もう少しでラスト!!

 ヤングジャンプは、朝一に買っている蔵間マリコです。
 来週から、あの漫画の読みきり漫画が連載開始されるとは…。数ヶ月前、週刊ヤングジャンプで読みきり掲載されていた中山敦支作の『ねじまきカギュー』が。
 あれはヤンジャンの読みきりラッシュの中でも、ダントツに面白かったなあ…。非常に癖のデザインのキャラをダイナミックに動かし、インパクトのあるコマ割りで読者をひきつける。そして、オチもなかなかのもの。作風的に言うと、ヤングジャンプというよりもウルトラジャンプよりの内容ですけど、これほど面白い読みきり作品は久しぶりだったね。
 となると、これで久々にヤンジャンが盛り上がりそうだ。自分が応援していたノノノノが不本意にも打ち切りになって、楽しみの一つであったB型H系も連載終了してしまった。他の漫画も停滞気味な作品が多くて、ヤンジャン全体が落ち込んでいたからな。このねじまきカギューを切欠に、元気を取り戻して欲しい所である。
 そんな個人的なヤンジャン事情ですけど、とりあえずこのくらいにして、先週に続いてあのコーナーで。ヤンジャンの漫画家、岡本倫のスキージャンプ漫画『ノノノノ』の名台詞・迷台詞週を。
 先週は、単行本11巻の部分まででしたが、今週は単行本12巻。1回目のジャンプ終了から、2回目のジャンプ中盤戦まで。まあ、良くも悪くもかなり荒れている巻ですね。そんな中でも、名台詞・迷台詞は多く飛び交う。自分としては、たくさん選びたいのですが、流石にそれら全部を載せるわけにはいきませんからね。幾つか厳選してみました。
 というわけで、興味の無い人や読んだことのない人には、退屈で色々とアレな記事かもしれませんが、最後までよろしくお願いします。それでは。

 第124話『この日のために!』より、尻屋潔の台詞。

 まあ…、全部お前の自業自得だな。」 
 他人を堂々見下すことに全く恐怖を感じなかったお前が悪いんだぜ。なあ、キャットレイパー赫くんよ♡ 
 あんまり猫と交尾しすぎんなよ!?いくらお前のチンコが猫サイズだからってよ!!はりきりすぎて猫を殺しすぎたら、そのうち捕まるぜ!!

 いきなり破廉恥な台詞を選んでしまってすいません。でも、この台詞大好きなんですよ。
 実力だけで全ての価値観を測る男・赫(てらし)に、中学生時代からア○ルショップと甘んじて罵られ続けてきた皇帝こと尻屋潔。しかし、それは、このIHという日のために持ち越すための策略であった。その目論見は見事に的中、赫の記録を打ち破る。この台詞は、立場が逆転した場面のものである。
 いや~、これほど清清する皇帝の台詞は無いですねえ。台詞自体は下品極まりないものだが、赫は赫でそれを言われても仕方ないような立ち振る舞いをしてきたからな(そうするのには、それなりの理由があるのだが。)。まるで、悪役を倒すダークヒーローといったような活躍ぶりだ。これぞ、アナ○ショップ先輩の魅力といえよう。
 しかし、ア○ルショップ先輩とかキャットレ○パーとかお下劣な渾名をつけたたんのセンスは凄い。普通、こんな狂ったような渾名を考えないぞ…。

 第127話『いくぜ!スーパー女の子!』より、久保太平の台詞。

 ……、だったら……、俺はK点以上飛んで…、必ずチームを優勝させますから!!だからお願いです!!付き合ってください!!

 二つ目の名台詞は、脇役の遠野実業の2番手、久保の台詞。
 この台詞、なんていうか凄く可哀想としか言えないんですよね…。久保はIH優勝だけでなく、マネージャーの綾のハートをゲットするために一生懸命頑張っていたのだが、綾には伊東という彼氏がいるからな。しかも、この台詞を伊東と付き合えるようにしてくれるためのものだと勘違いしているからねえ…。せめて、久保が告白している事ぐらいは察してくださいよ…。それから、ちゃんと断りの言葉を入れれば、精神的なダメージも多少は軽減されるのに…。
 それにしても、遠野実業のマネージャーの綾は、天然タイプの悪女だとつくづく思う。最初は、健気な娘だなあと思っていたら、本人が意識していない所で久保に酷いことをしているからねえ。しかも、約束を破ってキスをしたりするし…。もうちょっと自分が酷い事をしている事に気付いてよ…。

 第131話『岸谷弘基の憂鬱』より、岸谷弘基の台詞。

 棄権なんてしない、あんたにジャンプをやめさせない。
                   どうせ死ぬなら勝って死ぬ!!


 涼宮ハルヒの憂鬱じゃあありませんよ、岸谷弘基の憂鬱ですよ。
 クリスマスの時に負った怪我の傷口が開き、瀕死の重傷の岸谷。そんな弱った彼を皇帝が発見し、身を案じて、棄権させようとするのだが…。
 いや~、ギャグが所々あるノノノノの中でも、個人的に一番面白かった場面だな。古来から、死地に出向く人間がそれを止める人間を黙らさせるという展開は多々あれど、岸谷の取った手段ほど強烈なものは無いと思う。台詞を見る限りでは、そうは思えないのに。詳細は敢えて伏せておくが、コレを見たら、一日中腹が痛くなること間違いなし。

 ギャグあり、シリアスあり、笑いありのノノノノ
 さて、来週の木曜日は19日発売のノノノノ最終13巻の名台詞・迷台詞を書く予定。たんのファンとしては、単行本が出る嬉しさと同時に寂しさもあります。あの苦渋を思い出す事になりますから。
 でも、それでもノノノノ最終13巻の名台詞・迷台詞も何時もどおり書きます。ずっと失意に埋もれたままにもいきませんから。さあ、かかって来いノノノノ最終13巻!!