パラレルパラダイスもいいけど、こっちもね。

 たんの漫画をこれからも応援し続ける蔵間マリコです。
 さてさて水曜日ですので、いつものコーナーに入りますよー。現在、週刊ヤングマガジンで異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』を絶賛連載中の漫画家、岡本倫先生のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
 いや~、先日、明らかになりましたねえ。今週からTVCMとして公開されたパラレルパラダイスのナレーションの声優が。なかなかと美声の印象的でしたが、その声優は本多真梨子さんだそうです。

 本多真梨子さんというと、極黒のブリュンヒルデで八田結花の役で出演していた声優ですね。それ以外にも、日常の相生裕子とか、けものフレンズのライオンあたりをやっている。自分は声優のことは疎いので最初はピンと来ませんでしたが、やっている役を聞くとどんな声かはイメージできましたね。声質といい、演技といい、パラレルパラダイスの作風にピッタリだ。アニメ化したら、ぜひとも出演してほしいな。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 第87話『怪物の帰国

 ○あらすじ

 IH前最後の大会に参加し、ウォーミングアップをした奥信高校スキージャンプ部。
 しかし、彼らの耳にバッドニュースが入る。北北海道の雪野高校の選手、赫の帰国である。

 ○登場人物(青文字は新キャラ)

 野々宮悠太、天津暁、興梠みかげ、岸谷弘樹、尻屋潔、新宮学、真岡護、笹宮宙
 赫和也、由維、与田、村松

 ○ターニングポイント

 ・赫の脅威

 全日本代表選手だった赫の帰国。それに対して、奥信高校と与田は戦々恐々とする。
 今まで奥信高校が戦ってきたのは、県内で強い高校や同じスキージャンプ部内のチームメイト、それ以外でもハンス・シュナイダーとIHと関係のない選手ばかりだった。しかし、ここに来て、ようやく強敵と言える強敵が現れたと言える。だからこそ、奥信高校や与田の反応から見て、相当なものだと窺える。
 しかし、皇帝も与田もあんまりなことを言いますねえ。皇帝は未だに新宮のことを根に持って、新宮が赫の情報を語る際に「さすが 謀略なら新宮の右に出るものはいねぇな」と言ったり、与田は岸谷のことを凡人と言ったりと。いやまあ、間違えていないけどさあ。

 ・涙の帰国

 旭川空港で帰国を待つ雪野高校の選手と由維。しかし、帰国するや否や赫はその場で号泣してしまった。
 初登場1コマ目からインパクトのある顔で登場して、何を焦っているのかなあと思ったら、突然泣き出す。そして、その理由が愛猫のアオイの死ですからねえ。まあ、猫が亡くなったのは悲しいことだけどさ、あくまでもその事情を知っているのは関係者だけ。読者知る由もないから、歩行者と同じ反応をしますよ。そして、それが後の展開にも響くから第一印象としては大成功だ。

 ・ガラの悪い男たち

 空港で赫が号泣する中、ガラの悪いプロレスラーたちが絡んでくる。
 もうお手本と言ってもいいぐらいにチンピラ的三下的なプロレスラーですねえ。公共の場で泣いている赫も変に思われても仕方ないが、女性に手を出そうとするのは論外。普通は、一瞥ぐらいして去るものですが。まあ、赫が切れた理由は愛猫を馬鹿にされたことだけど。

 ・赫の実力

 プロレスラーたちが由維に手を出したことに、反撃に赫。その力は圧倒的だった。
 赫の圧倒的な力も印象的だが、それよりもスキージャンプ>格闘技という構図。尾形も、今回のプロレスラーのほうに否があるのだが、全ての道はスキージャンプに通ず的なものがあって、思わず笑っちゃう。確かにスキージャンプしてりゃあ、身体能力が高いのも納得だけどさあ。

 ○まとめ

 赫のインパクトのある初登場で読者のハートをきっちり掴んだ回。
 しかし、他のIHの出場高校にはもっとインパクトのある選手がいる。それがノノノノの恐ろしいところである。

 色々とインパクトのあるキャラが登場するノノノノ
 パラレルパラダイスも濃いキャラが多いけど、ノノノノもそれに負けず劣らず。パラレルパラダイス岡本倫先生を知った人に、ぜひ読んでほしいものだ。