続・黒のノエル

現在週刊ヤングマガジンで連載中の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』をはじめ、純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』、美少女SFバイオレンスラブコメディ漫画『エルフェンリート』、スポコン漫画『ノノノノ』、そして大問題作『君は淫らな僕の女王』(原作)などの岡本倫先生の作品の感想や考察を書いています。他にも、日常の出来事や漫画・アニメ・ゲームの感想、食べ歩き企画、ライトノベルの執筆などをしております。どうぞごゆっくり見てください。

2010年10月

 これでは、『ピコーン!!』ならぬ、『パリーン!!』だな。
 その現場に居合わせた自分には、ただの迷惑でしかないが。

 安月給でも、劣悪な環境でも、何とか頑張っています。蔵間マリコです。
 今日の夕方、会社の待機室での出来事。自分は、苛酷な労働環境で疲れた体を癒すために、近くのコンビニで買ったカレーまんを食べ、カルピスを飲みながら風来のシレン4をプレイしていた。すると、隣のロッカールームで『パリーン!!』とガラスの割れた音が。一体何事かと、すぐさま駆けつけてみると、割れて粉々になった裸電球が。どうやら、熱かショートしたか老朽化の影響で割れたようだ。
 いや~、突然の出来事にビックリさせられたよ。いくら裸電球だからといって、割れるとは思わなかったのだから。しかも、何も前触れもなく。幸い、誰もロッカールームにいなかったから怪我人が出なかったけど、ロッカールームを掃除しないといけないし、暗い部屋の中で着替えをしないといけなかったから困りましたよ。せめて、懐中電灯でも貸してほしいものである。

 まあ、そんなトラブルに遭遇した自分なのだが、これでも随分と会社の環境は良くなっているんだよなあ…。
 どうやら、事務所の方の人間が言うには、本部から環境改善のための予算が下りたようだ。今日こそ、老朽化の影響がモロに受けたエピソードがあったけど、ここ数ヶ月間でリフォームやら備品などの買い替えやらで、牛歩ながらもまともな環境となっている。
 例えば、トイレ。うちの会社の待機室の隣にあるトイレは、リフォームする前は和式のトイレだったのだが、それが酷いものでして…。たまにだけど、トイレが詰まって逆流して、汚い水がロッカールームに浸水するなんて事があった。しかも、鍵が壊れているようで閉じ込められるなんて事もしばしばあったようだし(自分は、そのような出来事に遭遇したことがない。)。
 でも、今年の7月だったかな?和式のトイレからウォッシュレットとかあるちゃんとした洋式のトイレに変わってくれた。おかげで、待機室が大惨事になるようなこともなくなり、安心して用を済ますことが出来るようになった。
 それとか、会社の軽トラと備品を全部新品の物に買い換えられている。ボロボロになって、砂が零れていた土嚢は、ボトルの中に水を入れるタイプにチェンジして使いやすくなったし、移動を促す偏向板もピッカピカの新品になったおかげで、夜でもしっかりと見えるようになった。看板も新しい物になったから、怪我する心配も少しの風で倒れる心配もなくなったし。
 特に、軽トラが新品になったのは、非常にありがたい。うちの会社の軽トラ、十数年使っていたせいか、相当に使い勝手が悪くて…。暖房や冷房は全くの役立たず、積載箇所が壊れているせいか落ちそうになったらそのたびに修正、そして少しの溝にはまるとエンジンがボロいため後ろから押さないと抜け出せないほどのオンボロ。そんな何時壊れてもおかしくないような社用の軽トラが、新品に換わってくれたから仕事の能率が大幅に上昇。無駄なことで時間を割くようなこともなくなりましたよ。

 徐倫徐々であるものの、まともな環境になっている待機室。
 今は、廊下の木造の床をタイルに張り替えるために、コンクリ固め中。新しい床に変わるまで結構時間がかかりそうだけど、完成したらだいぶ環境が良くなるだろうなあ…。夏になったら、変な虫が湧き出るし、ボロくなって穴の開いている部分もあったし…。
 ああ、そんな環境とも早くオサラバしたい…。

こんにちは!トラックバックテーマ担当の水谷です!今日のテーマは「毎日行っている運動」です。スポーツの秋!ですね。みなさん、毎日行っている運動はありますか?水谷は、朝、エレベーターを使わず階段を昇ることにしています。足が筋肉痛になったり、汗をかいたりしますが運動を行うようにしてから、体力がついたように思います。...
トラックバックテーマ 第1068回「毎日行っている運動」


