取りあえず、試し読みでおさらいを。

 倫たんの漫画が好きで好きでたまらない蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーに入りますよー。現在、週刊ヤングマガジンで異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』を絶賛連載中の漫画家、岡本倫先生のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 パラレルパラダイス最新コミックス発売まで5日。掲載時に読んだ人も、コミックスで読む人も内心ワクワクかもしれません。当然ながら、自分も期待感MAXでびゅるびゅるになりそうなぐらいですよ。そんな注目のパラレルパラダイスコミックス3巻ですが、なんと公式サイトにてコミックス3巻の最初の1話+αが読めます!!

 色々と強烈な回ですので、完全にコミックスで読む人派は避けたほうがいいかもしれませんけど、もし気になる方はぜひどうぞ。きっと、ビックリしますので。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 第86話『新たなる挑戦

 ○あらすじ

 正体がバレてしまった悠太と、見られてはいけないところを見られてしまった岸谷。
 ショックで落ち込む悠太を慰めるみかげに安心感を覚える悠太だが、天津は穏やかではなかった。

 ○登場人物(青字は新キャラ)

 野々宮悠太、天津暁、興梠みかげ、岸谷弘樹、尻屋潔、御坊、加東、山田

 ○ターニングポイント

 ・戻らない関係

 IHの前慣らしとして、大会に参加した悠太、天津、岸谷の三人。しかし、悠太と岸谷の関係は、最悪だった。
 そりゃあそうですよねえ、寝ているところを全裸にしたら。これで岸谷のことが好きなる人間がいたとしたら、それは異世界にいる悠太のそっくりさんだ。痴漢を信用するような被害者がいるわけがないですよ。
 そして、例によって躍動感のない悠太のハイキック。普通ならヘタクソとか言われそうですけど、何故か安心感のあるハイキック。なんていうか、倫たんらしさがあって好き。

 ・噛ませ犬

 悠太と岸谷がひと悶着を起こしている傍、山田という名の全日本代表選手が現れる。彼は、同じ代表選手の加東から忠告を受けるが……。
 いかにも嫌味ったらしい男のプライドがバッキバキに折られるのって、愉快痛快ですよねえ。自分がこの中でナンバー1だと思いきや、天才秀才の集団に圧倒される。そこから、1回目はマグレだと思い込み再勝負しても、同じようにボッコボコにされる。やはり勝負の世界は口ではなく、実力で捻じ伏せないとね。
 その一方で加東は悠太の実力がどんなものか身を以って知っているから、謙虚。そして、加東は山田以上の記録を叩いている。大会で優勝するはずの山田が加東にすら負けてどうするのよ?メンタルも弱いなあ、山田は。

 ・カカシと石ころ

 1位悠太、2位天津、そしてテストジャンパーの尻屋はそれ以上の記録を叩き出した奥信高校スキージャンプ部。しかし、岸谷だけは11位と平凡な記録だった。
 ここの石コロという台詞、後々重要になるとは当時は思わなかった。まさか捨て身のジャンプどころか、既に命の危機の状態からの捨て身のジャンプですからねえ。二重の意味で命を捨てる展開になるなんて、誰も想像がつくはずがない。

 ・テラシ

 岸谷が足を引っ張っても、一人で優勝すると豪語する皇帝。しかし、天津と入れ替わる形で日本代表から北海道雪野高校の赫が戻ると聞くと、汗が滲み出す。
 これもまた想像がつきませんでしたよ、赫のキャラクターは。倫たんのことだから、とんでもないことをするというのだけは分かっていましたけど、キャットレイパーなんて言われるほどの猫狂いなんて分かるわけもない。アナルショップ先輩とキャットレイパー、とんでもない名前の並びだ。

 ○まとめ

 大会も程々に、次の舞台であるIHの雲行きの不安さを匂わせる回。
 しかし、その前に一つ波乱が……。

 パラレルパラダイスを読んだ人こそ、読んでほしいノノノノ
 こうやって再確認しても、ノノノノは面白い。名作って、何年経っても面白さは色褪せないものだ。