後半はネタバレなので、まだ観ていない人は開かないように!!
映画大好き蔵間マリコです。
今日は、いつものシアターである映画を観に行きました。その映画の名は、マーベル・コミック原作のアメコミ映画『ブラックパンサー』!!
いや~、マーベルの映画を映画館で観るのはこれで4作目となりましたが、ガッツリはまっちゃいましてねえ。今年は、今回観たブラックパンサー以外にも、インフィティ・ウォー、デッドプール2、アントマン&ワスプ、ヴェノムを観る予定ですからね。全部観るとなるとなかなか大変そうですけど、好きだからなんとかなりそうだ。
その今年のマーベル・コミックの映画第1弾のブラックパンサーですが、個人的には楽しみにしていたんですよね。名前と姿形は知っていたものの、どんな話かは全く想像がつかない。そんな状態から、シビル・ウォーでのスタイリッシュなアクションと高潔な精神性に一発でやられましたからねえ。こんなに評価が一変したヒーローはそういませんよ。
そんなマーベル史上初の黒人ヒーローの映画を観に行ったのですが、なかなか人が多くて。まだ2週目ではありますけど、8割方は席が埋まっていたな。きっとアメコミ映画も、日本でかなり知名度と人気を上げているのかもしれない。
さて、ブラックパンサーを観ての感想はというと、なかなか独特な雰囲気な映画だったね。作品としての派手さはあまりないけど、他のマーベルのアメコミ映画とは一線を画した作風。それを臨場感溢れるスクリーンで観るだけでも、充分に価値がありましたよ。
さて、個人的に今回の映画で一番印象的だったのが、アフリカ部族の独自の風土とオーバーテクノロジーの融合。遥か昔から伝わるワカンダ国のしきたりや風習、生活観はいかにも異国情緒溢れるもので、世界ウルルン滞在記や世界ふしぎ発見を観ているような新鮮さがある。その一方で、ヴィブラニウムの恩恵によって発達した科学レベルは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのようなSF世界を観ているかのようで、脳がビックリする。そんな不可思議なワカンダ国と、今までとなんら変わらない外界との温度差がとても興味深いものとなっている。
特にBGMは、ブラックパンサーを盛り上げる要素の一つとして活かされている。アフリカ部族らしい、原始的ながらも本能に訴えるドラムや笛が奏でるBGM。それが日常の場面や戦闘シーン、様々なシーンで流れる。特に後者は、血湧き肉踊ると言わんばかりの興奮ぶり。民族音楽とかそういうのには全然疎いけど、本能的にそう受け取ったな。
あと、個人的に好印象だったのが、キャラクター。今回の映画の登場人物は、殆ど新キャラと言ってもいいが、なかなか魅力的なキャラばかりだ。自分としては、砕けた性格が好印象のシュリとか、ワカンダ国の王座を狙うキルモンガーあたりも好きなんだけど、ジャバリ族のリーダーのエムバクが一番好きだ。今まで部族として冷遇されてきたせいもあって、粗暴で乱暴な性格だが、義には厚く、国の危機には駆けつける。原作ではマンエイプなる白ゴリラを崇拝するヴィランらしいけど、そんな悪役とは思えないほどの熱い男だ。まあ、ジャバリ族がジャパリ族と空目してしまい、エムバクのイメージが白ゴリラのフレンズになってしまったが。
それとか、エイジ・オブ・ウルトロンでも登場したヴィラン、ユリシーズ・クロウ。ホント、こいつがいい味出している。ソニック・ブラスター内臓の義手を装備している以外に特筆して強いヴィランではないけど、悪役ムーヴがたまらない。私利私欲のために悪事を働き、反省する様子もなく、言葉で掻き乱し、正義を嘲笑い、無様な最期を遂げる。最近の色々と悲しい動機のあるマーベル作品のヴィランと違い、掛け値なしの悪役なのだが、それだからこそ光る。それもこれも、クロウ役のアンディ・サーキスの演技の賜物であろう。
とまあ、なかなか満足のいく作品だったけど、ストーリーがちょっと残念だったかなあ?話自体は悪くないんだけど、見ている人間の度肝を抜くという展開はなく、大きく揺さぶるものはあまりない。そういった意味では、平坦な話だと感じた。
独特の作風が目に光るブラックパンサー。
これで、MCUの最大の山場のインフィニティ・ウォーへの足がかりができた。マーベル最強の敵、サノスがどのくらい暴れ、アベンジャーズはどう立ち向かうのか、どうなるのか。あああ、考えただけでワクワクしてきた!!
ブラックパンサーの評価
満足度 ☆☆☆☆
アメコミ度 ☆☆☆☆☆
アクション度 ☆☆☆☆
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