僕にはまだ…帰れる場所があるんだ…こんなに嬉しいことはない。
 とはいっても、その後は軟禁生活を余儀なくされてますけどね。

 年功序列や温故知新というものを重要視している蔵間マリコです。
 少し前に新作アニメのアナウンスがされたのに、コレとは別に新作アニメが製作される事が決定したとは…。今日、ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』の専門漫画雑誌『月刊ガンダムエース』にて、とあるアニメの製作が決定した。ガンダムエースの看板漫画である、安彦良和作の『機動戦士ガンダム THE ORIGN』が。
 この情報自体は、フライング組の情報から聞いていた話なので、一応は知っていましたが、それがデマでなくモノホンの情報だったとは…。少し前に機動戦士ガンダムAGEが今年の秋に放送される事が決まっている上に、現在進行形で機動戦士ガンダムUCが製作されていますからね。それに、元々劇場版で1度リメイクされている作品を新しく作り直すのは、普通の発想じゃあ出てこないからな。この決断に乗り出したスタッフは、ある意味凄い。
 しかし、そうなるとアニメ版THE ORIGNってどうなるのだろうか?まだ単行本を全部揃えているわけじゃないから、なんともいえない部分があるけど、ガンダムAGEに比べたら期待値は結構高いかな?ガンダムAGEガンダムAGEだけに。新兵器のショルダーキャノンの活躍ぶりを拝めたいし、マ・クベと愛機のギャンの活躍が原作と大きく異なるし、シャアの過去がより深く掘り下げているからな。そういったところが楽しみである。ただ、噂でしか聞いたことがないけどア・バオア・クーが何やら大変な事になってるようだが…。セイラがうんちゃらかんちゃらとか…。
 まあ、ファースト自体はかなり好きな人間としては、まさに吉報な情報である。まだ詳細は決まっていないらしいけど、これからの展開が気になる所だ。

 しかし、30年以上続くにも関わらずガンダムの猛威は凄まじいと感じる。
 自分は、ガンダムに出会ったのが5歳で21年間見てきた人間なのでリアルタイムで見たクチではないが、日本の代表的なアニメの一つという意味合いだけでなく、マルチメディア展開にガンダムの影響色を受けたアニメ、作中で用語の常用化など様々なものを見てきた。多分、ここまで大きなアニメのコンテンツは日本にはジブリぐらいしかないかもしれない。
 中でも、果てしなく広がり続けるシリーズという意味合いでは圧巻そのもの。元々は視聴率が奮わずに打ち切りに終わったのが、一部のSFマニアやミリタリーマニアに再評価され、再放送やら劇場版でガンダムのブームに火がついた。それから、ZZZ逆シャアポケ戦F910083V08IGLOOといった宇宙世紀の世界が拡大・展開され、GWXSEEDSEED DESTINYスタゲ00のような宇宙世紀という枠を超えて、独自の世界観で進化していった。他にも、SDガンダムガンプラビルダーズといったような低年齢層をターゲットにした作品、クロスボーガンダムのような漫画作品、閃光のハサウェイといった小説、ガンダムセンチネルみたいなジオラマ作品などとアニメ以外を挙げるとキリがない。
 自分は、この無限に広がり続ける世界がガンダムの真の魅力だと考えている。まるで、クトゥルー神話のように新たに書き綴られ、世界観そのものを広げ続けていく。勿論、それが嫌という人もいるし、自分もあまり好きではない作品もあるが、自分にとってそれが最大の売りなのではないのかと思っている。この要素があるのだからこそ、ガンプラを買ったときの楽しみも広がるし、Gジェネレーションシリーズのようなお祭ゲーもより一層盛り上がるだから。ぶっちゃけた話、設定の考察とかシチェーションの妄想が出来るということかな?コレだけの情報量の作品群、古今東西探してもそんなにないでしょ。

 日本の一大アニメーション、機動戦士ガンダムシリーズ。
 さて、これからガンダムはどのような展開を見せてくれるのだろうか?まず、ファンの好みというものがあるから無理な話かもしれないけれど、自分としては新規のファンでも古参のファンでも満足できる作品というものを拝みたいものだ。ある意味、それはガンダムとしての究極の形態なので。