げんしけん

 やつらが帰ってきた!!

 オタク文化万歳な蔵間マリコです。
 今日は、地元の大型複合書店でのあの漫画を買いました。感動(?)のラストから5年、オタク間で相当な人気を博した木尾士目作のアキバ系青春漫画『げんしけん』の単行本10巻(単行本表記としては、二代目の壱と書かれている。)が。
 いや~、作者が前に連載していた漫画が苦戦して止むえず、げんしけんを再び連載開始したという話は結構前には聞いていたんですけど、今週発売されていたとは…。すっかり記憶の片隅に置かれていましたし、まどマギの事で頭が一杯になっていてスッカリ忘れていました。漫画読みとしては、これは一生の不覚!!このミスは、介錯で責任を…。
 とまあ、冗談はともかく、その再スタートのげんしけん10巻の感想だが、良くも悪くもげんしけんをやっていたなあという感じだったな。多種多様なオタクの生活サイクルは相変わらずな調子で描かれているし、ギャグも通常運行。そして、何よりも新キャラの男の娘が可愛くて…。ヤバイですか?そんなこたあ、とっくの前に気付いてますよ。
 ただ、第一期が終了した時点で多くの部員が卒業したからなあ…。どうも従来のキャラを多用できないという弊害があって、そういった登場人物の濃さが薄くなったのが残念かな?特に、高坂が今巻に登場しなかったのが、ちょっと残念かな?まあ、その代わりに一番濃い斑目がよく登場していたが。
 とはいえ、総合的な部分で見るとかなりのパワーアップを果たしたげんしけん二代目。この調子だと、次回あたりも期待できそうだ。新キャラもなかなかですし。ホント、げんしけんは面白いわ。

 それにしても、げんしけんが再び読めるとなるとなんだか感激というか懐古的というか…。
 げんしけん、正式名称・現代視覚文化研究会と呼ばれる漫画・アニメ・ゲーム・コスプレといったサブカル系統を扱った大学の1サークルをメインとした物語である。まあ、オタクを取り扱った漫画というのは古今東西存在するものだが、恐らくはげんしけんが最高峰かもしれない。
 このげんしけんの作品としての最大の魅力、個人的には上でも書いている通り多種多様のオタクが登場するという事であろう。オタク初心者の笹原、キング・オブ・オタクの斑目、オタクでイケメンな高坂、おっさん好きの腐女子で帰国子女の大野、世間で嫌われているオタク像まんまの朽木、オタク嫌いなオタクの荻上、電波でやたらとパロディネタの多い年齢不詳外国人のスザンナなどなど…。これに、一般人代表の春日部咲をはじめとした、多くのオタク趣味を持たない人たちを交えて、悲喜交々に話が進む。
 これがなかなかリアリティかつ、漫画チックにカオスでして…。今読むと、今のオタクの定義から古いものがあるかもしれないが、妙に共感してしまう所があって面白い。特に、小火騒ぎの回と笹原×斑目の回は個人的に好きだ。アレは、腹を抱えて笑ってしまったからな。
 それと、げんしけんを語るのに忘れてはいけないのが、作中劇の『くじびきアンバランス』。通称・くじアンと呼ばれる作品は、げんしけんのメンバーたちがこよなく愛するラブコメディ漫画なのだが、作中劇であるにも関わらず、相当な作りこみである事。まるで何処かの少年漫画雑誌にあるかのようなストーリー、キャラクター、設定。魁!!男塾シリーズでいうところの民明書房的なリアリティのある要素で、たびたび驚かされましたわ。その人気があってか、くじアン単体でノベライズ化、アニメ化、ゲーム化が果たされたのだが…。まあ、この事に関してはあまり触れないで置こう。

 オタク文化とオタクの生活を描いたげんしけん
 自分がオタクになったのは社会人になってからだが、自分もこういった青春を送れれたら良かったなあと少し後悔している。自分の青春なんて、あまりロクなことが無かったからねえ。嗚呼、げんしけんの方々が羨ましい…。

 げんしけん10巻の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 オタク度 ☆☆☆☆☆
 青春度 ☆☆☆☆