まさに、食欲の権化とはこのことである。
美味しいものなら何でもOKな蔵間マリコです。
今日、広島市内で行なわれた一大イベントに参加した。年に1回行なわれる食の祭典『広島フードフェスティバル』だっ!!いや~、このイベントに参加するのは去年のをあわせて2回目ですね。それ以前は人ごみあふれる所に行くのは億劫で、あまりこういう大きな祭の類には参加していなかったのだが、そこで食べれる料理がとても美味しくて…。それ以降、この手のイベントにはよく参加するようになりました。
で、今回もそのフードフェスティバルに参加する事に決めたのだがちょいとばかしか問題がありまして…。何しろ、イベント当日であるにも関わらず、生憎の雨でしたから。う~ん、自分は特に雨男ではないんですけど、今日のような大きなイベントのある日に雨が降るとは…。アンラッキーだなあ…。
まあ、そんな少し重たい気分を切り替えて、長期戦に持ちこたえるためにも朝食はとらず、市内のイベント会場に向かいました。
まず、会場に到着直後に食べたのは、モツ煮込み。
自分は、ホルモン鍋とかホルモン焼きといったホルモン料理は好きだけど、特にモツ煮込みは大好きだ。あのゴロゴロっとした野菜とクニュクニュのコッテリとしたホルモン、そして味噌のしみじみとした味。あんま食べる機会はないけど、友人との飲みとかで高い確率で頼んだりする。
朝から、しかも腹に何も入っていない状態だから結構キツイかもしれないが、豚汁のようにコッテリしながらも家庭的な味のおかげで、すんなり食べれましたとさ。やっぱ、ホルモンは美味しいなあ…。
続いて食べたのは、焼き牡蠣。
広島で行なわれている食のイベントである以上、広島県の名物料理を食べないわけがない。鼻の中を突き抜ける磯の香りに、プリプリッとした牡蠣の身の柔らかさと口の中で膨らむ風味の良さ。冷凍や袋詰めされている牡蠣では味わえない素材本来の味。
美味しさのあまり、熱い牡蠣をそ一口で食べてしまったせいで、口の中を火傷してしまいました。猫舌なのに、無謀な事をするな、俺…。
三つ目に食べたのは、ホテルグランヴィア広島のブースで販売していたナンドック。本当は、同じブースのカレーパンを買うつもりだったけど、ちょっと気分を変えてこちらのほうを買いました。そりゃあ、あんなに大きいソーセージ見たら、こっちのほうが食べたくなるよ。
でも、単に見た目が凄いだけではない。味もホテル級である。ソーセージはパリパリッとして、その中から肉汁が溢れ出す。ナンも、出来立てのためかモッチモチのふわふわで普通のホットドッグのコッペパンとは違う魅力がある。結構順番待ちされたけど、それだけの価値はあった。
外側のブースも一巡周り、広島城内のブースを散策。その途中、クワイの唐揚げというちょっと変わった物を買いました。読売ジャイアンツのOBやスターウォーズのオビ=ワン・ケノービの師匠ではない。ちょっとした豪華な煮物やおせち料理に入っているあのクワイだ。
クワイはおせち料理ぐらいでしか食べたことがないけど、唐揚げにして食べるという方法は思いのほか美味しい。ジャガイモ同様にほっこりとした食感でありながらも、甘さはジャガイモ以上。クワイは結構好きな食べ物だけど、こういう食べ方があったとは意外であった。
ちなみに、国内のクワイの生産は8割ほどが広島県だったりして。あと、クワイで焼酎なんかも造っているようだ。マイナーな食材ゆえに日の目を浴びないが、広島県の誇る名産の一つである。
モツ煮込み、焼き牡蠣、ナンドック、クワイの唐揚げと多くの料理を食べてきたが、次に食べたのはインド料理の店、ルーパリのタンドリーチキンとサモサ。
最近、この手のイベントに参加すると必ずといっていいぐらいインド料理を買っているけど、今回も買いました。やっぱ、こういう所だと普段は食べれないような物を食べたいし、カレーは大好物だしね。
で、味の方だが、これまた絶品。タンドリーチキンは鶏肉そのものの味もいいが、タンドリーチキンに塗されている黄色いソースが美味しくて…。辛さの中にある、まろやかやコク、それに強烈なまでものスパイスの香り。こんな料理を食べれるインド人が羨ましい。
それに対し、サモサもタンドリーチキンに負けない美味しさ。毎回イベントで食べるインド料理の店のサモサとは違い、皮が薄く中身の具材がじゃがいも・グリーンピース・ひき肉と親しみやすい味となっている。同じ料理なのに、ここまで個性に差が出るとは面白い。
腹も大分溜まってきた事だし、そろそろご飯が恋しくなってきた。ということで、ワインと妖怪と巫女で有名な三次市のブースで、カルビ丼を購入。
いや~、美味しかったですよ、カルビ丼。口の中でとろけそうなほどの柔らかい肉質に、上質なまでもの肉汁と脂身。それらの魅力を完全に引き立たせるために、味付けは塩コショウとシンプルに仕上げられているからGOOD。ここ最近、焼肉とか食べていなかったから、このカルビ丼は本当に最高でしたよ。三次牛万歳!!
会場内を駆け巡ってから2時間。もう限界が近くなってきた。んなわけで、オーラスにラーメン屋のブースで高知しらすラーメンという変わったラーメンを買いました。
広島の尾道市にも尾道ラーメンがあるし、呉には呉冷麺という風に御当地の麺料理があるが、高知にはしらすラーメンというものがあるとは知らなかった。それも、ラーメンとは無縁を素材を使っているのだから驚きである。
そんなネーミングに釣られて思わず買ってしまっただが、これがなかなかの美味でして…。塩味のラーメンだから、あっさりとしていて食べやすい。それに、しらすの風味がラーメンのスープと意外にマッチしていて…。塩ラーメンはあまり食べない人間だけど、今まで食べたので一番美味しいかもしれない。
今回食べたのは、コレぐらい。まあ、朝食を抜きにしたとしてもちょっと食いすぎたかな?体重計に乗るのが怖いし、財布の中が大変な事になっていそうだ。でも、それを差し引いたとしても充分に楽しめるイベントであった。
もし、来年もフードフェスティバルがあるならば、可能な限り参加したい。こんなに美味しい物が一ヶ所に集まるイベントなんて早々ないのだから。広島市も、憎いことをするものである。