倫たんの新作漫画が読みたい!!
ひと癖もふた癖もある漫画が大好きな蔵間マリコです。
さてさて水曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』や美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』の作者、岡本倫先生のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
いや~、毎週このコーナーを書いていますけど、連載時とは違った気分で読めて楽しいですねえ。先の展開は分かっているんだけど、だからこそ気付かなかったことに気づいたり、好きなキャラが今はどのように見えるのか、今の作風とのどのように変わったのかなどなど……。連載終了してから6年経ちますけど、こういう楽しみ方が出来るから、今でもファンであることを倫たんに感謝したいですよ。新作漫画、期待していますよ!!
とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。
第28話『死んでこい』
○あらすじ
1回目のジャンプが終わった後、悠太と尻屋は青鹿高校の妨害工作の噂を耳にする。
その頃、新宮は尻屋のスキー板に細工を仕掛けて……。
○登場人物
野々宮悠太、天津暁、尻屋潔、新宮学、御坊、火野、与田、村松
○ターニングポイント
・危機一髪
皇帝のスキー板に細工を仕掛けていたことを見られた新宮だったが……。
新宮が普通じゃあ有り得ない言い間違いをしているあたり、相当な驚きようと皇帝に対して復讐をすることで頭がいっぱいになっている感がでまくりですねえ。何のやましいこともなかったら、慌てることもないのに。
しかし、皇帝も皇帝で悪い人ですねえ。新宮が犯人だと分かっているのに敢えて追求しなかったり、他人の板に細工をしていると思ったら、実は願掛けをしていたわけだし。言わぬが花とはいうけど、誤解は可能な限りなくしていったほうがと。
・最後の確認
ジャンプの2巡目で、奥信高校の選手たちは最終確認をする。その時、新宮は……。
一番目立つ最後を飛びたいはずの尻屋が最初に飛ぶ、これは先の展開を見越しての配慮というのが伝わってくる。後の台詞であるけど、先に皇帝が故障することによって、悠太と天津が長野県大会程度を2人で打開できることを期待する。これほど発奮になることはありませんよ。逆に、皇帝がいつもどおりラストに飛んだとしたら、結果こそは変わらなかっただろうけど、凄く後味の悪いものになっていたかもしれない。
そして、ここで新宮がスキー板に細工したことをカミングアウトしていたらどうなっていたのだろうか?多分、それでも皇帝はそのまま飛ぶかもしれない。
・2本目のジャンプ
ついに2本目のジャンプが始まった。しかし、1回目のジャンプで大記録が出たことを考慮して、選手たちはゲートを下げる。
ゲートのことについてはたびたび語られますけど、これについては色々な意味で重要な要素だと思う。飛距離についても当然だけど、ハンスとの野試合のシーンでは事故についてのことを語っていますしね。この時点では悠太がスキージャンプをチキンレースか何かと勘違いしていますからねえ。距離が伸びるからといって、高く飛べばいいというものでもない。
もっとも、その話はもう少し先のことになりますが、このシーンはその布石みたいものかもしれない。
・起こるべくして起きた事故
皇帝は板に細工をされていることを知りつつもジャンプをする。その結果……。
ラストのページ、明らかに皇帝の顔が潰れてなくなっているけど、次の話になると最初のコマでは全く血が流れていない。これはどういうことなのだろうか?
それはともかく、このシーンを見た時はどうなるのだろうかと思いましたよ。わざと事故って、スキージャンプ生命が断たれないのだろうか、そんな不安が過ぎってね。まあ、杞憂でしたけど。崖から落ちても死なない皇帝が、この程度大丈夫。
○まとめ
ついに悲劇が起きてしまった。
しかし、これで諦めるわけにもいかない。悠太と天津は、県大会優勝ために奮起する。
非常に見所も多く、読み応えもあるノノノノ。
こんなに面白い漫画、新装版で再販されないだろうか?こんなに面白い漫画を一人でも多くの人に知ってほしいものだ。
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