GANTZ PERFECT ANSWER

 今回は劇場版GANTZの話題なので、ネタバレ注意!!
 というわけでまだ見ていない人は、ディーディディフェンス、ディーディディディフェンス(実写版GANTZのテーマ曲。)ということで。
 黒い球は、もっとバイオレンスでエロティックだと思う蔵間マリコです。
 今日の朝、市外から少し離れたと映画館でとある実写映画を見に行った。先日、封切りされた週刊ヤングジャンプの大人気SFバイオレンス漫画『GANTZ』の実写版映画の後編に当たる『GANTZ PERFECT ANSWER』を。
 いや~、前編の映画は金曜日に公開されたTV再編集版を見ていた人は分かるかもしれないが、正直、あまり後半を見る気にはならなかったんですよね。あの微妙すぎるカメラワーク+微妙すぎるアクション+微妙すぎるストーリーラインの三重微妙な映画ですから(+TV再編集版はバイオレンスシーンがカットされすぎ。)。でも、前編を見ている以上は、どうにも後編を見ないと視聴しないとスッキリしなくて…。んなわけで、あまり乗り気ではなかったですけど、朝一番に行きました。
 そしたら、朝一番であるにも関わらず、とてつもない人盛りで…。前編が公開された時もかなり人がいたけど、今回は次回放映分の席が満席になるほどで比較にならない。単に主演二人を目当てに見に来た人が多いのか、それともTVでの放送が効を奏したのかは分からないが、とにかく多かった。前回の映画をリアルタイムで見ている人としては、ちょっと目を疑うものがあるが。

 で、GANTZ PERFECT ANSWERを見た感想なのだが、正直、かなり微妙。多分、前編よりも出来が悪かったかもしれない。人によっては評価が違うかもしれないが、原作・アニメ・ゲームなど様々なGANTZの世界に触れている人間としては、かなり残念な出来であった。
 まず、話が詰め込みすぎた前編と違い、後編は全体的に冗長的すぎる。前半のホストざむらいときるびるを中心とした黒服軍団との戦いの殺陣あたりは良かった。でも、後半の戦闘もそんなばっかりの繰り返しで退屈すぎで、最終決戦に至っては投げやり感が酷い。ワンパターンだし、絶対に必要の無いだろいうとシーンも多い。前編と後編を割ったら、多少はバランスが良くなるのだろうが、どうしてこうなった?
 次に、映画作中に散りばめられた謎が幾つか明かされていない。例えば、GANTZの正体は一体なんなのだったか?作中では、宇宙人の技術を流用して何処かの工場で作られているという描写があったが、映画にはそういったもの一切合財無い。最後まで謎である。他にも、小島多恵がターゲットにされる理由(原作は、GANTZのメンバーが写真に写っていたので、証拠隠滅として。)も原作に比較するとあまりにも弱すぎるしなあ…。
 他にも、カメラワークが相変わらず微妙すぎるし、殺陣以外の近接戦の出来があまりよろしくない、テーマもなんだかよく分からない、ラストのゲームのエンディングの一つのオチに酷似(これは、偶然かもしれないが。)しているし…。正直、前編同様にGANTZという作品に胡坐を掻いていたとしか思えん。小道具にはやたらとお金を使っているのに、演出と脚本があまりにも残念すぎるからなあ…。もうちょっとどうにかならなかったのだろうか?

 前編もあまりお世辞にも良くなかったが、後編もかなり出来の悪かった実写版GANTZ
 う~ん、どうしてこうもGANTZの映像化は恵まれないのだろうか?アニメはアニメで超時空要塞マクロスの板野一郎さんを監督として起用したけど、結果は散々だったし、今回は今回でお金をかけて作っただけに見合った出来ではないし…。やっぱり、GANTZは原作が一番かなあ…。あの世界観を映像にするのは、難しすぎるわ…。

 GANTZ PERFECT ANSWERの評価

 満足度 ☆☆
 バイオレンス度 ☆☆
 GANTZ度 ☆☆