 今週の御題は『運動』。
 運動ですかあ…、運動というとバリエーション豊富でいいですよねえ~。リアルでは絶滅危惧種であるブルマの太ももの露出部分が艶かしい100m走や走り高飛びといった陸上競技に、あの肌とのピッチリ感がたまらないスク水や競技用水着の魅力を思う存分発揮してくれる水泳、凛々しい女性といったイメージにピッタリな弓道。どれもこれも、二次元のおにゃのこにはピッタリなスポーツである。
 特に、ビーチボールバレー(注:ビーチボールバレーは、ビーチボールによる砂浜でのバレー。ビーチバレーは、バレーボールによる砂浜でのバレーです。)の破壊力は半端無い。太陽がさんさんと輝き、海の匂いが漂う砂浜で、おにゃのこが可愛らしくエクセレントな水着を着て、ビーチボールを飛ばしあう。時には運動神経抜群にナイスプレイ、時には勢いあまって前から転倒なドジっ娘なプレイなど、普段とは違う光景が見れるからたまらない。スポーツ最高!!

 はいはい、何時ものお約束のパターンでゴメンナサイ。マンネリなネタだとは分かっていても、どうもこのネタが使いたくなるんですよね。ネタの穴埋めにも、チラシの裏的な意味としても。てなわけで、そろそろまともに本題に入るっす。
 さて、自分は運動をしているかというと、答えはノー。まあ、理由は色々と。日常が外での立ち仕事だから体力をやたらと消耗するから、運動をするといった体力が残っていないし、運動するにするにしても腰とか膝が悪いから激しい運動が出来ないし、どちらかというとインドア的な趣味に力を入れているからね。だから、あまりスポーツをする暇はない。
 でも、スポーツをすること自体は嫌いじゃない。会社内でのイベントのスポーツ大会があれば、そういうのに参加するし、たまにだけど県内のマラソン大会(そんな大仰なものでもないが。)にも参加する事もある。サブカルチャー的な趣味もいいけど、気分を変えてスポーツをするというのも悪くないからな。
 あと、小学校低学年の時はスイミングスクール、小学校中学年の時はサッカー部なんかに参加していた。習い事という意味も強かったけど、昔は体を動かす事が好きだったからね。おかげで水泳は今でも好きなスポーツの一つになっている。まあ、サッカーに関しては13人しかいないにも関わらず、補欠(しかも、レギュラーに女の子が一人いたし…。)という残念なものだったが。リフティングの練習をいくらしても、5回程度しか出来ないし、パスがまともに通らないような実力だったから仕方ないけどね。

 滅多にしないけど、一種のガス抜きには最適な適度な運動。
 自分も、明日から何時も降りるバス停より一駅前から降りて、軽い運動でもしてみようかな?急いで家に帰ったり、ゲーセンでストレス発散するのも悪くないが、こういうのに時間を使うのも悪くはないかなと。でも、3日ボウズになりそうだなあ…。


  マブラヴ 珠瀬壬姫

            ビギニングガンダム001

 たまには、こう遊びの強い作品があってもいいよね。

 ガンプラ歴20年にも関わらず、よく失敗をしてしまう蔵間マリコです。
 昨日、仕事の帰りに某所の近くにあるホビーショップでガンプラを買った。買ったのは、現在、バンダイチャンネルで放送中のガンプラ30周年記念の短編アニメ『模型戦士ガンプラビルダーズG』の主人公、イレイ・ハルのガンプラ『ビギニングガンダム』っす。
 このガンプラビルダーズ、スターゲイザーと同じ放送の手法を取っているためか、一部のディープなガンダムファンしか見ていないようですけど、なかなか面白い作品である。昔で言うところのプラモ狂四郎にあたるのだろうか、登場人物の一人一人が心の中で持つガンダムという形が体現されていて…。イレイのガンプラのビギニングガンダムだって、いかにも少年が作ったパッチワーク的なガンダムのデザイン(作中では、拾った物だが。)の匂いがして好きだし、フォーエバーガンダムも、Hi-νガンダムGPBカラーも、白式も、スーパーカスタムザクF2000も個性溢れていて好きだ。
 特に、ノヤマ・リナのアッガイを魔改造したベアッガイには衝撃を受けたな。あの水陸両用MSのマスコットキャラであるアッガイが、耳と鼻を付け加えられて、テディベアみたいなアッガイに。アッガイが好きな人には、かなり不評のようだけど、まるでオラザク選手権で選出されるよな独創性の高さと作り手側の遊び心が反映されていて、これは非常にアリだと思う。やっぱ、ガンプラなんだから遊びの部分が無いとね!!

