たんの漫画が読めるって、素晴らしい!!

 闇鍋だからこそ面白いと思う蔵間マリコです。
 さてと木曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。週刊ヤングジャンプで絶賛連載中の岡本倫の純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』の感想のコーナーを。
 いや~、7月17日発売の極黒のブリュンヒルデコミックス最新刊14巻が楽しみですねえ。まさに修羅場の予感といわんばかりの13巻のラストから始まる新たなる波乱。良太は奔走し、魔女たちは新たな危機を迎える。そして、衝撃的な展開が待ち構える。そんなハラハラドキドキの展開の詰まった場面に、更に完成度を高めるために加筆修正をぶち込む。これぞ、たんの漫画の魅力であり、素晴らしさ!!あああ、7月が楽しみだなあ……。
 とまあ、最新コミック14巻発売を楽しみにしている今日この頃ですが、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。
 今週の極黒のブリュンヒルデ第145話『抱きしめても…』が掲載されましたが、まさに感動の再会のはずがと言えるような回でしたねえ。普通の作者ならこうすべき展開というところで、倫たんはそんなことをしない。まさに倫たん節全開ですよ。やっぱ、リアルタイムで読めるって素晴らしい!!
 さて、全開のラストでようやく佳奈姉が佳奈と再会することが出来ましたが、やはりというべきか佳奈が簡単に納得するわけがありませんでした。だってそりゃあ、魔女は魔女になる以前の記憶というものが存在していないのですから。それに見ず知らずの人が、私が佳奈の姉ですと言って、そうなんだと簡単に認めるわけがない。それが佳奈の姉じゃなくて、ヴィンガルフの刺客の可能性だって少なからずともあるんだから。それに加えて、佳奈の性格や心情を考えるとね……。佳奈を説得させるには、少しずつ氷解させるしかないのが現状であろう。
 それにしても、佳奈姉の言っていた証拠の右足首と腰の痣のことを必死に語っているシーンが何故かおかしい。佳奈姉本人も真剣だし、別に笑いどころじゃないけど、寧子の三角のホクロじゃないしても、妙な位置にそんなものがあるからだろうか?そして、ジャーナリスト2人が去った後に早速無理矢理調べる魔女たち。初菜ちゃんみたいに穢されなくて良かったね。
 その一方で、髭の男は冷静そのもの。それでいながらも、大胆。再び連絡を取るために名刺を置いて印象付けるのはジャーナリストとして当然だが、佳奈姉を外したところで佳奈を無理矢理スポーツカー(ピッツァだそうだ)の中に押し込むとは。普通なら犯罪ですけど、既に黒服とかを病院から連れ出したりと無茶なことをしているからこのぐらいの行動をしても別におかしくはない。ここでチャンスを逃せば、また会えるとは限らないしね。大胆であっても感情的に行動をする佳奈姉とは違って、髭の男はそれなりに理屈立てて行動するタイプだな。
 だが、それを止めるのは良太と高屋。スポーツカー相手にどうやって立ち向かうのか、まさに倫たんの腕の見せ所!!と思ったら、良太の投石攻撃。まあ、フロントガラスにヒビが入るけど、その程度では止められるわけがない。では、どうするか。なんと、高屋がそのヒビの入ったフロントガラスに向かって、くにおくんの人間魚雷よろしくドロップキックを決めたではないか!!
 これを見た瞬間、倫たんの狂った発想に笑い転げましたよ。確かに良太の言うとおり、相対速度でぶち破れるかもしれないけどさあ、ドロップキックする!?しかも、先で書いているようくにおくんの人間魚雷っぽい蹴りだし……。止めるのはいいけど凄くシュールだし、色々無茶しすぎ。ホント、倫たんは天才だわ。

 感動的な展開をぶち壊すギャグ展開をぶち込む極黒のブリュンヒルデ
 これで髭の男をとっ捕まえることが出来るけど、良太たちは髭の男をどうするのだろうか?こいつを脅しても大した情報が出てくるわけでもないし、そのまま佳奈を佳奈姉に合わせても意味がないし……。ここも良太の判断が気になるところだ。

 極黒のブリュンヒルデ第145話の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 SF度 ☆☆
 ギャグ度 ☆☆☆☆☆