HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)001

 見た目はゲテモノそのものですけど、魅せ方次第で変わりますよ?

 ガンダムのアニメも好きだけど、ガンプラも大好きな蔵間マリコです。
 昨日、フードフェスティバルのついでに寄ったホビーショップで買った変り種ガンプラを組み立てました。昔は、知る人知るぞのマニアックな特務用MSだったが、アニメ版機動戦士ガンダムUCにおいて一躍人気となった『MSM-04G ジュアッグ(ユニコーンVer.)』のHGUCを。
 いや~、これも買いたかったガンプラだったんですよねえ。でも、それよりも先に欲しいガンプラがあったり、欲しい時に限って見つからなかったりと……。運が悪いのか、それとも元から流通量が少ないのかわかりませんが、なかなか見つかりませんでしたよ。
 で、組み立てた感想なのですが、これがなかなかの完成度。内臓兵器のみの機体であるため、ビームサーベルやビームライフルみたいな付属パーツはないが、可動範囲は開脚が出来るほどにバリバリ動くし、水陸両用の機体特有の足太寸胴なボディだけあって、非常に安定性がある。頭部のパーツを取り外せば、モノアイの位置も自由自在。当然ながら、ジュアッグを象徴する象のようなノーズも自由に稼働する。作りやすさも相まって、ストレスフリーな出来となっている。
 ホント、こんなニッチな機体をリリースしてくれるバンダイって、なんとも素敵な会社なんだろうか。この調子で、バイアラン・カスタムだけでなく、ガンキャノン・ディテクターネモⅢゾゴックイフリート・シュナイドのHGUCも出してくれ!!

        HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)002

 とまあ、HGUCジュアッグの完成度の高さに惚れ惚れとしていましたが、どうしてこんな強烈なデザインのガンプラを買ったのか?アニメ版機動戦士ガンダムUCを見た人は分かるかもしれないが、順を追って語りたい。
 自分がジュアッグというMSの存在を知ったのはガンダムゲーのスタンダードである『SDガンダム Gジェネレーション』。基本的に、水泳部は戦力になり辛いために後回しにしていた(GジェネOWにおいても、そうだった。)のだが、色々と余裕が出来たので開発をしてみた。で、初めて見た時の感想は「なんだこりゃ?」といったものだった。
 まるでゲンゴロウのような頭に、クローの代わりに取り付けられた巨大な3連装ロケット・ランチャー、出力が低いために使い道のないビーム砲、そして象のような鼻。シルエットとしては、ジオンの水陸両用MSそのものではあるのだが、御世辞にもカッコいいとは言い難いデザインにかなり微妙な気分になりましたね。あと、アッグとかゾゴックも。アッグガイは、既に機動戦士ガンダムZZで登場しているので、そこまで気には。
 それ以降は、かなりどうでもいいMSという残念なポジションとして、記憶の片隅に残っている程度であった。以降のGジェネシリーズに出ても、そこまで気にしていなかった。
 だが、このジュアッグガンダムファンから日の目を浴びる日が来る。『機動戦士ガンダムUC』Episode4『重力の井戸の底で』の冒頭のシーンである。
 連邦の一大拠点であるダカールを襲撃するジオン残党、旧式機の寄せ集めの部隊の中、あの独特なデザインのジュアッグが、僚機のカプールとともに市街地戦を繰り広げる。旧式ではあるものの、スペックが遥か上のネモ(連邦軍カラー)のビームサーベルを砲身で受け止め、もう片方の腕でコックピットを潰す。そして、もう一機のネモも改造によってジェネレーター出力が増大したビーム砲で撃破する。その様は、まさに脅威そのもの。
 最終的には、ビームジャベリンを持ったGMⅢに沈黙させられるが、その間までの戦いぶりは凄まじかった。宇宙用高機動試験型ザク相手に相打ちをした先行量産型ボール、髭が特徴的だが、動けばカッコいい∀ガンダムとか同じように、ジュアッグも見事に動けばカッコいいに当てはまる機体だった。演出家の上手さと映像化による見栄えの良さが勝利の秘訣だな。

        HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)&HGUCジム・コマンド HGUCネモ(連邦カラー)やHGUCジムⅡ、HGUCジムⅢが無かったので

 見た目こそはアレだけど、それ以上に魅力を披露してくれたジュアッグ
 さて、来年の3月にEpisode6「宇宙(そら)と地球(ほし)と」が公開される。果たして、Episode6ではユニコーンガンダムシナンジュローゼン・ズール以外のどのようなMSが登場するだろうか?個人的には、ガザEとかドーベンウルフザクⅢ後期型みたいな機体が出てくれたら嬉しいのだが……。う~ん、とにかく待ち遠しい。

        HGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)&HGベアッガイ 開脚をする熊と象の図