 しかし、この遊びというのが思いのほか難しいから困る。
 どうも、まともにガンプラを組み立てる際に、普通にパーツを破損したりするクチだから、なかなかそういうのに着手できなくて…。稼動部分の角度を広げようとパーツを破損してしまったり、ペンで塗ろうとすると塗りだした部分がはみ出たりして、悲惨な出来になったりと…。失敗してからこそ、そういう技術があがるというのは分かっているのだが、なんせガンプラがかなり高価な物だから…。だから、基本的に素組みまたは墨ペン程度で終わらせることが多い。要は、チキンな人間というわけですわ。
 でも、そういう技術的な部分での遊びは出来ないけど、自分なりにガンプラに対しての遊びは入れている。例えば、Gジェネレーション風の光景を作るために、主人公サイドの機体と敵サイドの機体を1対ずつ買って、戦わせているような感じにするとか。一時期、それにはまって、専門学校時代に月1体ほどMGを買って、机の上に並べていたからね。おかげで、100/1スケールのガンプラが机の上を占領して、とても勉強出来る環境ではなかったが。
 あと、戦場の絆にはまっていた頃は、戦場の絆に登場していた機体のHGUCで擬似的に戦場の絆の一場面を作っていたな。ガンダムシャアザクといった往年の名機をはじめ、ジムストライカーザクⅠスナイパータイプGP02AMLRS仕様といったゲームオリジナル機体あたりもなんかも。ゲームと比べると無茶苦茶な組み合わせだったけど、逆にその混沌とした様相が戦場らしくて、面白かったよ。

 アニメと同じくらいに魅力のあるガンダムのプラモデル、略してガンプラ
 さて、これからガンプラはどういったような感じのガンプラが登場するのだろうか?個人的には、『ガンダム ザ バトルマスター』に登場してきたサイコガンダムMk-Ⅲのガンプラが登場してほしいところだ。あの先輩2機以上に無骨なデザインに、これでもかといっていいぐらいに搭載されている武器の数々。個人的に、これほど好きな大型機体は無いな。
 でも、需要とかもかなり怪しいし、出たとしても値段とかが凄い事になりそうだ。やはり、現実的じゃないか…。


            ビギニングガンダム002

     練習3


 画像をクリックすると、大きくなるよ!!
 多分、押す人はいないと思うけど。

 一からイラストの練習をし直している蔵間マリコです。
 今週も練習をしました。Yahoo!知恵袋でボッコボコに叩かれて、基礎の基礎からやり直しているイラストの練習。いや~、毎日毎日、寝る前に1時間ほど教本を片手に絵を描いているんですけど、それがなかなか上手くいかなくて…。自分のイメージの中では、しっかりと構成しているのに、実際に描いて見ると全く違ったものに…。確かに、4年前に比べると確実に上手くはなっているんだろうが、それでも人に見せれるようなものじゃないし…。何時になったら、人並みに描けるようになるのやら…。

 まあ、そんなイラスト練習事情ですが、今週は先週のイラストの練習時に言っていた通り、髪形の練習をしました。練習したのは、パッツンパッツンのロングヘアーとショートヘアーとサイドテールの三つ。他にも、ツインテールとか巻き髪とか三つ編みとかも描きたかったんだけど、今回はとりあえずパスの方向で。一応、ノートにも練習しているし。
 で、その三つの髪型を3×3の9パターンで描いてみたのだが、コレがなかなか難しくて…。髪型を変更したため、その髪型に見合った顔のバランスの変更も必要だし、表情もそれに相応しいもにしないといけない。特に、パッツンパッツンのロングヘアーは悲惨そのもの。なんていうか、髪型がホースみたいな感じになっているし、顔のバランスもかなり悪い。これでも、一番練習した髪型なんだけどなあ…。
 でも、全体から見ると顔の出来も多少良くなったし、サイドテールも思いのほか出来が良かったと思う(とは言っても、へたっぴであることには変わりないが)。この感覚は、覚えておかないとな。コレを描き終えた後、練習しておこうっと。

 そんなこんな感じで、なかなか上手くならないイラストの練習。
 次回は、全身図に挑戦する予定。顔は一部分だからなんとか描けたけど、全身になるから時間もかかりそうだし、上手く描くのに相当苦戦しそうだ。う~ん、ここが一番駄目出しを喰らった所だからなあ…。上手く描けるかどうかで不安…。

