来週は、合併号でお休み。でも……。

 岡本倫先生の漫画が読めることが、元気の源である蔵間マリコです。
 さてさて、今週も掲載、それも別に1本掲載されましたよ。週刊ヤングジャンプ連載の岡本倫の純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』が。
 毎週毎週面白い極黒のブリュンヒルデですが、今週はこれに加えて、横槍メンゴ先生とのタッグ作『君は淫らな僕の女王』が掲載されています。それも、前後編(後編は再来週発売のYJ)という超豪華な仕様。いや~、前にも同じようなことがありましたが、今回は2回連続で見れるとは……。たんのファンとしては、光栄のばかりです。
 特に今回は合併号。だから1回分飛ぶのは、かなりキツい所。ここで2回分補充できるとなると全然変わってきますからね。ホント、ベストタイミングとしか言いようがありませんよ。集英社様、岡本倫先生と横槍メンゴ先生、とても感謝しています!!
 とまあ、こんな感じでテンションMAXな本日ですが、そろそろ本題の感想に入りたいと思います。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくっています。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫、という人はどうぞ。
 今週の極黒のブリュンヒルデ第69話『命の選択』が掲載されましたが、水面下で大変なことになっていますねえ。鎮死剤の数が少なくなったら十分に有り得る展開だと思いましたが、やはりというべきか起こりまして……。本当にこのままじゃあ、大変なことになっちゃいますよ!!
 さて、前回のラストで絶望的状況であることを確認した良太ですが、寧子たちもやはりというべきか、なんだか騒がしいことになっていますねえ。だけど、それでいながらも佳奈が、それを切り抜ける術(とはいえ、小五郎と同じ考えだが)を見抜いているあたり、佳奈が冷静な性格であることが引き立ちますねえ。まあ、5人の中で一番に死に近い位置にいる存在だからこそ、達観しているのかもしれない。
 その一方で、カズミはカズミで何かやらかしそうで怖い。生き延びる方法は見つかったけど、自分で生き延びるなんて都合のいい話だ。だけど、もし良太が寧子のことをクロネコであると気付いたら、寧子を生き延びさせるために手段を択ばないかもしれない。今までにも何度かあったけど、カズミの心に何かドス黒いものが湧き出ていて、何か不安すら感じさせる。前の章で結束力は相当なものだと思っていたが、女の友情というものは、恋愛が絡むと脆いものなのか?
 そして、初菜ちゃんは初菜ちゃんで鎮死剤の数を誤魔化して抜け駆けをしていますからねえ。そりゃまあ、誰だって生き延びたというのもあるし、元々は初菜ちゃんのものだから文句は言えないけど、そこから良太たちが管理している5個をしょっ引くのはちょっとズルい。ここに居候する以上は、残り個数ぐらいちゃんと申告する必要はあるとは思うんですけどねえ。
 まあ、初菜ちゃんが計算高い性格であることは元から分かっていたことだし、それを折半した所で生き延びれるわけでもないですが。今回の話で、初菜ちゃんの株が少し下がったかもしれない。
 さて、そんな状況の中で鎮死剤争いが着々と繰り広げられる中、寧子の服が濡れるというハプニングが発生。それも、このハプニングで寧子の三角のホクロが見えるという衝撃展開に。
 個人的にこの流れは、肝心な部分なのにちょっと滑ったなあと感じましたね。いや、この回で三角のホクロが明らかになるのは別に問題ないんですよ。問題があるのは、そのほくろが見えたという過程。なんで、小鳥ちゃんがコップを落としたのが原因でこんなにビショビショに濡れたのか。それも、佳奈が間にいるからかなりの距離があるんですよ。
 これは、倫たんのファンであっても、ちょっと擁護できないかなあ。別に寧子が濡れるのなら通り雨で水浴びでも構わないと思うんですけどねえ。それなのに、コップを落としてここまで濡れるというのは納得がいかない。それを考える時間が無かったのだろうか?個人的には、包囲網から逃げる方法と同じくらいに不自然すぎるシーンだと思うな。これは、単行本の際に修正した方が良いのではと。

 鎮死剤争いに、二進も三進もいかない極黒のブリュンヒルデ
 さて、明日は君は淫らな僕の女王の特別編の感想の番。最初の読み切り時点で大騒ぎになった問題作は、今回はどうなったことか?それは、週刊ヤングジャンプを買って、是非一読してみよう。

 極黒のブリュンヒルデ69話の評価

 満足度 ☆☆☆
 SF度 ☆☆
 恋愛度 ☆☆☆