続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

2010年06月

 懐かしいなあ…。

 様々な角度で応援する蔵間マリコです。
 やった、やったぞ!!ついに、岡本倫先生からの返事が!!これは数日前の出来事なんですけど、Twitterに倫たんの書き込みがあって、自分は好機だと見計らって、たんへ励ましのつぶやきを返信したんですよね。すると、数分後にたんからの返答のつぶやきが。それも、感謝の返事を。
 正直、この返答を受けた時は、すご―――――――――――――く嬉しかったですね。今まで、たんのつぶやきを見るたびに返答のつぶやきを送っていたんですけど、なかなか返答のつぶやきがなくて…。忙しかったのかもしれないし、やはり一介のファンでは返信するという事はあまり無いのかもしれない。でも、根気よく書き込んだ事が幸いしたのかもしれない。
 なんか、一人のファンとしてのたんとの距離が一つ近くなったような気がします。たんのグッズも出るたびに応募して、Twitterでも返事をもらう事が出来た。次は、応援の葉書の掲載か。ヤンジャンに掲載されるよう頑張るぞ!!
 さて、前説はこれぐらい。こっから先は、今週のノノノノのストーリーと感想を。前回のラストの対立から、どうなった事やら…。

 第123話『人として

 様々なドラマが生まれたIH大会。
 各々の運命を賭けた二巡目のジャンプのオーダーが発表された。一番手は、奥信高校の尻屋、以下、遠野実業の大塚、月山商業の浅見、そして雪野高校の笹宮となる。この中でも、尻屋と笹宮が一つ抜き出ていると言えよう。
 取材を兼ねて試合観戦に来た記者の与田は、村松を連れてある場所へと着く。ジャンプ台の踏切の横だ。頂上ではないとはいえ、ジャンプ台から見える地上の光景に竦む村松。刹那、ジャンプ台からテストジャンパーが村松の側を通過する。一瞬の出来事に、村松は大声で驚く。それもそのはず、時速80キロ以上でジャンプ台を飛び出るのだから。ここで見ることは、まさに高速の路肩で車を眺める事と同じである。
 村松の側の通過したテストジャンパーは、空中で吼え叫ぶ。どうやら与田は、テストジャンパーが早くジャンプしたと察知したようだ。一瞬の出来事を瞬時に見極める、そんな与田の判断に疑う村松だったが、同じく眺めていたスタッフも与田と同じように感じたようだ。
 疑いはますます深まるばかりだが、そんな考える猶予もあまりなく、次のテストジャンパーが発射される。前のテストジャンパー同様に、悔しさのあまり叫ぶテストジャンパー。今度は、ジャンプのタイミングが遅かったようである。素人目には全然分らない違いに、村松は与田の発言に怪しむが、後ろにいるスタッフも与田と同様の感想を述べる。
 与田のあまりの察知の良さに、村松は見える理由を質問する。彼は、過去にジャンプ選手を目指していた人間、だからその良し悪しは理解できるようだ。0,01~0,02秒と一瞬の世界であるにも関わらず。勿論、こんなナイスタイミングで飛べる事など滅多になく、狙って飛べる高校生の選手など数える程度にしかいない。世界クラスで言えば、ハンス・シュナイダー。そして、この大会では、悠太や赫など天才といえる何人かの選手がその領域に達しようとしている。結局、スキージャンプ選手を目指していた与田には、達成できなかったが。
 そんな二人のやり取りが行なっているうちに、会場にアナウンスが流れる。20番ゲートから15番ゲートへの変更だ。審判の判断に、与田は驚きを隠せない。何故なら、ここまでのゲート変更を行う事など普通は有り得ないからだ。良くて、1~2段、3段も変われば大事だというのに、5段も変わるなどゲート設定の失敗と認めているようなものである。だが、そもそもの話、HSが105mの台で120m以上の記録が出る事自体が異常である。これによって、中堅程度の選手は記録に大きく響く事になる。それも、奥信高校の先鋒の皇帝に合わせての措置といえよう。

 与田と村松二人で話しているジャンプ台下の会場で、赫はジャンプ台の頂上へと向かう赫に対し、毒を吐いていた。前のジャンプの時と全く違う条件。そして、順番を変えてのスタート。そんな皇帝の立ち回りに姑息と評する赫。
 その皇帝への罵詈雑言に不愉快になったのか、悠太はあまりに条件が悪すぎたと反論をする。しかし、赫はそれを「弱者の言い訳」と一蹴する。言い方が悪いとはいえ、事実である事に言い返せない。そこで、悠太は切り口を変える。皇帝と彼との間で何があったのかと。

