2週間ぶりのたんだぜー!!

 倫たんの漫画が読めることほど嬉しいことはない蔵間マリコです。
 さてさて木曜日ですので、いつものコーナーを始めますよー。週刊ヤングジャンプで絶賛連載中の岡本倫の純愛ダークファンタジー漫画『極黒のブリュンヒルデ』の感想を。
 いや~、2週間ぶりにたんの漫画が読めるって素晴らしいですねえ。まるでゴビ砂漠の中を水無しで歩き続けていたところ、オアシスを見つけた感覚ですよ。これが2週間どころか、3週間でしたら干からびて死んでいたかもしれません。それだけに倫たんの漫画を待ち望んでいたのですから。まあ、来週は来週で合併号ですが。
 とまあ、テンション高めの本日ですが、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。
 今週の極黒のブリュンヒルデ第152話『絶望の選択』が掲載されましたが、恐れていたことが起きてしまいましたねえ。マキナがヴァルキュリア以上の存在であることと、先週の引きからすればある程度の予想がついていましたが、それでも実際に起こると……。もう今日は朝からドキドキ!!
 さて、まずセンターカラーということなので表紙から語りますが、今回はメインヒロインの黒羽寧子ですが、やっぱり目の描き方が変わりましたねえ。少し前に比べると、目がキラキラしていると印象も受けますし、キリっとした目付きで締りがあるな。塗りも悪くないし、全体的に画力が向上した気がする。この癖を忘れないで、いい方向に軌道を合わせてほしいな。
 ほんでもって本編ですけど、いきなりのピンチに佳奈はたじろいでますが、佳奈姉に敢えて詳細を語らないあたりが気を使っていますねえ。もし、ここで佳奈が良太たちが死にそうだと話せば確実に着いていくだろうし、下手すると間に合わなく可能性があるのですから。もっとも、佳奈が言うとおり、言ったところでどうにもならないのも事実ですが。
 しかし、佳奈姉の反応も少し不穏だ。結局は佳奈はやりとおしたと思っているのだろうが、最後のコマを見る限りではとてもそうは思えない。佳奈の後を追って、巻き込まれなければいいが。その前に服を着る必要はあるが。いや、読者的には全裸でも構いませんよ?ビール缶もかなぐり捨ててさ。
 場面変わって、渦中の良太たちですが、マキナのイカレっぷり炸裂ですねえ。アメリカ大統領を首チョンパした件に関しても、ラグナロクが起こることを前提に話すにしても、少し抵抗されただけで寧子の腕をグチャグチャにしたりと、良太が首チョンパされたり(まあ、主人公だから後で蘇生してもらえるだろうという安心感があるからそこまで驚かないが。これで主人公不在で話が進んだら驚きだ)、5秒間猶予を与えるとか言った癖に佳奈と寧子のやり取りが気に食わなかったりと。
 本人が言うように弱い者に歯向かわれるのが嫌いという傲慢的な性格ならば、こんな言動であってもおかしくはない。ヴァルキュリアも人間のことをサルと見下していたが、一応は話が通じましたからな。マキナは話すら通じないから、策もへったくれもない。親はどんな育て方をしたんだ!?親の顔が見たいです!!
 そして、にっちもさっちにも行かない展開で半ば捨て身的に佳奈がナイフを持って突進。しかし。自称慈悲深いマキナさんは、佳奈をバラバラに。良太が死ぬのは想定内の展開ですし、もう一人誰かが死ぬのも想像がついていましたけど、これ本当にどうするんだろうか?
 自分としてはバラバラにされたのは佳奈じゃなくて、佳奈姉だと思う。メタ的な話を言うと、やはり生き別れの姉と幸せな時間を短いものにすることによってより悲劇的なものに出来るし、小五郎が勝手にヴィンガルフに喧嘩をふっかけたということも相まって、ヴィンガルフを潰すことに消極的な良太に戦う理由を与えることが出来ますし、蘇生の選択肢としても良太を選びやすくなりますし。まあ、裸族と佳奈のベッドシーンが見れないのは残念ですけど、消去法で考えるなら佳奈姉を退場させるのが一番かな?

 良太も佳奈(?)も死んで大ピンチの極黒のブリュンヒルデ
 さあ、2人も死人を出した状態でどうやって話を進める?初菜ちゃんの蘇生は1人しか出来ないし、とても裏技的なものが出来るとは思えない。ホント、どうするんだろうか……。

 極黒のブリュンヒルデ第152話の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 SF度 ☆☆☆
 ピンチ度 ☆☆☆☆☆