早い、早すぎるよ、チュンソフトさん…。

 1000回遊べるRPGが大好きな蔵間マリコです。
 2月に最新作が出たというのに、もう最新作が発表されるなんて早いですねえ。チュンソフトのサウンドノベル作品と双肩するローグライクRPG『風来のシレン』シリーズの最新作、『風来のシレン5 フォーチュンタワーと運命のダイス』が。いや~、これには驚きましたねえ。風来のシレン3で一度瀕死状態に追い詰められていたチュンソフトの看板作品が、シレン4で元気を取り戻して、次の作品は期待できると確信していたのですが、もうシレン5が発表されるなんて。しかも、発売予定が12月。初代シレンから遊び続けているシレンジャーとしては、嬉しい所ですよ。
 それに、なんかもう色々と続報が登場しているようだ。舞台はなにやら中華風でシレンの元々の背景設定を重視したようで、何か桃というおにぎりやバナナみたいな食料らしきアイテム、一風変わった床や状態変化などが登場する模様。それに、夜システムや装備品の成長システムも続投らしい。まだどんなものか良く分かっていないことが多いが、楽しみで楽しみでたまらない。
 でも、同時にちょっと不安も感じる。なんていうか、時期尚早?シレン4が今年の2月に発売されたのに、シレン5が12月って早すぎる。なんかドラクエⅡの発売スピードに近いものがあるぞ。せめて、来年の7月発売ぐらいにしてくれ…。このまんまじゃあ、1000回遊ぶまでに発売してしまうよ…。救助回数も、まだ450回なのに…。もっと遊ばせて!!
 
 それはともかく、シレンも息の長い作品である。今年で風来のシレンも15周年(トルネコ含めると17年目。)。タイトルは、シレン4の時点で通算7作。シレンも1作目から見ると随分と進化したものである。合成数を制限する印数、装備の強化限界、救助システムの導入、技の登場、夜システムの追加などなど…。毎回新しいシステムを導入して、飽きさせない。でも、あまり複雑化していない(シレン3は除く。)。そんな絶妙なバランスが魅力の一つかもしれない。
 そして、自分も15年間で結構上手くなったかもしれない。今でこそ最近のシリーズは、比較的少ない冒険回数で本編攻略できるようになっているけど、初代なんて300回以上冒険するほどのヘタレだった。無駄な行動があまりに多すぎるためか、3階で餓死する事もたびたびあったし、同じフロアで若干強いハブーンにすら苦戦する始末。しかも、そこの難所エリアを越えたと思ったら、また新しいフロアで大苦戦。恐らく、ダンジョン全体を見据えたプレイングでなく、その数ターン先しか想定していないプレイだったから、ゲームがなかなか進めなかったのしれない。
 でも、クリアーした時の達成感は15年前と同じく、一入である。物語の舞台の最終目的地で行なわれる最終決戦、その激しい猛攻を耐え抜き勝利し、最後に待ち受ける真相と感動のエンディング。基本、シレンシリーズは世界観がしっかりしていながらも、プレイヤーに想像させる部分があるからこそ、本編クリアーした時の嬉しさは色褪せないのだ。
 そして、それが攻略後のダンジョンとなると尚更の事。特に、もっと不思議系のダンジョンの達成感は本編の数倍以上である。アークドラゴンだの、イッテツ戦車だの、みだれ大根だの、ゲンナマゲイズだの、デビルカンガルーだの、ノコギガッターだの、シハンだの、チドロだの、ダイレップウだのの気の狂ったような能力を持つモンスターが登場しまくるからな。死線を掻い潜って、最下層まで潜る緊張感と快感と達成感はたまらない。これだから、シレンはやめられないとまらない!!

 15周年になって、ますます面白さの勢いが増す、風来のシレンシリーズ。シレン5も、今までのシリーズ同様に名作(シレン3は例外。)と名高い作品になってほしいものである。
 さて、これを書き終えたら、シレン4の救助でもしようかな?プラチナ・パラダイスの中層ぐらいの比較的手軽な場所があれば有り難いのだが…。欲を言えば、泥棒の出来る機会の多い配置を希望。泥棒稼業は、シレンにとって日常生活の一部みたいなものですから。


        風来のシレン4 シレンへの道96階