 それは、5年前の事。
 尻屋と赫が出会ったのは、とある大会。当時、皇帝は記録が伸び悩んでいた。亡くなった友人からもらった板が、体に合わなくなってきたのである。
 2位という記録に終わり、自らの不甲斐なさに表彰台で愚痴をこぼす皇帝。すると、横から「汚い板だな。」との声が。大会で優勝をした赫である。確かに、ジャンプの大部分は自身の身体能力が左右する。だが、その僅差になった時こそ、道具の性能がものを言う。それなのに、サイズに合わない板を履くこだわりの無い選手など軽蔑に値する。
 赫の攻撃的な発言に、皇帝は「こだわりがあるから」と売り言葉する。その彼のつっぱた態度に赫は、負け続ければいいと突き放す。そして、「アナルショップ先輩」と呼んだのである。
 赫の傍若無人な態度に、我慢の限界が来たか、皇帝は強烈な一撃を頬にお見舞いする。乱闘騒ぎに、止めに入るスタッフたち。怒り狂う皇帝。そんな彼の言動を見極めたのか、赫は高笑いをする。敗者の戯言など、腹いせにしか聞こえぬ。遠くへ飛べる選手のこそが偉い。格下が格上に文句を言う筋合いがあるのか?そういう事は、勝ってから言え。
 皇帝は、鬼の様な形相をしつつ、ただ黙るしかなかったのであった。

 これが、二人の因縁の日となった出来事である。
 それ以来、赫は皇帝に負けたことなど一度足りとも無い。だから、たてつく事など許されないのだ。いや、彼だけじゃない、ここにいる選手全員だ。文句があるなら、自分よりも遠くへ飛べばいい。もっとも、1本目のジャンプで足切りになった選手と一緒に飛ぶ事などないが…。だからこそ、光栄に思えばいい。自分が出たIHに参加していた事を、いずれ自分の子供に自慢する事が出来ることを。侮辱と敗北という記憶を誤魔化して。
 彼の厚顔無恥な発言に、険悪な空気となると会場。そして、悠太は赫を侮蔑と哀れみを籠めて語る。ジャンプ選手でなく、人間として最低と。
 悠太の言葉を宣戦布告と読み取った赫は、再び組を変えた事にと話題を戻す。すると、悠太の援護に来たか与田が現れる。与田は語る。尻屋が、負けたことを証明するのは無理な話だが、勝つ算段はあると。与田の発言に、間の抜けた相槌を打つ赫。
 その勝つ算段とは、悠太の知る光景であった。あの夏のハンスとの野良試合の出来事。ハンスは、自らゲートを下げたのだ。その理由…、距離を調節しつつも勝負に勝つ。要は、5段ゲートを下げた状態で最高点まで飛ぶという事である。
 とはいえ、同時に飛距離が伸びずに終わるというリスクも負っている。この流れは、非常に危険である。悠太は、ハンスと同じ状況の皇帝にただ不安に待つしかなかったのであった。

 勝つためにひたすら集中し、視野をジャンプ台だけに狭める皇帝。ただひたすらに遠くに飛んで、赫に勝利する。それだけに全神経を尖らせて、皇帝はスタートに出た。
 果たして、皇帝の尊厳を賭けた運命のジャンプの結果は、如何に!?

