任侠と書いて、「にんぎょ」と読む!!
久しぶりに、漫画のレビューを書いたような気がする蔵間マリコです。
実際のところは、先月の末日に朝霧の巫女のレビューを書いているんだけどね。最近、投稿率が非常に多いからどうも霞んじゃって・・・。それに、あまりにも衝撃的な出来事が、数日前にあったからねえ。というわけで、久しぶりに漫画のレビューを書かせてもらいま~す。
今回、私が買った漫画は、現在、ガンガンウイングで連載中の任侠ラブコメディ漫画『瀬戸の花嫁』。自分は、この漫画は基本的にノーマークでした。あと、ちょっと本棚もベッドの下の物入れも限界に近づいて・・・。だから、すでに買っている漫画の新巻が出るか、よほど面白い漫画が無い限りは、買うのを控えていたんですよ。でも、この瀬戸の花嫁、試し読みしたらなかなか面白いのなんの。というわけで、歯止めの利かない俺のオタク魂は止められず、ついつい1巻から7巻まで買っちゃいました。
10月は、買うものが結構多いんだけどなあ・・・。ちょっと買いすぎたか?
で、まあ、この瀬戸の花嫁がどんな漫画か簡潔に説明すると、『夏休み、瀬戸内海で溺れた中学生・満潮永澄(みちしおながすみ)が、人魚の少女・瀬戸燦(せとさん)によって助けられたが、人魚の姿を人間に見られたため、人魚の極道の掟として人間を殺すか自ら死ぬかの選択を選ばされる。そこで永澄は、燦の婚約相手となるのだが・・・』というようなラブコメ。ぶっちゃけ、典型的なドタバタ系のラブコメと異種族同士のラブコメを掛け合わせた漫画っス。もちろんラブコメだから、お色気あり、恋敵の登場とか結構ベタな展開があるのだが、この漫画の魅力は男性陣にある。
その男性人の中でも、特に強烈なのが燦の父親である、瀬戸豪三郎であろう。豪三郎は、瀬戸内魚類連合瀬戸組の瀬戸組の組長であり、見た目は極道の世界を生き抜いてきた漢(おとこ)と言う感じがするのだが、その風格と裏腹に行動がヤバすぎる。燦を溺愛する気持ちのあまりと、永澄に対する個人的な恨みが原動力になって、何を仕出かすか分からない。
埼玉に帰省する永澄と燦を監視するために新幹線にしがみついて追いかける、永澄と燦の担任の教師になる(しかも、本来の担任の男性教師の事に関して、産休とか言って誤魔化す。)などの常軌を逸した行動を取る。とどめは、ギャルゲーの影響を受けて、ネコ耳女子高生のコスプレをするんだから。これには、流石の私も腹を抱えて笑った。それらのギャグは、大抵、2ページ大開で使っているからインパクトも一役買っている。
弟は、どっちかというと恋敵の大江戸留奈の父親である、ルナパパの方が面白いって言うけどね。確かに、ギャルゲーネタの発端もこの人(人魚だけど。)だし。まあ、どっちが面白いかなんてその人の感覚次第だと思うよ。両方、強烈だから。
ただ、この漫画ちょっと当たり外れの回が激しいかな?
豪三郎とか、ルナパパを主軸にしている回は、当たりの回が多いんだけど、それ以外があまり面白くない回が多い。特に永澄巨大化の回とか、京都に修学旅行したときの五条大橋の回あたりなんかが。ちょっと、この二人に依存しすぎかな?この二人が出なくても、笑える漫画を目指して欲しい。これが、この漫画の今後の課題だと思う。もちろん、面白いキャラは面白いんだけどね。
まあ、ラブコメ漫画としては充分に合格点だろう。8巻以降も、強烈すぎる登場人物と燦と留奈の永澄を巡る、恋愛模様を楽しみにしたい。
瀬戸の花嫁の評価
満足度 ☆☆☆☆
ラブコメ度 ☆☆☆☆
極道度 ☆☆☆☆☆