うまいもんを食うためには、雨であろうが槍だろうが絨毯爆撃だろうが大量の宝具だろうが…!!

 漫画とアニメとゲームと美味しい食べ物には目が無い蔵間マリコです。
 いや~、今年も満足する事が出来ましたねえ。広島で年に1回ほど行われる食の祭典、広島フードフェスティバルが。
 去年、一昨年となかなか美味しい物にありつけれて満足できたのですが、今年は例年以上。どれもこれもが最高の逸品ばかり。わざわざ朝食を抜いてまで、参加しに行った甲斐がありましたわ。
 ただ、残念な事が一つ。その日は生憎の雨だったんですよね。去年のフードフェスティバル同様に。それも、結構強烈な降り方でして…。イベントこそは中止にはなりませんでしたが、泥で靴とズボンが汚れてしまいました。まあ、その代わりに客寄せのためにと、売っている物が若干安くなっていたりいましたが。

            フードフェスティバル018

 さて、そのフードフェスティバル会場に到着して、まず食べたのがコレ。ビーフストロガノフやボルシチと並ぶ、ロシア料理の代表的料理、ピロシキ。あの黄色い蛙の宇宙人が大好きなカレーパンじゃあありませんよ。あと、百式でも白式(ガンダム的にも、某ラブコメの主人公の駆る兵器的でも。)でもない。
 とりあえず、朝食分の補給と炭水化物を腹の中に入れて、調子を整えるために買ったんですけど、これがもう美味しさ満点。カリカリでフワフワなパンの中に、野菜の旨味と脂身でトロトロとなった肉の餡のマッチが味のハーモニーを生み出す。そして、肉の餡の中に入っている茸が味と食感のアクセントなって、より深みを増している。ピロシキは朝食に出る事がたびたびあるが、これほど美味しい物を食べたことは無いぞ。

            フードフェスティバル019

 ピロシキを食べて、腹の調子を整えた私は、続いては広島県の名産物である牡蠣を食べた。
 これは毎年食べてますが、今年も相変わらずの美味しさ。プリプリの身の中から溢れる牡蠣の旨味。突き抜ける潮の香り。茹でて、ポン酢と葱と七味唐辛子をかけただけの料理にも関わらず、ここまで美味しいとは、いかに素材が良いか分かる。大袈裟だけど、広島に住んでいて、感謝したい瞬間の一つである。

        フードフェスティバル022

 牡蠣を食べ終えて自分は、ゆるキャラの大会を見るついで、近くの露店で売っていたドジョウの唐揚げといったちょっと変わった物を食べた。
 ドジョウを食べるのは人生初めてのことなのだが、これがもうたまらないなんの。ワカサギほどの骨の硬さ名わけでなく、鰻に近いとろりとした食感でありながらも、ドジョウ自体は脂っぽくない。そして、淡水魚独特の力強い味。小さい身でありながらも、噛めば溢れ出る味に天にも昇りそう。まあ、から揚げにされたドジョウには、同情したくなるけどね。ドジョウだけに。

        フードフェスティバル020

 だんだん調子が良くなってきた自分は、更にテンションを上げるためにも、いかにも酒にあいそうな料理を買った。沖縄の名物料理・中味の炒め物とオリオンビールだ。
 中味というのは、豚のホルモンのこと。自分はホルモン大好き人間だが、これはなかなかの良味。沖縄料理だから本州とは違って、結構癖のある味かと思ったのだが、それが馴染みのある味でして…。中味のクニュクニュ感とよく噛めばジワジワと出てくる濃厚な味、その中味の旨味を玉葱と蒟蒻が吸ってくれる。オリオンビールのすっきりとしたビールとは、よくマッチしてますわ。

            フードフェスティバル021

 そして、残ったオリオンビールと一緒に食べた料理がもう一つ。AB、エビの唐揚げを買った。
 まあ、見ての通り、エビを三匹串に刺して、揚げたという非常にシンプルなものだが、これがもうほっぺたが落ちそうなほどで味なんだよね。海老の身自体もなかなか美味しい物だが、肝じゃないのにこの唐揚げの肝となっているのが、海老味噌。なんと、カチカチに固まっているわけでなく、噛めばトロトロの半生の状態で零れ落ちるんだよね。それも、相当な量でして。
 いや~、これは嬉しいサプライズ。シンプルでありながらも、濃厚で複雑な海老味噌の味。これが、ビールとあわないわけがないじゃないですか。これが、今回食べた料理の中でも一番、それもダントツに美味しかったぞ。これは、来年も食べないと!!

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 色々食べて、腹も溜まってきたので、そろそろメインディッシュ。そのメインディッシュとして選んだ料理が、インドカリー。「なんとぉー!!」とのセットで、600円。店なんかでインド料理を食べると相当高いから、随分良心的である。
 カレー魔神の称号を持つ、カレー大好き人間の私ですが、これもなかなかの味。ナンのもっちりとした味、日本の物とは違うインドカレーの独特のコクとまろやかさ、それが合体する事によって醸し出される味のハーモニー。ヒタヒタになったナンの味が、心地よい事。こんな美味しい料理をしょっちゅう食べれるインド人が羨ましいよ。

        フードフェスティバル024

 カレーを食べ終えて、満腹に近付いてきた。そして、御飯も少し恋しくなった。という事で、〆に食べたのが海賊おにぎり。
 これは、春にあるフラワーフェスティバルなんかでもよく食べる鉄板みたいなものだが、これぞ日本の味って感じで美味しいんですよねえ。それも、昆布とおかかと鮭とシーチキンと欲張りなセットだから、優柔不断な自分にとっては、これほど嬉しいおにぎりは無い。やはり、〆に選んで良かったわ。

 今年も行って良かったと満足感に浸れたフードフェスティバル。
 もし、来年もフードフェスティバルがあるのなら、絶対に参加したいものである。こんなに美味しい物が食べれる機会は、そんなに無いからな。
 しかし、こんなに美味しい物をたくさん食べたら、明日から当面の間はローカロリーに済ませないといけないな。う~ん、困っちゃう…。