 今週は、前回のギャグ回とは打って変わって、IH再会。そこまで特筆すべき点は無いものの、全体的にまとまりがあってスマートな内容であった。
 さて、前半は与田と村松との会話。まあ、例によってスキージャンプの恐ろしさに驚愕する村松だったが、その村松の驚きようが上手く醸し出されていた。テストジャンパーが一瞬で通り過ぎる光景に、それをより一層の説得力を持たせるための巨大な擬音、そして何時もの反応。今まで、何度もこのパターンは作中使い古されていたけど、今回はかなり上手い部類だったと思う。
 だが、それ以上に与田の台詞は味が利いていた。常人には分らない時間の世界を淡々と語り、その世界に踏み込むことの出来る人間が存在する。今まで、作中、そんな事が当たり前のように行なわれていたためか、感覚が麻痺していたのかもしれない。だが、改めて数字で説明されると、どれだけ凄い事か再確認させてもらったよ。
 そして、中盤は皇帝と赫の因縁の過去が描かれていたけど、そこまで驚くものでもなかった。まあ、あの二人の性格を考えれば、想像に難くないからね。だけど、僅か3ページちょっとでまとめられたものだと感心はしている。それも、性格を上手く反映させて。
 赫は、空気など全く読まずに勝ち負けの事しか考えていない。確かに、赫の言っていることは正論でもあるが、「アナ○ショップ先輩」は完全に蛇足。勝負とは関係ない他人に侵害されたくない部分にずかずかと入られたのだから(それを考えると、ハンスのコーチが、ノノの父・由良祐介を侮辱したのは、事実としてあった事だから仕方ないが。)。それを確信犯で行なっているから、どうかしているとしか言えん。
 それに対して、皇帝もまだ青かったと印象を受ける。今でこそスポーツマンシップに則る人間だけど、この頃は今ほどのスポーツマンではないと感じた。でも、この侮辱された事が皇帝の糧となったのだと思う。前回を見る限り、ただ歯噛みをすることしか出来なかった。それは紛れもない事実なのだから、甘んじて「ア○ルショップ先輩」という悪口を認めたのだろう。もしこれがハンスとの勝負の頃の悠太だったら、確実にキレていたかもしれない。上手く精神的に成長している事を描き出せている。まあ、赫以外の人間にしょっちゅう噛み付くのは相変わらずだが。現に、IHで既に禰宜田と一度喧嘩しているし(禰宜田本人は、もっと大変な事をしていたけど。)。
 しかし、アフロのア○ルショップ先輩を見るのは、随分と久しい気がする。最後に見たのは66話目の回想だから、1年以上、今の髪型になっていたんだな。相変わらず、インパクトのある髪型だなあ…。

 負け犬と馬鹿にする赫と赫に勝つために勝負に出た皇帝。
 さあ、この大逆転を狙ったジャンプは、どんな結末が待っているだろうか?
 皇帝の成功ジャンプに10000点!!

 ノノノノ123話の評価

 満足度 ☆☆☆☆
 スポーツ度 ☆☆☆☆
 アフロ度 ☆☆☆☆☆


           ノノノノ123話

 何でも考えるなあ…。

 日本人の想像力には、感服してしまう蔵間マリコです。
 いや~、ついに日本人は水滸伝を萌えキャラにしてしまったとは…。昨日、超大型ブログ『働くモノニュース』において、そんな記事が掲載されていたんですよ。しかも、その萌えキャラかした水滸伝の本が、中国に飛び火して何やら大騒ぎになっているそうで。それも批難の言葉でなく、何故か絶賛の声で。
 う~む、今まで戦国ランス(厳密には、違うような気がするけど。)とかバグ姫戦極姫とかみたいな戦国時代や恋姫†無双といった三国時代と様々な時代の歴史上の人物が萌えキャラ化されていたけど、今度は中国の古典小説が萌えキャラかですか…。原作そのものは読んだ事は無いけど(三国時代とか春秋戦国時代は、分るのだが…。)、そこまで萌えという分野が拡大した事には、非常に驚きを隠せません。日本人のイマジネーション恐るべし…。 
 ちなみに、この水滸伝の萌えキャラ化を一早く予測していた会社が実はあったりする。R-TYPE大工の源さんシリーズだけでなく、エイプリルフールネタではトップクラスの凝り具合で有名なアイレムである。それも、2001年のエイプリルフールネタで。流石、バイド軍の巣窟、アイレム。未来の事まで、はっきりと予測しておっしゃる。この調子だと、2164年にはR-9を…。

 しかし、こういった歴史上の人物や物語の萌えキャラ化や、物・生物の擬人化というものが、凄い方向に走っていっているなあ…。
 物語で言うと、Fate/staynightのセイバーだって、アーサー王伝説のアーサー王そのものだし、クトゥルー神話をベースにしたエロゲー(まあ、クトゥルー神話は海洋生物をモチーフにした邪神・旧神がたくさん登場するからね。ゲーム自体の内容は、クレイジーそのものだが。)も存在する。それに擬人化あたりだと、国(これは、どちらかというと女性のオタクの領域だけど。)だけでなく、元素記号やPCのOSまで擬人化(例に挙げているのは、結構古いが。)する程だから。自分も、この手のサブカル系の趣味にはまりだして5年ぐらい経つけど、何を擬人化するか想像がつかないよ。
 ちなみに、自分はこういうことに関しては、特に悪い事だとは思っていない。寧ろ、中身がそれに伴っていれば、歓迎する人間である。実際、自分も様々な神話や存在を擬人化した萌え萌え辞典シリーズを集めてたりしている。もう9冊ほどになるな(下の画像には、6冊しか写っていないが。)。本来、これを買っている目的としては、自分の趣味のライトノベル書きのちょっとした参考資料(ちゃんとしたのも買っている。)として買っているようなものだが、結構面白くて…。ただ萌え萌えでかわいいキャラだけでなく、日本人には馴染みの浅い伝説や神獣といったあたりの情報が分りやすく描かれている。本格的な本は、眠たくなるようなものもあるから、現代っ子な自分にはありがたいものですよ。
 でも、ただそういうので、虚飾して中身が無いようなものは勘弁。萌えキャラをネームバリューにした割には味が伴っていない商品があるように、それだけでは駄目である。萌えだけがウリで、ストーリーがスカスカながっかりな作品だったり、最初期の萌え萌え辞典みたいに別に萌えである必要性が無いような内容みたいなのとか。萌えという媒体を使って目立つ以上は、そういう所をしっかりとして欲しいものだ。

