これを読んでからこその、ヤンジャン!!

 木曜日の朝は、大体テンションが高い蔵間マリコです。
 さ~てさてさて、今週も掲載されていましたよ~。萌えとバイオレンスが織り成す週刊ヤングジャンプ連載の岡本倫の純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』が。
 いや~、週刊ヤングジャンプの漫画はどれもこれも面白いですけど、個人的にはたんの漫画があってのヤンジャンですねえ。なんて言いますか、これを読むと体の隅々までたん成分が駆け巡るといいますか、体の疲れが一気に吹っ飛ぶんですよ。これがあるからこそ、週の半ばもダルまずに頑張れますし。
 逆に合併号だったり、たんの漫画が休載だったり、連載終了後はとにかくとにかく辛い。特に連載終了後は、ちょっと腑抜けになりますからね。あのワクワクとドキドキがリアルタイムで見ることが出来ない、読後の次の展開への期待感というものが味わえなくなるのですから。エルフェンリートノノノノが連載終了した後のしばらく続いた虚無感といったら……。まあ、極黒のブリュンヒルデの連載終了は当面先になると思いますが。
 さて、そんなワクワクとドキドキが待ち構える極黒のブリュンヒルデ、今週はどうなったことやら。当然ながら、ネタバレやたん成分、管理人の独断と偏見が入りまくりなので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫、という人はどうぞ。
 今週の極黒のブリュンヒルデ第67話『最後の夏休み』が掲載されましたが、魔女たちの恋愛模様に焦点を当てていて、最初から最後まで楽しませてくれましたねえ。寧子に、カズミ、そして初菜。良太が好きな魔女たちのそれぞれのベクトルがバラバラで、なんとも面白いこと。しかし、これでヴァルキュリアに狙われているという雰囲気には思えないのは俺だけだろうか?
 さて、前回のラストで良太がカズミとのあつ~いキスの現場を見た寧子ですが、ヒロインの身としてはめっちゃ辛いですねえ。元から影から薄い上にまだキスをしていない……、まあそういうのもあるかもしれませんが、自覚はしていないものの好きであることには変わりありませんから。魔女を匿っている以上、このような弊害が生まれるのは事実ですが、良太も脇が甘い。
 で、寧子を探しに天文台に行ったはいいが、良太の焦心とは裏腹に初菜ちゃんのちょっかい出しっぷりはウザ可愛い。牛もとい小鳥ちゃんのおっぱいを揉んだり(小鳥ちゃんの「やっ…やめてくだされ!!」は思わず笑ってしまった)、動けないことをいいことに佳奈に色々とエロい事をしたりと……。天文台に来てからまだ数日しか経っていないのに、厚かましいことやら。
 ただ、初菜ちゃんも全く考えなしでやっているわけでないあたり、この手のことに結構敏感で気を利かせていると言えよう。良太があまりに鈍感なので、多少でも無理矢理にでも気付かせる。わざわざこんなことをしているのだから、初菜ちゃんも良太のことは好きだろうけど、まだライクといった感じなのかもしれない。まあ、それにつき合わされた佳奈と小鳥ちゃんはとんだ迷惑ですが。
 さて、初菜ちゃんにダメ出しされて気づかされた良太だが、タイミングが悪いと言いますか、ここでカズミに出会うとはねえ……。クロネコのことをいまだに引きずっているにも関わらず、カズミのことが好きなことを薄々ながらも感じているし……。まあ、相変わらず鈍感ですが。
 しかし、カズミは随分と初菜に出し抜かれて以降、アグレッシブになったもんだ。前回のラストでは、良太とレロチューしているし、今回は今回で本当にラブホテルに行こうと誘っているし。どうせ金が無いんだから、カズミが言っている通り茂みでもいいし、シチェーションを重視するんなら良太が家にでも連れて行けばいいのに……。もう一押し!!
 そして、ますます空気化するヒロイン、黒羽寧子……。

 ヴァルキュリアの脅威を余所に、色恋沙汰の極黒のブリュンヒルデ
 さて、来週こそ九所長とヴァルキュリアが動き出すようだが、この相手に全く警戒していない状況、どうやって切り抜けるのだろうか?真正面からぶつかっても勝てるはずがないし、かといって小鳥ちゃんを「はいどうぞ」というわけにもいかないし……。何とも難しい状況だ。

 極黒のブリュンヒルデ67話の評価

 満足度 ☆☆☆☆
 SF度 ☆☆
 恋愛度 ☆☆☆☆