今回は、三国志関連の話題じゃないですよ。
本当は、三国志は三国志で大好きですから話題をしたいんですけど。
今も昔も、漫画は情熱(パッション)だと思う蔵間マリコです。
今日は、珍しく普段はあまり買わないような4コマ漫画を買ってみた。それも、今までこのブログで話題をしたかどうかすら怪しい『真・恋姫†無双』のスピンアウト4コマ漫画だ。
自分は、恋姫というと結構好きだ。原作のギャルゲーこそはプレイしていないが、アニメ版は1期・2期とも見てますからね。よくある歴史上の人物を女体化させたものではあるけど、しっかりと史実・演義の有名なネタを抑えているし、三国志だけにキャラの数が膨大であるにも関わらず、ちゃんとキャラ作りされてますからな。好き嫌い分かれそうだけど、スタッフのこだわりを感じる作品だとは思う。何れは、PC版でプレイしたい所ですね。
とまあ、恋姫の話題は、これぐらいにして、本題に。なんで、珍しく4コマ漫画を買ったか?それは、作者が幸宮チノさんだからだ。
知っている人は知っているかもしれないが、知らない人は全く知らない作者の名前かもしれない。それは、昔、ガンガンで連載していた『ドラゴンクエスト4コマ劇場』の作者の一人であるからだ。
ドラゴンクエスト4コマ劇場、というよりもガンガンで連載されていた4コマ劇場というのは、今で言うところのアンソロジーコミックであり、漫画家の登竜門的なコーナーでもある。今回話題するのはドラクエだが、他にも、スーパーマリオとかポケモンが連載していたな。あと、これに関しては知らないけど、後期はKeyの泣きゲー3部作とか、To Heartシリーズといったギャルゲーの4コマもあったらしい。かたや国民的ゲーム、かたやギャルゲー。凄い温度差だ……。
で、内容はと、作者一人につきの持ちページは、相場として1ページ程度。その中で、将来有望視されると思われる準プロクラスの漫画家(藤原カムイや柴田亜美といった、既に有名だった漫画家もいたが。)のパッションを4コマに賭けるというものだ。新山たかし、浅野りん、田村きいろ、きりえれいこ、夜麻みゆき、牧野博幸、西川秀明などなど……。上で紹介している幸宮チノも、その一人である。
自分は小学生時代、他の人が週刊少年ジャンプのダイの大冒険にはまっているのに対し、ドラゴンクエスト4コマ劇場と同じガンガンのロトの紋章という、昔からニッチな作品が好きな人間であった。なんていうか、本格的に漫画家デビューしたとは違って、ノビノビと描いている人もいれば、大ヒット目指して枠争いをする人もいるといった感じで。作り手の個性や情熱、想いというのがヒシヒシと伝わるところが好きだったんだよ。
でも、現実は非情かな。このドラゴンクエスト4コマ劇場から大きくステップアップしたという漫画家が、かなり少なかったんだよね。『職業・殺し屋。』や『偽書ゲッターロボ ダークネス』の西川秀明ように現在も人気を博している人もいるけど、殆どの人はひっそりと漫画を描いていたり、漫画家生活を引退しているもいたりと……。あくまでも仲間内的な人気に留まっていたということが、原因だったのだろう。そこがアンソロの弱点かもしれない。あるいは、時代が求めていなかったのか。
そして、自分も、ある年から突然4コマ劇場を買わなくなってしまった。う~ん、なんでだろうか?
懐かしい思い出とほろ苦い思い出の詰まった4コマ劇場。
ちなみに、今回買った幸宮さんの4コマ漫画は、なかなか楽しませたもらったと同時に、ちょっとした感傷を受けました。原作のキャラのイメージを壊さず、殆ど全員のキャラ(アナゴ君や勇者王あたりも。)も登場、それに加えて幸宮さんの可愛いタッチ(随分作画は変わったけどね。)と作風とこだわり。
十数年ぶりに、幸宮チノさんの漫画を読んだけど、面白さは未だ色褪せていない。