヴァの存在は知っていても、見る機会なんてなかった。広島じゃあ、エヴァは放送されていなし、ロボットと言ったらガンダムダイナミックプロ、あと勇者王シリーズのイメージが強かったからな。だから、見る機会なんてなかった。

 そんなところに、友人のお勧めとして貸してくれたのが、エヴァのビデオ。最初は非常に特殊な内容に躊躇っていたけど、見ているうちにドップリとはまってしまった。謎だらけの設定に、他のロボット(本当は人造人間なのだが、それを突っ込まないのはお約束。)とは一線を画したデザイン。これを見て、自分の中の世界が如何に狭かったのか実感させられたよ。

 それからというものの、エヴァには色々とはまったもんだ。スーパーロボット大戦で登場した時は、かなり高い優先順位(ガンダムダイナミックプロの次ぐらい。)で使用するし、たびたびグッズなんかも買ったりする。その中でも、新作劇場版ヱヴァは印象的である。世間の評判がすこぶる良く、エヴァフリークとして自分も見に行ったが、もう凄すぎて映画館が出た後は、直後は何も喋れなかった。それから、しばらくして「ひゃー凄い、感動の嵐!ヱヴァってなんてパワーなんでしょ!!」と思うほどの出来だったからねえ。これを見ていない人は、人生の400%損しているぞ。

 やはり、エヴァはロボットアニメの最高峰の一つだな。日本という国に生まれてよかった。

 

 さて、来月は新劇場版ヱヴァ2作目が1ヶ月ちょっとと迫ってきた。

 そろそろ、上映される部分の復習と新作劇場版1作目を見直すためにもレンタルビデオ店で借りようかな?

 新キャラと新設定、それがどのように生かされるのか、楽しみ楽しみ…。

 


 



 


 独特すぎるから、難しい…。


 


 東方の漫画は、うどんげっしょーが一番面白いと思う蔵間マリコです。


 毎週1キャラがノルマな同人弾幕シューティング『東方Project』のイラスト。さて、今週のキャラクターは、漫画『東方儚月抄』より、『レイセン』を描きました。鈴仙・優曇華院・イナバれいせん・うどんげいん・いなば)と同じ名前を持ちますが、別のキャラですよ。こっちのレイセンは、本家とは違ってドジなキャラ。月から逃げる際、スペースデブリに当たったり、綿月豊姫わたつきのとよひめ)に踏まれたりとあまり立場上良くない。しかも、話が進むにつれて空気化が進むし…。何か哀れである。作者の構成力がアレと言うのが大きいけど。


 さて、東方の漫画と言えば、東方三月精(白版・黒版)、東方儚月抄(秋☆枝版・うどんげっしょー)と4作あるけど、個人的に一番好きなのはうどんげっしょーだな。他の東方作品とは違って、ZUNの影響力の弱い作品(うどんげっしょーのみZUNは原案。他作品は、原作。)で、作者のアイデンティティが上手く引き出されている。それにZUN風味のパロディもパンチが効いているしね。特に、『兎地獄たち』と『光翼型近接支援残酷戦闘姫』のくだりが笑えた。シューティングしない人、このネタ分かるのかなあ…。


 次に、三月精(黒)かな?三月精(黒)は、ゲーム内だとあまり描かれていない幻想郷の日常生活を活きと描いているし、そこまで東方の事を知らなくても、読めるしね。東方求聞史記同様に世界観の保管には持って来い。敢えて欠点を言うと、顔が全員同じ描き方と言うことかな?まあ、慣れればそこまで気にならないが。


 残りの三月精(白)と秋☆枝版儚月抄は…。ご愁傷様です…。ちょっと酷いから、あまり話したくない…。


 


 まあ、そんな儚月抄レイセンを描いたけど、う~ん、どうも今一つな出来。


 まず、作中内のレイセンのデザインに似ていない。作中内だと、秋☆枝の量産型キャラの五部分けの髪型なのだが、どうも上手く描けなかった。どっちかと言うと、GUNSLINGER GIRLヘンリエッタの髪形に近い。多分、月の兎の特徴であるウサギの耳を描かなかったら、誰か分からない。秋☆枝の作画はかなり独特(悪く言えば、雑。求聞史記は、丁寧だったのに…。)なのに、それと逆のベクトルを行く量産型なデザインを描くのは非常に難しい…。


 次に、レイセンが抱えている月製の銃剣。儚月抄の作中で描かれている銃剣のデザインを簡素に描いてみたが、なんか寂しすぎる…。別に、礼式用の銃剣みたいに紋様が描かれている様な洒落たものは描けるとは思っていない。だが、せめてなんかいかにも武器らしいいかついデザインで描きたかった…。もっと資料を集めればよかったかな?


