遠くて近い未来か…。

 結局は何も起こらないと思う蔵間マリコです。
 昨日の夜、『人類ZEROの未来!!』という番組をベッドの上でダラダラと見ていた。番組の内容は、人類が滅んでから1週間後から2億年までをシュミレートするというものである。まあ、今までに何度も使い古されたタイプの特番だ。自分としては、内容が人類の立てた建造物や遺産に焦点を当てすぎて、生態系の変化や気候などの変化についてあまり描かれていなくて、正直、残念な内容だったといえる。でも、科学者の生物の進化に対する検証はまあまあ面白かったと思う。烏賊が陸上で生活するとか、亀がアダマンタイマイとかロングイみたいな巨大に進化するとか。特にカタツムリが進化して、大陸を闊歩するほどの一大生物になるという予想には、興味深いものがあった。火の鳥未来編でも、人類が滅んだ遥か未来にナメクジが進化するという展開があったからね。手塚治虫は未来に住んでいたのかもしれない。
 しっかし、ここ最近、人類が滅亡(または、それに近い状態。)するタイプの作品をよく聞く。『2012』っていう人類が滅びるまでの過程の映画もあったし、『NINE』っていう人類が滅んだ後の映画なんかもあるし、『ザ・ウォーカー』っていう人類が絶滅の危機に瀕する映画もある。マヤ文明の終末論にあたる2012年に人類が滅びるという予言の影響だろうか?
 でも、そんな事が起こるはずがないというのは分っている。そりゃあ、1999年のノストラダムスの大予言だって外れたのだから。結局は、恐怖の大王なんて襲来することなく(四文字熟語と地盤断層とおじ様が大好きな恐怖の大王だったら嬉しいけど。おじ様ラブラブ。)、2000年を無事迎える事ができたからね。やはり、こういうのを言う人って、その時には死んでいるから適当に言っているのかもしれない。

 だが、もしも、万が一にも2012年の予言が的中して、人類が滅亡がした後の世界はどうなるのだろうか?都合の良い話かもしれないが、核戦争とかで全ての生物が死滅したのではなく、人間だけが罹るウイルスが蔓延して、人間だけが滅んだとして。
 自分が予想するに、人類に打って変わっての生命体が現れると思う。道具を使ったり、二足歩行で歩いたり(これの必要性はかなり疑問に思うが。)、群れで社会を形成したり。もしかしたら、今いる人間たちよりも高度な文明にまで発展しているとか。勿論、何千万、何億年後の話になるだろうけど、きっとそんな感じになるのでは?
 だけど、人類とは見た目や生活場所なんかは決定的に違うと思う。蛸が進化した人型の生物(そういえば、同じようにMTGでもセファリッドっていう生物いたな。登場期間は、恐ろしく短かったけど。)が、水中に街を作り上げ、鳥が進化した人型の生物は、卵から生まれ出て、崖を住処とする。平原には、グインさんみたいな豹の進化した亜人種が。そして、それぞれの種族が各々交易を行う。まるで、ファンタジーの世界の話みたいな予想図である。やはり、素人が考えるとその程度だろうか?
 でも、個人的な希望(当の本人は死んでいるけど。)は、ケモノの耳を生やした人とか、鳥のような翼を生やした人とか、耳がエルフみたいな世界である。分りやすい話、うたわれるものの世界(人工進化だけど。)。そんな可愛いおにゃのこのいる世界だったら、人類に代わっても台頭してもいいかも。ホント、二次元脳ですね、俺。

 何時起こるか分らない、人類の終末。
 果たして、人類の最期はどのようなものになるだろうか?最終戦争?謎の病原菌の発生?環境の異常変化?人類に打って変わっての存在の登場?その結末は、神のみぞ知る…。
 とにかくそのような事態にならないように、人類全体が出来る限りの平和を貫き通し、叡智の限りに切り抜けて欲しいものだ。もしそれが来たとしても、ヒトがこの世界にいたという証拠を残して…。


          うたわれるもの クーヤ&サクヤ