 さて、水滸伝が萌えキャラ化した二次元の業界。
 果たして、このまんま行くとどこに辿り着くのだろうか?この水滸伝の流れで、封神演技(そう言えば、昔、ジャンプにそんな漫画があったな。)とか源氏物語とか南総里見八犬伝とかあたりがなったりして。内容は、とても想像がつかないが。



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 ついに、ここまで言われるとは…。
 とことん堕ちたもんだな…。

 好きなものは好きなのだから、仕方ないと思う蔵間マリコです。
 あ~あ、ついにアレまで言われちゃったか…。自分としては、別段、そこまでおかしいことをしていた訳じゃあないし、自分なりに自制していたのに…。う~ん、どこら辺が問題だったのだろうか?ペドフィリア(小児性愛)って言われる筋合いなんて。
 昨日の夜の出来事。自分は、何時ものように自分の部屋でネットサーフィンをしていた。すると、自分の部屋に弟が。どうやら、部屋にあるPS2でシューティングゲーム(ちなみにプレイしていたのは、PSの雷電Ⅱ。シューターが裸足で逃げ出すほどの、とにかく難しいパターン重視の縦シューティング。自分は4面でギブアップです。)をプレイし始めた。一方は、黙々とPCの画面を見つめて、一方はTVの画面にかじりつき。同じに部屋にゐながらも、キーボードを叩く音とゲームのBGMとSEだけが鳴り響くという妙な光景である。
 そんな中、弟がゲームを一時中断して、PC画面(ちなみに、その時、クドわふたーの公式サイトを見ていた。)を覗き込んできた。PCに集中していた自分は、突然の弟の行動にビックリしたね。何で、わざわざゲームを止めて、こっちを見るのかと。そして、自分を見て一言、「このペド野郎。」と。

 ちょっとちょっとちょっと、何で突然にペドとか言うの!?ただ単に、クドわふたーの公式HPを見に行っただけじゃないか。それだけで、そう言われるのは心外だぞ。
 そもそも、自分はペドみたいな趣味は持っていなゐ。二次元のキャラは、機動戦士ガンダムZZエルピー・プルとかエルフェンリートナナとかマリコとか水月高坂アリスとか高坂マリアとかこれが私の御主人様沢渡かりんとかAIRみちるとかクドわふたー能美クドリャフカとか有月椎名みたいなタイプのキャラが特に好みなだけあって、他のタイプのキャラも好きだって言うのに。
 それに考えていたとしても、ちっちゃいおにゃのこに朝起こしてもらうとか、ちっちゃいおにゃのこと一緒に買い物に行くとか、ちっちゃいおにゃのこと一緒にお風呂に入るとか、ちっちゃいおにゃのこと一緒にベッドで寝るとかぐらいだぞ。全く、モナリザの手を見てアソコが大きくなるどこぞの変態連続殺人犯とかデートよりも生殖行為を優先するスキージャンプ部の部長と一緒にしないで欲しい。
 大体、リアルにおゐてはそういったちっちゃいおにゃのこには興味は無い。ちっちゃいおにゃのこは、二次元の世界であるからこそ、真価を発揮するものであって、リアルにはそういった感情は一切抱いてないのに。リアルは、普通にグラビアアイドルみたいなのが好みだから。

