アニメ版ナンテ無カッタンデスヨ…。
アニメ版ナンテ…。
夢もキボーもありゃしない蔵間マリコです。
ぶしつけな話ですが、皆さんは夢ってありますか?将来なりたい職業があるとか、ある珍しい物を手に入れたいとか、なんかの大会で優勝とか良い成績を収めたいとか。自分は、自分が昔から考えていた物語を小説(挿絵も自分で描いて。)にして、同人誌、欲を言えば商業ベースで出したいんですけどね。ただ、自分が描いている絵がまさに「ごらんの有様だよ!!!」な状態だし、語彙とか文章力も壊滅的だからなあ…。夢もキボーもありゃしませんよ。
そういえば、夢にちなんで、昨日、地元の大型複合書店でこんな漫画を買ってみました。牛木義隆作のまんがタイムKRコミックスの看板作品『夢喰いメリー』っす。今年の冬、魔法少女まどか☆マギカやIS>(インフィニットストラトス)と同時期に放送されいてたアニメの原作っすね。まあ、アニメ版はあんまり語りくはないのですが…。なんで水着回で後味の悪い終わり方をしなければいけないかとか、話の構成が無理矢理ねじ込んでおかしい事になっているとか、最終話の内容がアレすぎるとか…。OPとEDが良かった事以外は、あんま褒める点が…。
ただ、設定とか世界観は結構好きでしたね。ベタベタでありながらも、独特な部分が。だから、原作を一度はチェックしたいと思っていたんですよ。というわけで、試しに4巻まで買ってみました。
さて、この夢喰いメリーなのだが、どういった物語かWikiぺディアさんの言葉を借りると、『人の夢の内容を色として視ることができる能力を持った高校生、藤原夢路は夏休みのある日、「幻界(ゆめ)」の世界から「現界(うつつ)」に迷い込んだ「幻界」の住人である夢魔の少女のメリー・ナイトメアと出会い、危ないところを助けられる。その後メリーの目的を知った夢路は、メリーの手助けをすることを決意する。』というもの。ジャンル的にいうと、異能力者バトルものに若干のラブコメ要素を混ぜたという感じかな?
で、この作品の特徴というと、良くも悪くも『ライトノベル』っぽい作品ということかな?いや、この作品自体は漫画ですよ。なんていうか、今日のライトノベル的な要素が満載なんですよね。ボーイミーツガールに、デートイベント、ラッキースケベ、異能力者バトル、イヤボーン、修行…。何処かで、見た事のあるような展開というのが基本となっている。
ただ、そういった要素がありながらも、あまりにもスケベとか萌えとかそういうのに重点を置かずに、日常生活やバトルといったストーリーを主軸においている。ラッキースケベなんかは、よくある少年漫画程度のちょっとしたスパイス程度である。だから、脂っこくべたついた揚げ物でなく、比較的あっさりとした蒸し料理で、比較的楽しみやすい構造となっている。
特に、夢になぞらえて作った設定やキャラは結構面白いと思う。夢魔と呼ばれる別世界の存在が作りあげた閉鎖空間・白昼夢(デイドリーム)、初夢に準えた武器、明晰夢と呼ばれる主人公・夢路の潜在能力、誰かに追われる夢を元ネタとした、追跡者(チェイサー)…。異能力者バトルにしても、こうも上手くも当て嵌める事が出来るとは…。
ただ、上で書いているように良くも悪くも『ライトノベル』っぽいから、ちょっと無難すぎるんですよねえ…。一種の既視感といいますか、物足りないという感じがするんですよ。これにワンパンチな要素があるともっと話が面白くなるのですが…。
あと、コマ割りがあんま上手くない。普通、落としどころとなる場面は次のページとかに描いたりするんだけど、時々纏めて描いたりしているんですよねえ…。だから、どうもインパクトが欠けているというか…。巻が進めば、ある程度改善されているけど、これはちょっと気になるなあ…。
ベタベタだけど、安心して読める夢喰いメリー。
個人的には満足度的には☆3つぐらいの出来なんだけど、今回はこれからの展開を期待して☆4つという事で。作者の牛木義隆さん、メリーちゃんや夢路の活躍、あと、みなとちゃんの活躍を楽しみにしてますよ!!
夢喰いメリーの評価
満足度 ☆☆☆☆
ラノベ度 ☆☆☆☆
バトル度 ☆☆☆☆