クレヨンしんちゃん


 国民的アニメだったのに…。

 たまには、こういう漫画も悪くはないと思う蔵間マリコです。
 今日、伸びに伸びた髪を切る為に散髪屋へ向かった。ただ、何時ものではなく、近くにある安い散髪屋だ。どうも、普段使いの散髪屋が珍しく混んでいるようで、予約を取ったとしても午後からになるそうだ。なので、仕方が無いから別の散髪屋に行ったわけだ。で、その時間潰しにゴルゴ13でも読んで時間を潰そうとしたのだが、散髪屋には似合わぬ漫画を発見。故・臼井儀人先生の国民的名作ギャグ漫画『クレヨンしんちゃん』(読んだのは、28・29巻。)である。
 いや~、これを見た時、少し切なくなりましたよ。連載されて20年、ドラえもんとかサザエさんとかと並ぶ傑作が、思いもかけぬところで発見したのだから。何があったのか分からないけど、臼井先生も誰にも語れぬような苦しみでも抱えていたのだろうか?こんな面白い漫画の続きが読めないなんて、非常に残念だ。そんな事を思いながらも、じっくりと読書。
 その帰り、自分はその余韻を忘れぬために、本屋で先月ほどに発売されたクレヨンしんちゃんの初期作品の総集編(他に、スプライト3巻と逆転検事3巻と魔法少女リリカルなのはViVid1巻。ジャンルがバラバラ…。)を購入。つまみつまみながらも、クレヨンしんちゃんの凄さを実感させられました。国民的な作品になるのも納得である。

 ところで、クレヨンしんちゃんといえば、自分は小学生低学年の頃、10巻ぐらいまで集めていた記憶(それと、何故か3×3EYESも。昔から、漫画好きだったのかもしれない。今の同作者の連載中の漫画は、アレだが。)がある。あの時は、アニメと平行して買っていたという感じで、純粋に楽しんでいたな。まあ、今考えると子供に不適切な表現(みさえがひろしと夜の営みをしていることを、しんのすけは『裸でプロレスごっこ』と言っているところとか。)に気付かずに読んでいたことの方が驚きだが。
 そして、このクレヨンしんちゃんは、自分の人生にとって外せない物の要素の一つかもしれない。クレヨンしんちゃんの原作が始まったのは、1990年。連載当初から、今でも5歳児。リアルに年齢をあわせれば、25歳になるのだから自分と同い年である。ただそれだけの共通点と言ってしまえばそれまでなのだが、どうもそう思えないんだよね。
 思えば、20年間でクレヨンしんちゃんも相当な紆余曲折の歴史があったよなあ…。ママとのお約束が何時の間にか消え去ったり、ぐりぐり攻撃やゲンコツが問題視されて極力描かれなくなったり、本屋やセールスレディが登場しなくなったり、みさえが車の免許を取得したり、ひまわりが誕生したり、よしなが先生が結婚したり、双葉幼稚園に新しい保育の先生や生徒が登場したり、野原家がガス爆発を起こしたり、オトナ帝国の逆襲アッパレ!戦国大合戦で賞を獲ったり、みさえの妹のむさえが居候したり、ひまわりの未来の姿と思われるしんこちゃんが登場したり…。
 漫画にしてたった3ページ、アニメにして1話7分程度の内容なのに、ここまでの歴史を作り上げるのだから驚きである。多分、こういった国民的な作品でありながらも、しっかりとしんちゃんの人生を描いているところに、共感したのかもしれない。ホント、臼井先生にもアニメのスタッフにも尊敬。

 さて、これから先、クレヨンしんちゃんはどうなるのだろうか?
 どうやら、臼井先生に作画の似ている漫画家に続投させて、アニメもそのまま続くらしいが、何か複雑…。続きが見れる事は嬉しいけど、臼井先生はもういないからなあ…。多分、作風が大きく変わりそうで不安…。