 しかし、ここまでこんな言いようをされるとは…。
 今まで、変態とかロリコンとか明らかに兄としての威厳を欠くような事を言われてきたのに、ついにペドとまで言われるなんて。別にいいじゃないか、人の趣向なんて。他人に迷惑をかけているわけじゃないし、こういう二次元に関する話題でもない限り、絶対に話さないクチだし。
 どうして、二次元のちっちゃいおにゃのこが好きでゐけないのだろうか?家内で、ますます肩身が狭くなったような気がする…。


       水月 高坂姉妹

こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「3Dについて、どう思いますか?」です。突然ですが、3Dについて、みなさん、どう思いますか?3Dテレビも、店頭に並んだりしていますよね!ニンテンドー3DSも発表されましたので3Dブームが巻き起こっているように思います。水谷は、昔は3Dよりも、2D派だ�...
トラックバックテーマ 第983回「3Dについて、どう思いますか?」

 さて、今回の御題は、『3D』。
 3Dというと、アレの略ですよね?三つのダンジョン構成?いや、それは『ゆうしゃのくせになまいきだぞ3D(ダンジョン)』。えーっとTHE SIMPLEシリーズを輩出しているゲーム会社?それは、D3パブリッシャー。それとも、勇者王ガオガイガーに登場する組織、勇者地球防衛隊の事?いやいや、それはGGG(スリーG)。んじゃあ、AngelBeats!で登場する死んだ世界戦線の略名?それは、SSS(スリーS)。だったら、機動戦士ガンダムZZに登場してくるジャムルフィン3機編成の小隊?それは、D3部隊。んー、もう残るのはアレしかないな。月姫Fate/staynightで有名な、奈須きのこのライトノベル?それは、DDD。えー、それじゃあ3Dって一体なんなんだよ!!一体なんなんだよ!!
 はいはいはい、一人で漫才をしないの。しかも、どれも寒いものばかりものだし、かなり無理があるものばかりだし。3Dは、「three-dimensional」あるいは「three dimensions」、日本語で言う所の「三次元の」っていう意味でしょ(Wikiぺディアによれば。)。自分がいくら何でもおつむが悪いからといっても、そのくらい分りますよ。ホント、毎度毎度寒いネタや二次元ネタばかりでごめんなさいね。そろそろ本題に入りますから。

 自分が思うに、御題を出してくれた水谷さんが言ってるように、3Dというものが流行りになっているような気がする。映画やTVは勿論の事、最近はニンテンドー3DSも発表された。まだ全体的に子供騙し感が拭えない部分もあるけど、科学がここまで進化したとも実感できる。もしかしたら、このまま科学が進歩すれば、銀河英雄伝説みたいにホログラム映像みたいなものが出来るかもしれないし、ゲームなんかにも技術が転用されて、機動武闘伝Gガンダムのバーチャル兄貴2や遊戯王のデュエルディスクみたいな物が生まれるかもしれない。まあ、遥か未来の話になるだろうけど、自分が生きている間に、そういった技術をお目にかかりたいものだ。
 しかし、この3Dというものも手放しで褒めれるものでもない。この3Dというものが苦手な人間だってたくさんいるのだから。現に、自分も3Dはかなり苦手なクチだ。どうも、ものによっては目が回っちゃって…。うちの弟は結構FPSが好きな人間だから、たびたび買ってきたりするんだけど、あの立体的でスピーディーな動きには目が回っちゃって(特に、BIOSHOCKシリーズは勘弁の一言。アレは、早すぎるし、揺れるからキツイ…。)…。あと、以前プレイしていた機動戦士ガンダム 戦場の絆も400回以上プレイしていたにも関わらず、3・4回連続でプレイしているとMS酔いをしてしまうぐらいだったし(面白いには、面白かったが…。)。平面的なものは、情報量が少ないから把握しやすいんだけど、3Dになると情報量が膨大になるからねえ…。
 それに、日本には2Dという立派な文化があるじゃないか。古くは鳥獣戯画から、今はかわいい二次元のおにゃのこまで。漫画だけでなく、アニメやゲームでも取り入れられている根深さ。平面的な作画でありながらも、まるで動いているかのような躍動感。ジョジョなんかは、ルーブル美術館ですら認めているほどのものだから、これを文化と言わずして、何と言えよう。だから、これから先も3Dがどんなに発達しようとも、2Dの文化はしっかり受け継がれていくべきだと思う。それが、日本のアイデンティティなので。

 カクカクのポリゴンから、滑らかなCG、そして擬似的な立体映像にまで発展した3D技術。
 でも、自分としては2Dにも3Dに負けないぐらい頑張ってほしいものだ。3D酔いしやすい人間としては、2Dは非常にありがたいので。
 頑張れ、2D!!負けるな、かわいいおにゃのこたち!!