 もうやりたい放題だな…。

 無軌道な展開が大好きな蔵間マリコです。
 昨日、週刊ヤングジャンプのあの漫画を購入しました。岡本倫のスキージャンプ漫画『ノノノノ』の最新コミックス12巻が。いや~、たんのファンである自分には、ノノノノのコミックスの発売日とヤンジャンの発売日ほど嬉しいものはありませんよ。あの個性的すぎる登場人物に、誰もが読むことの出来ない超展開を堪能することが出来るのですから。
 で、今回のノノノノのコミックス12巻の収録内容は、2回目からのジャンプスタートから岸谷の皇帝突き飛ばし事件まで。いや~、わざわざ強烈な部分まで収録してくれるとは、かなり粋な事をしてくれますねえ。別にそこまで収録していなくても、面白い部分は多々ありますけど、岸谷の暴挙の部分まで入ると更に凄いな。
 でも、単行本12巻で一番笑えたのは、単行本の帯のアオリかな?何せ、帯のアオリ文が『変態(アナルショップ)VS変態(キャットレイパー)』ですから。このアオリ、誰が考えたのよ!?確かに、作中、尻屋と赫はそんな蔑称があるけどさ、これをアオリに乗せる必要があるか?しかも、オビの裏の方は『友情、純愛、殺人、おっぱい対決etc.』と書いているし。書いていることは間違っていないが…、これスキージャンプ漫画として売る気があるの?まあ、自分としては面白いからいいか。
 とりあえず、前座はコレぐらい。こっから先は、毎週木曜日恒例のノノノノのストーリーと感想でも。さて、キャットレ○パー赫は、精神的ダメージから吹っ切れて、大記録を叩き出すのだろうか!?

 第136話『強さの証明

 皇帝との対決に敗れ、極限まで精神が追い込まれた赫。彼にとって、IHでここまで苦戦する事など予想だにしなかったからだ。
 しかし、流石の日本スキー連盟の最終兵器といったところか。2回目のジャンプ時には、取り乱す前同様の平静さを取り戻していた。
 奥信高校高校のリードは僅か12m。もし、赫が100メートル以上の記録を出した場合、88m以上、110m以上ならば98m、そして120mならば…。奥信高校のアンカーである岸谷の実力から鑑みるに、110m以上の記録を叩き出されれば、奥信高校の優勝は絶望的だ。
 ジャンプに全神経を集中させ、赫はスタートに出る。気分は最高、集中力も時間の進みが遅く感じるほどに研ぎ澄まされている。そして…。

 彼がスキージャンプと出会ったのは、10年前の冬季オリンピック。
 そのオリンピックで、金メダル確実であるはずだった日本代表チームの選手の一人が失敗ジャンプをし、メダルを獲り逃した。メダルへの期待が、落胆へと変化する幼き赫。その一方、周囲の外国人は落胆の雰囲気から狂喜と興奮に変貌していた。それは、後ろの観客に座席を蹴られるほどの興奮っぷりだった。彼は、恐怖よりも悔しさや怒りを覚え、覚悟を決めた。ヨーロッパ生まれのスポーツで、日本人が勝ってはいけないなどという蔑みの空気に。そして、自身が金メダルを獲って、ここにいる人間全員を見下してやると。
 そのような経緯があって、彼はスキージャンプを始めた。彼にとって、初めて経験するスキージャンプは恐怖以外何者でもなかった。だが、決意した以上は、この試練を乗り越えなければ。その初めてのジャンプの結果は、言うまでもなく失敗ジャンプ、派手に転倒。
 だが、初めて下スキージャンプは楽しかった。空を飛ぶ快感、風の心地良さ、空中で体をコントロールする楽しさ。最初は、復讐のためにスキージャンプを始めたのだが、実際に飛んでみたらそんなものあっという間に消し飛んでしまった。
 それから、彼は大好きなスキージャンプの練習を切磋琢磨に行い、同年代どころか中学生の頃には国内の成人組の大会に優勝するほどの実力となった。そのおかげか、彼は早期にスキー連盟に招聘され、海外の大会にも進出するようになった。
 しかし、海外の壁の厚さは相当なものであった。表彰台に上がることは出来ても、なかなか優勝することが出来ない。そして、彼の前にはどうしても勝てない選手が存在した。悔しくて悔しくて、憎くて憎くて堪らなかった。
 そんなある日、その選手がジュニアオリンピックの予選で失敗ジャンプをしてしまい、予選落ちをした。彼は、それを喜んだ。その時、彼は悟ったのだ。何故、あの時のオリンピックで外国人が喜んでいたかを。日本が強かったからだ。弱い選手が失敗ジャンプをしても同情されるだけだが、強い選手が失敗すれば喜ぶ。即ち、嫌われている事こそが強さの証拠なのだ。だからこそ、勝ち続けて嫌われる選手にならなければ…。
 そうして、彼は彼の望む嫌われる選手となった。嫌われる事により自らを追い込むことによって、練習に精が入る、勝ち星を獲り続ける。何時しか、彼にとって妬みや嫉妬といった他者の負の感情が原動力となったのだ。
 ただ、嫌われることは一つの過程に過ぎない。何故なら、『オリンピックで金メダルを獲り…、日本人みんなを喜ばせるのだ!!』なのからだ。どんなに嫌われようがどんな疎まれようが構わない。それで、幼き頃の彼と同じような思いをしないのなら…。だから、金メダルを獲る!!そして、これから先もずっと勝ち続けて嫌われ続ける!!

