全部に1通ずつ送らないと…。


 


 毎週毎週、影ながら応援している蔵間マリコです。


 さてさて、今週も来ましたノノノノのコーナー。今週は久々の巻頭カラー。センターカラーはたびたびありますけど、巻頭カラーはなかなか無いですからねえ。倫たんの漫画を追っかけしている自分としては、嬉しい限りだ。しかし、それ以上に嬉しい事が。何と、冬季オリンピック開催を記念して、ノノノノのグッズがプレゼントされるんですよ。


 そのプレゼントの内容は、一つはみかげと中学生時代のノノがプリントされたノノノノ特製携帯マシュモストラップ。もう一つは、ノノノノ特製てぶくろ。いや~、数回前にプレゼントを準備していると書いていたけど、こんな素晴らしい物を準備していたとは…。ファン冥利に尽きます。特に携帯ストラップは、ノノが敢えての中学生Ver.とかなりマニアックなチョイス。ホント、たんのセンスには感服するよ。


 これは、ファンとしては見逃せない所。エルフェンリートの100回記念やノノノノ単行本1巻&短編集発売記念の時みたいに、葉書を送らなければ。勿論、両方ともに1通ずつね。さあ、自分の倫たんに対しての情熱が集英社に伝わってくれることやら…。


 とりあえず、前説はここまで。こっからは、今週のノノノノのストーリーと感想なんかを。まあ、何時ものように適当に流してでも読んでください。


 


 第105話『野望は大きく!!


 


 夜の宿舎。尻屋と岸谷が回り将棋で遊んでいる隣で、悠太は布団の中で横になり悶々としていた。


 今日の昼出会った月山商業の禰宜田。スキージャンプの選手と違う恐怖を感じた。一体、彼は何者なのだ?それに、雪野高校の真岡のあの発言。兄を馬鹿にするなんて、許せない…。そして、他にも大勢の強敵が…。一体、どれだけの相手と戦わないといけないのか?そんな思考がグルグルと回り続ける。


 そんな元気の無い悠太を見てか、皇帝は悠太に買い物を頼ませる。頭を使ったせいか腹が減った、メシとエロ漫画を駅前で買って来い。無理難題かつ破廉恥な発言に、はっきりと拒否をする悠太だが、それに突っ込みを入れる岸谷と皇帝の姿を見て馬鹿馬鹿しく思ったのか、買いに行くのであった。


 悠太は、皇帝に頼まれた物を買いに行こうと外へと出ようとする。そこで、背後からあまり聞き慣れない声が。雪野高校の笹宮だ。どうやら、真岡の野々宮兄妹に対しての態度の話がしたいようだ。真岡とは、付き合いの長いチームメイトだが、彼が変わったのは悠太の妹のノノが亡くなった時からだ。彼の見せた最初で最後の涙。それ以来、真岡は野々宮兄妹の事になると様子がおかしくなるのだ。


 真岡の野々宮兄妹に対する苦悩。悠太は複雑な感情を抱きながら、買い物へと出る。


 


 買い物を終え、悠太は頼まれた物を皇帝に渡す。皇帝はエロ漫画をおかずに、白米をバクバクと食べる。どうやら、悠太の選んだエロ漫画が気に入ったようだ。どうでもいい事を褒められ、嫌がる悠太。皇帝はメシを食べ終わるや直ぐに就寝の準備を促す。まだ、夜の9時。寝るには早いはず。だが、皇帝にとってはこの時間ですらIHの一部みたいなものだからだ。皇帝のIHに対する真面目なスタンスに、二人は口をあんぐり。


 就寝中、悠太は思い出す。自分は、すでに決戦の地にいる。明日で全てが決まるんだ。皇帝の就寝前の発言に、悠太は心を切り替えるのであった。


 


 翌日。


 ついに、インターハイの大会当日を迎えた。それぞれの選手が、様々な気持ちを張り巡らす。父と亡くなったの夢を叶えたいと願う者、自分がより一層強くなるため、他者の夢を踏み躙りたい者、どんな手段を講じても勝利したい者…。まさに、三者三様といったところであろう。ただ、共通している事が一つ、優勝をしたということであると。


 大会の開催のアナウンスも終わり、悠太は選手達のいる会場で、最終調整を行う真岡と遭遇する。睨みつける悠太に、真岡はあの日の話をする。小学生時代、妹のノノに掴みかかった時の事を。自分は、今まで同い年の選手相手に負けた事がなかった。だが、自分よりも二つ下の、それも女のノノに負けたのだから、自分としても許せなかった。それ以来は、ノノに勝つことを目標として生きてきた。しかし、そのノノは死んだ。もう決着をつけることすら叶わないのだ。


 悠太は、彼の真意を聞いて切なくなる。目が潤んでしまう。本当は、死んでいるのが兄の悠太で今ここにいるのはそのノノ本人であることを言いたい。でも、それを言ってしまえば、全てが終わってしまう。兄の夢も潰えてしまう。


 兄との約束を心で復唱した悠太は決断した。悠太は、真岡に言い放つ。「あなた小さいよ。」と。ノノが目標?そんなのちゃんちゃらおかしい。妹が目指していた目標、オリンピックで金メダルを取ることに比べると。そして、自分自身が亡くなった妹の夢を継いだ。だから、決着をつける。真岡だけじゃない、この世のジャンプ選手全員とだ。そして…。


 「だって、ぼくは…、世界一になるんだから。」


 


 今週は、巻頭カラーだけあって、それに見合った面白さだった。宿舎での出来事も面白かったし、大会開催後も良いし。流石、こうでなくちゃ。


 まず、皇帝の悠太に対しての買い物。あの件、なんとも皇帝らしくても面白かったですよ。頭を使わない周り将棋で何故に腹が減る!?しかも、オカズにエロ漫画まで買わせに行かせるって…。本当なら、セクハラですよ、セクハラ。


 でも、そんな人としてあるまじき行為でありながらも、皇帝は皇帝なりに悠太の事を気にかけていると思う。あんな塞ぎこんでいるような状態でIHに出られても、優勝できるものも優勝できなくなるからな。現に、食べた後に直ぐに寝たのを考える限り、飯とエロ漫画を買いに行かせたのは、悠太を気分転換でもさせる口実であったのだろう。まあ、あそこで悠太が選んだエロ漫画のセンスを褒めるのは如何な物かと思うが。


 それと悠太と真岡の会話。あれには、スカッとしましたよ。前回の真岡の発言は、無礼で言った訳でなく選んだ言葉が悪かったとはいえ、それが原因で悠太が少し悩んでしまった。だが、そのおかげで兄の事を吹っ切らして、かつノノが目指す夢への思いが揺ぎ無い物になったのだから。特に、「だって、ぼくは…、世界一になるんだから。」はカッコいい。ノノの決意が良く伝わっています。


 それにしても、真岡は小物的な考え方のキャラだったとは…。確かに真岡が初登場時、回想の中での真岡が掴みかかっているシーンがあるが、それを未だに根に持っているなんて。まあ、見た目からして暗愚な感じがするから想像は容易なのかもしれないけどさ。それを考えると、その事を気にかけている笹宮の方が将来大成しそうだな。


 


 さて、カッコよく今週分が終わったノノノノ


 来週は、ついに決戦が始まるようだが、果たしてどのような展開を迎えるのやら…。


 


 ノノノノ105話の評価


 


 満足度 ☆☆☆☆


 スポーツ度 ☆☆☆


 熱血度 ☆☆☆☆