今回は、TV極黒のブリュンヒルデ最終話『守りたいもの』の感想です。ネタバレや岡本倫先生の作風、管理人の独断と偏見と感情が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。
 絶対に許さない!!

 極黒のブリュンヒルデ最終話ほど、アニメで腸が煮えくり返る思いをしたことは今までに無い。最初から低空飛行ならば、そこまで腹は立たなかっただろうが、途中までエルフェンリートに負けず劣らずの面白さだったからこそ、悔しすぎる。なんで、最後の最後にこんな仕打ちを受けないと受けないといけないんだよ!!もう最悪最低!!
 と、怒りが収まらない本日ですが、それでも感想を書かないと。個人的に、今回の話でよかった部分はハッキリ言ってない。若干作画が回復したぐらいで、本当に褒める点がない。そのくらいダメダメ回だった。で、そのダメな点を挙げるとキリが無いので、特に腹の立った点をいくつか挙げる。
 まず、話の展開が唐突も無さ過ぎる。これは、他の点でも言えることなのだけど、最終話に単行本1巻半の内容を詰め込んだ影響で、掻い摘んだような内容となっている。しかも、順番がバラバラだし、間の置き方があまりにも下手すぎるから尚更悪目立ちしてしまう。ヘクセンヤクトの連中がいきなり祈っていたと思ったら、何の前触れも無くヴァルキュリアに襲撃しているし、九屋敷に攻め込むぞ→いきなり背後から気絶させているし。原作でもあるシーンを、変にいじらないで欲しい。
 続いてダメだと思った点は、原作との変更点が酷い。小鳥ちゃんがアイン・ソフ・オウルを発動させるところでイジェクトするのは良太のはずなのに、自分でイジェクトのボタン(なんで原作どおり薬で体が動けないようにしなかったのか)を押すかから「ただの自殺じゃないか」という感想しか出ない上に、最期を看取ったのが良太しかいないから後での話の流れも変なことになっている。他にも、カズミが首チョンパされるシーンが胴体真っ二つに変わっていたり、動佳奈いから動く佳奈になってからの行動も全然衝撃的じゃなかったり、小五郎の薬の解明もご都合主義過ぎる。もう色々と改悪しすぎだ。
 そして、説明が全然足りない。押してはいけないボタンの説明が全然無いから佳奈が動けるようになったシーンが不自然なものとなっていたり、初菜ちゃんがカズミを蘇生させたことも説明されていない。だから「何が起きた!?何が起きた!?」という状態になってしまう。時間が無いからって、それを省いたらダメだろ。
 とどめは、無駄なネタバレ。なんで、単行本になっていない部分をアニメでやるの!?販促にしても、それは購入意欲をなくす元になってしまうじゃないか!!そこらへんを考えていないスタッフ、何考えているの!?
 それにしても、どうしてこんなことになってしまったのだろうか?9話目まではペース配分も問題なく進め、TVアニメ版エルフェンリートに迫る面白さだった。しかし、10話目でOPが何故か変更されてから暗雲が立ち込め、11話目からは殆どダイジェスト。「ここら辺にこだわってみました」とか「ここだけは絶対に譲れない!!」なんてものが感じてこない。まるで、原作100話目までを終わらせるために作業的に作ったような感じだ。
 どうしてこんなことになってしまったのだろうか?vapはアニメの出来よりも、自分の会社のアーティストの踏み台にするのか?アームスは、もっと頑張ることができなかったのか?脚本の北島行徳は、本当にこれが面白いものだと思ったのだろうか?極黒のブリュンヒルデが、大人の事情とか金の匂いなんかでダメになったような気がしてならない。アニメって、所詮は金稼ぎの道具なんですか?

 怒りと失望で頭が一杯になったTVアニメ版極黒のブリュンヒルデ
 予約をしている以上はBD-BOXは買うけど、もう2度とこれ以降のvapとアームスと北島の関わったアニメは見ることは無いだろうし、許すことは絶対に無いだろう。腹が立って腹立って、涙が出そう……。