      メタルスラッグ6

 マイナー漫画雑誌の運命は、過酷なものだ…。

 不景気の波は、漫画業界にまで影響を与えているのだと実感した蔵間マリコです。
 はぁっ…、ついにアレが8月に休刊するとは…。新潮社が出版する漫画雑誌、『コミックバンチ』が。いや~、この情報を知った時は、かなりのショックでしたよ。そこまで期待していた漫画雑誌ではないといえ、隔週連載されていた井上淳哉の『BTOOOM!』は楽しんで読んでいたのですから(女子学生可愛いよ、女子学生。)。全体的なラインナップはアレではあるけど、これよりもマイナーな漫画雑誌なんてゴロゴロ存在するし、売れる要素のある漫画は幾つかは存在していたのだが…。大手出版業者の新潮社だから大丈夫だとは思っていたが、バンチ自身がここまで追い込まれていたとは…。
 さて、休刊が決定したバンチだが、今連載されている漫画は何処に逃げるのだろうか?新潮社側がバンチに代わる漫画雑誌を創刊する予定らしいが、全部が全部引越しするとは考えにくいし(全く同じ連載陣だったら、確実にバンチと同じ運命を辿るので。)、蒼天の拳とかエンジェルハートといった続編ものは、どにかしてでも連載を終わらせなければならないし…。個人的には、BTOOOM!あたりは週刊ヤングジャンプあたりに移転して、コンシェルジュあたりはスーパージャンプに逃げ込んでくれたら嬉しいのだが。どちらにしろ、これから先、大変な事になるのは確実である。連載作家もとんだ災難だろうなあ…。

 しかし、コミックバンチがここまで落ち込むとは、思いもしなかった。創刊当時の10年前は、ガンガンCMを流したり、様々な場所で広告を見るほどの期待の新星だったのに…。
 北斗の拳の続編であり、1940年代の上海を舞台とした『蒼天の拳』やCITY HUTERの直系的続編の『エンジェルハート』といった、おっさんが泣いて喜ぶような漫画がウリであった。それ以外にも、宮部みゆき原作の『ブレイブストーリー』を王道的少年誌風ファンタジー漫画に昇華させた『ブレイブストーリー 新説』、温かい絵のタッチが特徴的なアニマル人情系漫画『がうがうわー太』といった、続編ものに頼らずとも頑張っていた作品がたくさん存在していた。ホント、初期から中期にかけてはかなり華があった漫画雑誌といえよう。
 だが、そういった余裕がバンチの驕りを生みだし、綻びが起き、最終的には休刊にまで追い込まれたのかもしれない。がうがうわー太の作者との不仲による突然の連載終了、多くの有望株の理由不明の打ち切り、何故かのゴッドサイダーの作者のヨイショなど…。なかなか新人漫画家が成長する環境を作ることが出来ず、逆に時代に逆行した作品群が蔓延るようになってしまったのだろう。
 そして、バンチに止めを刺したのはバンチの最大のウリであった、北斗の拳そのものだったかもしれない。ギーズや霊王が登場していたあたりは面白かったのだが、劉宗武が登場するあたりぐらいから読むのが苦痛になってきたし、原哲夫も目の病気を患って連載スピードも相当遅くなった。アニメも、作画崩壊アニメでよく挙げられる惨憺たる内容になってしまったし。
 それに、原哲夫の後継者を作ろうといったコンセプトで作り上げられた北斗の拳外伝シリーズも、どれもこれも鳴かず飛ばず。作画のレベルが水準以下の漫画家ばっかりだったし、話の内容があまりにも北斗の拳のイメージをぶち壊すものになっている。特に、第一弾のラオウ外伝を長田悠幸に描かせたのが不味かったかもしれない(一応、アニメ化及びゲーム化もされているが、アニメは全然話題にならなかったし、ゲームはクソゲーWikiに載るほどの残念な出来。)。何で、どこで連載しても失敗するような漫画家に先鋒を任せるの!?

 創刊当初から読んでいた漫画雑誌が、ここまで凋落する事態に陥るとは…。不景気も影響しているけど、バンチの編集部のスタッフにも充分といえるほどの落ち度が合ったのかもしれない。
 あ~あ、9月からは楽しみが一つ減るのかあ…。ここの所、サブカル業界は嫌な話題ばかりだから、ますます気分が滅入るよ…。

      BTOOOM!2

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