場所考えろよ…。


 


 リアル充実者が羨ましい蔵間マリコです。


 はぁ…、今日も疲れた…。寒空の中、運転マナーの悪い運転手に言われもないクレームを付けられたり、工事会社の不足の事態で、必要の無い残業に付き合わされてしまったし…。まあ、これは自分の仕事の内容が内容だから、仕方ないんだけどね。


 だけど、それ以上に大変だったのは、会社に帰った後。外がやたらと寒いせいか、暖かい事務所に戻ったら尿意が急に押し寄せてきて…。それで、トイレに行って一安心してコックを回すと大変な事になって…。何を詰まらせていたか、それとも老朽化していたの分からないが、水が逆流してきたんだよ。それでもう、事務所は大パニック。自分は、幸い早く逃げていたから濡れずにすんだけど、事務所の一室が水日だし。おかげで、しばらくの間は立ち入り禁止になって、荷物を回収するのにもしばらく待つ羽入になりましたとさ。


 ホント、どうしてこうもタイミング悪く災難が起こるのやら…。昔から、たまたま使っていたら物が壊れていたりする事は多いし、大きなイベントがある前日には高確率で怪我や病気になったり…。まあ、代わりにくじ運がやけに良いような気もするけど。


 それでも、リア充とは程遠い。仕事がやたらと忙しいのに安月給で、ルックスも残念で、彼女もいない。唯一の楽しみは、二次元の世界に陶酔する事。多分、リアル充実者をリア10として考えるのなら、多分、リア5ぐらいの充実感しかないと思う(そういえば、似たようなネタを過去にもしたな。)。はぁっ…、思わず溜め息が出てしまう…。


 


 そういやあ、リア充と言えば、今日、二度も100人が見たら100人充実しているなという人間を二組ほど見た。


 一組目は、仕事中の時の事。現場を転々と移動して、昼に食べたたい焼きのエネルギー補給分も尽きかけていた。集中集中と自分に言い聞かせながら、自分は仕事に励んでいた。すると、遠くから、高校生と思わしき二人組みが自転車で横切ってきた。自転車を漕ぐ男と後ろに座る女。恐らくは、カップルだろう。


 いや~、たまにこういう光景を見るけど、微笑ましい。まるで、漫画やアニメの一シーンみたいで絵になる。だけど、同時に羨ましくも思ってしまう。地味~な高校生活を過ごした人間の自分にとっては、こういう人たちが充実した人生が輝かしく見えちゃうよ…。


 もう一組は、家に帰る時のバスセンターでのエスカレーターの出来事。今日は、仕事が終わるのも遅かったし、会社へ帰ったら帰ったで足止めを食わされ、ゲーセンにも某所にも寄らずにバス乗り場へのエスカレーターに乗っていたのだが、自分より一つ前の人がね。何しろ、エスカレーターで人目を気にせずに堂々とキスをしているのだから。


 いや何ていうか、呆れたね。わざわざここでキスをしなくても、いいんじゃないの?家でキスをすればいいのに。その光景を見た人皆が皆、文字通り開いた口が開かない状態であった。ホント、リアル充実者は良いですよね。そんなに、「リアル充実者ですよ~。」と自慢したいの?


 


 あ~あ、何処も彼処もリアル充実者ばっかり。今の自分の心は、非リアル充実で水橋パルスィ状態ですよ。


 きっと、飛行機が不時着したり、船が難破にあって、自分と女性が二人だけが無人島に取り残されて極限の状態に追い込まれても、結ばれるなんて事ないだろうなあ…。こんな頼りが無く、無計画な人間だから。どこぞやのマガジンの漫画がある意味羨ましいです。あの台詞は有り得ないが。