 他にも、顔の輪郭が普段とは違ったり、奥行き感が上手く表現できていなかったり、表情が微妙、体のラインに違和感があったり…。シンプルなデザインだから、描くのに時間はかからなかったのだがなあ…。悪いところが多すぎる。最初から描き直せば良かったかな?


 


 なかなかイラストの腕前がないなあ…。


 かれこれ、2年半以上描いているから、ある程度は上手くなっていると思うけど、ブログ仲間に比べるとまだまだだからなあ…。


 他人のイラストを見て、勉強して頑張るしかないか…。


 


 


 どうせなら、掲載時に描いてよね…。


 


 スキージャンプ漫画を激しく応援している蔵間マリコです。


 このブログの読者の皆さん、あれを買ったであろうか?エルフェンリートで大人気を博した人気漫画家・岡本倫の現在連載中のスキージャンプ漫画『ノノノノ』の最新6巻を。もちろん、自分は発売日(広島は、一日遅れだったが。)に買いましたよ。いや~、やっぱり6巻は面白いですねえ(この言葉を使うのは少し変だが。)。あの鬱になりそうなノノの暗い過去が描かれていて。明るくて希望のある過去よりも、陰鬱で救いようのない過去。これこそ、たんの漫画の真骨頂ですわ。


 しかし、今回は不満点があるんだよなあ…。その不満点と言うのは、加筆修正を加えた部分である。普通、加筆修正は掲載時に不自然だったり、描ききれなかった部分を補完するために行うのだが、それが適正ではない。書き下ろしの部分に、重要な場面を描いてるからだ。アホ毛コンビの一人、真岡の過去を。いくらなんでも、酷すぎる…。これじゃあ、単行本を買っていない人と話題するとき、話が噛み合わないじゃないか…。エルフェンの時からそうだったけど、どうせならどうでも良い部分を加筆修正をして欲しかったよ。それか、掲載時にすでにその部分を描いておくとか。作画と加筆修正。これが、たんの当面の課題かもしれない。


 さて、愚痴はこれぐらいにしても、毎週のアレに行きますか。


 


 第74話『君がいるから


 


 『以上で―――、一本目の競技を終了いたします。二本目は10時30分開始の予定です。』


 外では、すでに次のジャンプの準備のための雪固めが行われていた。悠太もアナウンスに気づいたのか、仮設トイレから出てくる。だが、ジャンプの恐怖の落ち込みからは回復しておらず、泣き過ぎたのか顔も真っ赤だ。


 岸谷は、そんな落ち込んでいる悠太に交渉をする。それは、自分がインターハイを辞退し、代わりに悠太が出場することだ。岸谷も実感していたようだ。練習をサボっていたツケが回ってきたことに。しかし、悠太は断る。もし、それが本心で言っていることなら、友人の縁を切る。怪我や病気でも欠場するな。IHに出場したいのは自分だけじゃない。それを無碍にする事は、出れない者を侮辱することだ。


 悠太は、自分の不甲斐なさに会場から逃げ出すのであった。


 


 「私…、もうダメだ…。ジャンプが怖い…。」


 父に教え込まれた方針がへし折られ、悲しみにくれる悠太。その涙で潤んだ瞳は、遠くに見える会場を見つめる。


 すると、背後から暁が現れる。どうやら、気分転換に来たようだ。悠太は、暁にもうジャンプが出来ない事を告げる。怖さのあまりに。それを聞いた暁は呆れる。その反応に、悠太は驚きを隠せない。


 暁は、一人の金メダルを取ったベテランジャンパーの話をする。彼が引退した時、インタビューにこう質問された。『これからも趣味でジャンプを続けますか?』と。その質問に、彼は意外な返答をする。『冗談じゃない。もうこんな怖い思いはこりごりだ。』。一流の選手ですら、恐怖と言う感情はある。それに気づいてなかった、感じなかったお前は、まだ未熟だ。それを乗り越えれば、どうにかなる。しかし、それでも尚、悠太は20m差という絶望的な現実に目を背いてしまう。


 そんな落ち込みから立ち直れない悠太に、暁は悠太の肩を持つ。そして、抱きついた。「少し落ち着け。」、暁は悠太に励ましの言葉をかける。


 


