欲しいけどなあ…。


 


 普段は興味が無いのに、絵師だけで急に購入したくなる蔵間マリコです。


 昨日、Hobby Japanの今月号を読んでいる最中の事。自分は、いつもの通りにマブラヴ→美少女フィギュア→新商品のカタログ→ガンダムのコーナーと、Hobby Japanを買い始めた頃には、考えれない読み方をしていた。で、とりあえずガンダムの事は一巡押さえておきたいから、自分にはあまり関係ない所はずの『GUNDAM WAR』もチェックしていると、時代の流れを感じさせるものを発見。それは機動戦士Zガンダムのヒロインである、フォウ・ムラサメのカード(厳密に言うと違うが。)なのだが、そのイラストレーターがなんと樋上いたるなのである!!


 樋上いたるは、Keyの名作美少女ゲーム『Kanon』、『AIR』、『CLANNAD』などで有名な絵師だ。ここのところ、ギャルゲー以外の活動も結構目立つと思ったら、ガンダム界にまで出没するとは…。世の中、随分と変わったもんだな。自分が知っているガンダムは、安彦良和とかときた洸一とか長谷川裕一とか島本和彦みたいに、ガンダム界でも硬派とか王道路線の人がイメージだった。だが、最近は高河ゆんとか羽音たらくみたいにそういうベクトルと真逆の人が多い。そして、ついにギャルゲーのイラストレーターまでがか…。いたる絵は好きだけど、なんだか複雑…。


 で、複雑な気分とは言え、大好きなイラストレーター。今度、弟がそのパックを買うかもしれないから、フォウが当たったらそのカードを500円でくれと頼んだ。すると弟に、「そもそもそのパックは興味はないし、いたる絵のどこが良いの?」と言われてしまった。


 ムキーッ!!俺の嫁がたくさんいるイラストレーターを馬鹿にするなよ!!自分は、腹いせにこんな適当な事を言った。「(ギャルゲー的な意味で)CLANNADの岡崎汐を攻略したい。」と。いや、それは人間として絶対に言ってはいけない気がする…。おかげで、またロリコン扱いされた…。


 


 しかし、カードゲームをやめて随分と時間が経ったとは言え、やっぱり良い物だな。オリジナリティあふれたカード群、その中から自分なりのデッキを作る。そして、対戦相手との駆け引き。これがカードゲームの魅力だよね。しかし、カードゲームの最大のウリは、そのカードゲームの世界観を作るイラストだろう。


 うちの弟がGUNDAM WARやら遊戯王を集めているのだが、基本的に自分の欲しいイラストが出るまで買い続けるというのがスタイルらしい。どっちかというと、勝負するというよりもカジュアルプレイとかコレクション的な意味で集めているようだ。実際に、世間でもLyceeとかヴァイスシュバルツなんかはヴィジュアル面を重視したデザインになっている。そういう人も結構いるという事だろう。ただ、日曜の朝にヴァイスシュバルツのCMをするのはちょっと場違いなような気もするが。


 しかし、自分がカードゲームのイラストで一番凄いと思ったのは、カードゲームの元祖である


マジック・ザ・ギャザリングだな。なんて言うか、日本では主流のジャンルであるファンタジーもののカードゲームなのだが、日本とのファンタジーという感覚が大幅に違う。日本では考えれない自由な発想に、生々しさやグロテスクさなどのストレートな表現、そしてファンタジーものの概念の違いが興味に値する。それを絵画レベルとも言える、素晴らしいイラストが引き立っているのだから面白くないはずが無い。しかも、自分が買っていた頃のマジックは全盛期。ルールのシンプルさや世界観がさらに拍車をかけていて、クラスの何人かはマジックをプレイしていたな。


 それから、しばらくして専門学校の頃に、マジックを集めていた知人がいた。その人は、カードゲームが目的というよりも、デザインの勉強のためという意味合いで買っていた。やはり、ブームが過ぎ去っても、マジック自体のイラストは今も昔も美しいということなのだろう。


 


 さて、いたる絵のフォウ・ムラサメが欲しいと言ったものの、どうしたらいい事やら。


 自分は、GUNDAM WARは買っていないからなあ…。フォウが当たるまで買い続けるしかないか…。


 もし、フォウが当たったら、残りのカードを1パック200円で売りつけてやろう。