 負の感情によって上昇した赫のジャンプは、凄まじい勢いで飛びぬけた。K点をも越え、HSをも通過した。このままでは、奥信高校は文字通り万事休すである。
 だが、彼のビジョンには異常をきたしていた。今までのように、『落ちろ…』や『転けろ……』といった蔑みや妬みなどではない。『がんばれよ』、『負けるな!!』、『かわいそうに』憐れみや同情といった、恨みなどとは別の負の感情である。
 今までの負の感情とは別の負の感情が流れ込む事に激しく動揺する赫。その負の感情は、上昇でなく落下へと…。赫の滑空は、地面にみるみるうちに吸い寄せられる。そして…。

 今週は、ほぼキャットレ○パー赫オンリーの回と言える内容だったな。登場人物の視点変更がなかったせいか、先週に比べて若干ボリューム不足な気もしたけど、話自体はかなり面白かった。
 さて、今回の見所というと、やはり赫の回想。登場初期の頃から、揺ぎ無い傲岸不遜な態度で嫌いなキャラの一人(作品としては、必要悪ではあるが。)だったけど、このような理由があったとは…。そりゃあ、あんな出来事があれば、トラウマや怒りといったようなものを覚えるのは仕方ないと思う。だが、それが発端でそのような態度をとっていいはずがない。他者にとってはただの悪口以外に過ぎないし、スキージャンプをしていない関係ない人間をそれに含めるのはお門違いもいいところだ。それに、失敗ジャンプを「ザマアミロ」と思っている人もいるかもしれないが、そういう感情関係無しに、自分の応援している国が勝つことを単純に喜んでいる人だっているのだから。そういう客観性のない赫がおかしい。
 しかし、野々宮ノノの父である由良祐介の功罪は相当なものである。自身の家庭が崩壊するだけでなく、守門高校の下里コーチの人生にも影を落とした一因だし、赫には捻じれた物の考え方を与えた。逆に、暁もその現場にいた一人だが、そういう場面に出くわしているからこそ、同じ夢を目指している悠太を尊敬している。さあ、これから先、どれだけ由良祐介の失敗ジャンプが影響を与えるのやら…。
 そして、赫のジャンプだが、やはりというべきか、今までのツケを払う時が来ましたね。他人の痛みに気付かない人間は、自分が同じような痛みに遭遇したときはやたらと敏感。それが、自分が負けるなどと言うことを微塵に考えてなかったら尚更の話である。やはり、皇帝との対決での敗北のダメージは相当なものかもしれない。個人的には、そのまんま失敗ジャンプをして、盛大に転倒して、スキージャンプ生命を絶たれるような展開になってほしい。それだけ、彼はそれに値する業を積んでいったのだから。普段の素行が最低な奴に、金メダル獲って貰っても嬉しくないし…。

 ここに来て、窮地に追い込まれてしまった赫。
 奥信高校IH制覇のためにも、ノノの全日本代表選抜の抜擢のためにも、赫はここで退場願いたい。そのためなら、赫にいくらでも同情してやる…。キャットレイ○ー赫くん、可哀想に可哀想に…。

 ノノノノ136話の評価

 満足度 ☆☆☆☆
 スポーツ度 ☆☆☆☆
 哀れみ度 ☆☆☆☆☆


        ノノノノ136話

このページのトップヘ