超級!機動武闘伝Gガンダム 新宿・東方不敗!8巻&爆熱・ネオホンコン!1巻

 「お前と遊んでいるヒマはない!」――ドモン・カッシュ

 ガンダムといったら、拳と拳のぶつかりあいだと思う蔵間マリコです。
 アニメ版もかなり熱いですけど、漫画版も相当熱いですねえ。島本和彦今川泰宏が贈る新生『機動武闘伝Gガンダム』こと、『超級!機動武闘伝Gガンダム』が。
 今週、『新宿・東方不敗!』編最終8巻と新章『爆熱・ネオホンコン!』編1巻が発売されましたが、面白いのなんの。この2冊で掲載されているのは、ギアナ高地でのデビルガンダムマスターガンダムとの戦いの一時的決着から決勝トーナメント開催までですが、アニメだと不明だった描写の解消や登場人物の心理描写の強化などされていて盛り上がりまくり。原作の魅力を活かしつつ、漫画版ならではのリファインをする。まさしく、リテイクだからこそ価値が高い内容ですよ。
 特に、ギアナ高地からネオホンコンへの2分間は熱い熱い熱すぎる!!作中でもあったデビルガンダム四天王の妨害工作は勿論のこと、新たにシャッフル同盟の新MFの登場・援護が描かれているのですから。
 ガンダムマックスターガンダムマックスリボルバーへ、ドラゴンガンダムガンダムダブルドラゴンへ、ガンダムローズガンダムヴェルサイユへ、ボルトガンダムガンダムボルトクラッシュへ。
 アニメでの機体乗り換えは、ドモン・カッシュとデビルガンダム四天王しかなかったために少し寂しかったが、19年越しでそれが果たされた。ファンにとって、これほど嬉しいことはありませんよ!!Gガンダムのファンでいて良かった!!Gジェネレーションシリーズでの再現もぜひ!!

 とまあ、乗り換えイベントの追加で狂喜乱舞の本日ですが、ガンダムでは乗り換えイベントは恒例(ただし、乗り換え自体無い機動戦士ガンダム∀ガンダムは除く)であり、盛り上がるポイントの一つですよねえ。
 敵の強襲を受けて、大ピンチに陥る主人公。そこへギリギリのタイミングで送り込まれる新機体。圧倒的パワーで相手を凌駕し、撤退させる。作品によっては状況が違いますが、自分にとってこういうイメージがありますね。まあ、乗り換え回なのに特攻するというとんでもない回もありますが。でも、そんなのでも好きですよ、機動戦士Vガンダム
 と、お約束中のお約束となっている乗り換えイベントですが、中でも機動武闘伝Gガンダムの乗り換えは、個人的には一番好きな乗り換えイベントだ。
 デビルガンダムを打倒したものの、もはや戦う事も動くことも出来なくなったシャイニングガンダム。ネオジャパンのガンダムファイターであるドモンは、送り込まれたゴッドガンダムへと乗り換えようとするものの、東方不敗マスターアジアがそれを阻もうと襲いかかる。更に悪いことに、ゴッドガンダムにはまだシャイニングガンダムのデータが送り込まれておらず、起動させることが出来ない。もはやこれまでか!?
 いや、それを切り抜けるパートナーのレイン・ミカムラの脳波による交信により、無人のシャイニングガンダムが起動し、最期の力を振り絞ってゴッドガンダムの元へと辿り着く。そして、データを送り終えた後に、シャイニングガンダムは役目を果たし終え、事切れる。
 その時のゴッドガンダムが、シャイニングガンダムの亡骸を抱え上げるシーンはガンダム屈指の名場面。レインのドモンへの想いとシャイニングガンダムの2人を想う気持ちがあったからこそ、成せた技。理屈抜きで、これほどに燃え上がり感嘆する場面はそう多くない。
 ちなみに超級!での交代劇は大幅に変更されており、同じ今川泰宏監督の真マジンガーマジンガーZ起動を彷彿させる場面となっている。詳しくは語らないが、こちらはこちらでなかなかの見ものですぞ。

 物語のターニングポイントとなるガンダムの乗り換えイベント。
 さて、乗り換えイベントも終わり、決勝トーナメントが開催されたが、どうなることやら。今のところ、オリジナル展開を交えながらの原作準拠で進んでいるからな。恐らくは、スカルガンダムコブラガンダムといった三下相手の回も描かれるだろうが、どうアレンジが加えられるか楽しみなところだ。当然ながらも、シャッフル同盟の新ガンダムたちも。