パラレルパラダイスもいいけど、こっちも更新しなければ!!

 たんの漫画が大好きでたまらない蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーに入りますよー。現在、週刊ヤングマガジンパラレルパラダイスを絶賛連載中の岡本倫先生のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 いや~、パラレルパラダイスがかなり売れ行き好調で嬉しいですねえ。発売4日目にして重版出来だし、高田馬場のパラレルパラダイスの広告も結構効果があったようですし。ヤングマガジンという新天地で、岡本倫先生の果たして人気が出るか不安でしたけど、それは杞憂だったようです。これならきっと、長期連載も間違いなしですし、アニメ化などといったマルチメディア化なんかも狙えそうです。目指せ、ミリオンセラー!!
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 第61話『夢を継ぐ者へ

 ○あらすじ

 夢破れ、首を吊ってしまった悠太とノノの父。
 悠太は父の自殺未遂が切欠で、ある恐ろしいことを……。

 ○登場人物(赤字は死亡)

 野々宮ノノ、野々宮悠太、野々宮悠介、悠太とノノの母

 ○ターニングポイント

 ・兄の功績

 掃除中のノノの耳に、ある吉報が入る。絵画コンクールで受賞をしたことを。
 ここで初めてノノが、悠太の絵画の才能のことを知った。となると、恐らくは悠太が絵画を描いていることを知っているのは美術の教師の君島だけだったのかもしれない。
 本当にやるせないですよねえ。これを仮に他の人たちに打ち明けたとしても、悠太にとっては父を救うことが最優先なんですから。でも、スキージャンプ以上に絵画がやりたかった。父がオリンピックの妄執に縛られていなかったら、悠太がもう少し柔軟だったら……。

 ・遺書

 ノノがかけていたはずコートがなく、代わりに兄のコートが残っていた。そして、そのコートの中には……。
 自殺するのは前回のラストで分かっていましたけど、まさかノノに夢を託すために自殺をするとは。中学生だから、焼身自殺して入れ替わるというのはやや杜撰に思いますけど、命を投げ捨ててでも叶えることを選ぶあたり、相当なことだと思います。
 でも、絵を描きたかった事に対しての未練があるのがあまりにも辛い。先でも書いていますけど、父親があんな耄碌じゃなかったら諸手を挙げていただろうに。ノノがスキージャンプをして、悠太が絵画の道を選ぶ。そんな選択肢はどこかになかったのだろうか?

 ・慟哭

 ノノは生きていることが知られぬよう、火災現場から逃げ、崖の上で号泣した。
 これでようやくノノが、悠太をやっている理由が明らかになった。完全に繋がるのは次の回ではあるけど、夢を叶える事と叶える理由がここまで重たいスポコン漫画のキャラもそこまで多くはいないだろう。仮に叶えたとしても、話の流れからして父親がお亡くなりにor脳障害で悠太とノノの区別がつかなくなるぐらいはやりそうですし。何で夢を叶えることが、ここまで辛いのやら。

 ○まとめ

 ノノが、男装している理由が明らかになった回。
 次回でノノの重たい過去が終わるが、今は今で問題が残っており……。

 重たいけど、だからこそ話に深みがあるノノノノ
 来週もこのコーナーをいつもどおりするだろうけど、パラレルパラダイスが3週間もないと辛いです……。パラレルパラダイスがあるからこそ、ノノノノを徹底的に語るコーナーがより一層に楽しめて書けるのだが。干物にならないだろうか?