 「本当に…、こんな所であきらめてもいいのか?いいか?相手の飛距離なんて関係ないんだ。たとえどれだけ差がついていても…、ジャンパーに…、自分にとってベストのジャンプをすること以外何が出来る?おれたちがしているのは格闘技じゃない。野球でもサッカーでもない。ジャンパーの目の前に敵はいないんだ。自分一人だけで飛ぶ。駆け引きなんて必要ない。おれたちの前にあるのはただ空と…、自分自身だけだ。ジャンパーにとって最大の敵は自分自身だ。そしてお前は、自分の怯えに負けている。まして皇帝に勝てるわけがない。敵は、お前の中の恐怖だ。野々宮は今までなかった感情に驚いているんだろう。だが、そのことに気づいて恐怖と共存できた時…、お前は前より強くなれる。一緒に…、オリンピックへ行くんじゃないのか?おれたちの相手は世界だ。なのに、たかが高校の剣大会…、まして学校内の枠争いで負けてしまう。お前は、その程度の奴なのか?お前には、その程度の想いしかなかったのか?」


 


 悠太は、思い出す。あの日、兄と約束した事を。金メダリストになる。彼の勇気付けの言葉に、落ち着きを取り戻す悠太。


 それから、少し遅れて岸谷が現れる。どうやら一部始終を眺めていたようだ。岸谷は、一緒にIHを目指すと約束するためにお互い拳と拳を小突く。それとこの様子を見ていた人間がもう一人。興絽みかげだ。みかげは、二人の抱擁の邪魔をしたくないと自分の感情とは逆のことを言ってしまう。だが、彼女も応援している。悠太が、IHに出るためにも。


 悠太は、暁に言う。うそつきだと。ジャンプは、一人で飛ぶものじゃない。仲間に支えられて飛ぶものだ。それを聞いた暁は、安心するのであった。


 皇帝との距離、20m。さて、この距離から逆転するのであろう!?


 


 今週は、ちょっと書ける事が少ないな。いつもよりも、アクション数が少ないからな。どうも、こういう回は、感想が非常に書き辛い。エルフェンリートの時もそうだったけど。


 さて、落ち込んでいる悠太を慰めに行ったが、なかなか良い例えを出してくれるな。自分は、ジャンパーの引退インタビューなんか聞いたこと(あったとしても、記憶にないのかも。)ないから、状況など分からないが、確かに選手の答えには納得できる。そりゃあ、生命保険に入っていないと出来ない競技に、目的を達成した後もできるわけがないだろう。国の威信をかけたプレッシャーなんかもあっただろうし、自己のプライドの損失(ジャンプの選手は、ジャンプ台の上で緊張のあまり失禁することがあるらしい。)なんかもあるんだから。多分、倫たんは調べたんだろうなあ。参考文献とか、当時のニュースとか。これは、説得力がある。


 次に、暁の悠太への励ましの言葉。長い長い長い、ページ数はそこまで取ってないけど、とにかく長いです。だが、いい励ましの言葉だと思う。今まで、悠太が信じてきた恐怖に対する克服法とは違ったもの。その恐怖を認めること。確かにそう思わないと、冷静になれないだろうな。人間が人間である以上は、感情と言うものがあるのだから。恐怖を克服しろなど、機械になれと等しいからね。無理に決まっている。もう、こうなったら自分のベストを尽くすしかないと開き直るしかない。もし、これで負けたとしても後悔しないしね。これに後悔したのが、ノノの親父と言うことか。もし、ノノの親父が暁の言葉を聴いたらどう思うのだろうか?非常に気になる。


 それにしても、この二人が抱きついているところを知らない人が見たら、変に思うだろなあ。本当なら男となんだから別におかしくないけど、ノノは周りに気づかれないように男装している。だから、下手すると、そっちのけがあると勘違いされるかもしれないぞ。本当に、暁にそっちのけがある可能性も無くもないが。


 あと、みかげはツンデレすぎ。やはり、ギャルゲーみたいなキャラ。


 


 さあ、落ち着きを取り戻し、奇跡の逆転を信じて…。


 と言いたいけど、来週はノノノノは休み。あ~あ、来週は憂鬱…。


 


 ノノノノ 74話の評価


 


 満足度 ☆☆☆


 スポーツ度 ☆☆☆


 友情度 ☆☆☆☆


 


 






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