あとちょっとで終わる……。

 明日の極黒のブリュンヒルデが楽しみな蔵間マリコです。
 さてさて水曜日になりましたので、いつものコーナーを更新しますよー。現在、週刊ヤングジャンプ極黒のブリュンヒルデを絶賛連載中の鬼才漫画家、岡本倫のデビュー作『エルフェンリート』を徹底的に語るコーナーを。
 いや~、このコーナーも残すところも僅かとなりましたが、まだまだ語ることが一杯ありますねえ。いや、最終盤だからこそ語ることが多いのかもしれません。当時は、毎週が毎週ボロ泣きだったぐらいなのですから。今思えば恥ずかしいことですけど、同時に良い思い出でもあります。それを冷静になって語ると、どうなるか。当時とは随分印象が違うかもしれません。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題へと入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人は、どうぞ。
 第102話『中心と周縁

 ○あらすじ

 蔵間の発砲から守るために、ルーシーの盾となったコウタ。
 ショックのあまり、自暴自棄となったルーシーはベクターが暴走を起こし……。

 ○登場人物

 コウタ、ルーシー、ナナ、蔵間、荒川、艦長、ベクタークラフト開発者、ベクタークラフト

 ○ターニングポイント

 ・お偉い方たち

 生態科学研究所(角沢研究所)で起きた異常事態に、秘密裏に会議を行う権力者たち。
 ファンの間では角沢研究所と呼ばれている施設だが、生態科学研究所と正式名称が出たのはここが初めて。というよりも、後にも先にもここでしか語られていない。恐らくは、場所として存在すればということで、深くは決めていなかったのかもしれない。ちなみに、ヴィンガルフの正式名称は国立高次生命機構研究所。う~ん、中二病。
 しかし、秘密裏に話しているはずなのに、他人事なあたりが残念なお偉いさんなアトモスフィアが全開である。まあ、角沢長官はお偉いさんにとっては目の上のたんこぶな存在でありますからね。なんだかやばい事が起きてんじゃないのよりも、そっちのほうが気になるでしょうね。まあ、国民にとっては迷惑ですが。

 ・救出

 灯台から落下する蔵間。それを救ったのは、ナナだった。
 ここでナナが来てくれたのは、嬉しかったですねえ。てっきり蔵間がルーシー殺すだから、ナナもルーシー殺すに参加すると思ったら、灯台の外で待機させていたのですから。自分でケジメをつけないというのもありますけど、ナナの手を血で汚したくなかったのもしれない。そして、ナナは蔵間をベストなタイミングで助けた。もうこれは、親子と言ってもいいのかもしれない。

 ・ベクターの暴走

 ベクターの暴走により、破壊される街、逃げまとう人々、ようやく危機感を持つお偉い方たち。
 実は当時、ルーシーのベクター暴走のシーンが、ドラゴンボールの魔人ブウ(悪)が神様の神殿でバッとやるシーンみたいだなあと思ったりして。流石にあそこまでの規模じゃないけど、それだけのルーシーの感情の暴走が描かれているシーンと言える。
 しかし、ルーシーが暴走している間に、荒川や艦長が色々とコミカルなことをしているのは、いかに倫たんらしい描写。シリアスなシーンでこういうのをちょくちょく挟んでこその岡本倫作品だと思う。

 ・肉体の崩壊

 しかし、感情に任せたベクターの暴走の代償は大きかった……。
 このシーンは、ある意味岡本倫の美少女キャラがどんなものかを象徴するシーンの一つであり、衝撃的なシーンの一つだと思う。リアルタイムで読んでいた時は、「何故に体が溶ける!?」と思ったのですが、今ではたんの美少女キャラ=溶けるという図式になっていますからねえ。
 特に、極黒のブリュンヒルデの魔女は、鎮死剤切れやイジェクト、負担の大きすぎる魔法を使うと溶けるからな。しかも、たんもそれを分かっていて、ネタにしている節があるし。ドロドロに溶けた初菜ちゃんの中身を見たいのは、ここだけの秘密。

 ○まとめ

 ルーシーの暴走、そしてあまりにも衝撃的な結末へと向かいつつある回。
 しかし、ルーシーの肉体の崩壊は、これだけでは済まなかった……。

 一癖も二癖もあるからこそ面白いエルフェンリート
 さて、明日は極黒のブリュンヒルデの日。目の離せない展開が続く極黒のブリュンヒルデだけど、今週はどんな展開になるのだろうか?あああ、明日が待ち遠しい!!