パシフィック・リム アップライジング001

 後半はネタバレありの感想なので要注意!!

 ロボットと怪獣は、男のロマンだと思う蔵間マリコです。
 今日は、話題のあの映画を観に行きましたー。その映画は、大人気ロボット映画の続編『パシフィック・リム アップライジング』(以下、アップライジング)です!!
 いや~、アップライジングはメッチャ楽しみにしていたんですよねえ。前作のパシフィック・リムが、本当に本当に面白くて。海外のロボットとか、怪獣の特撮ものというとイマイチな印象が強かったですけど、パシフィック・リムを見て価値観が変わりましたからねえ。案外、海外の特撮系も悪くないって。
 とまあ、海外の特撮の印象が180度変わった映画の続編を観に行ったのですが、上映2日目ということもあってか、超満員。やはり、自分のように前作の内容に惚れたという人が多いのかもしれない。

 さて、アップライジングの感想だけど、ちょっと期待しすぎていたのだろうか、前作に比べるとちょっと残念だったなあというのが感想だ。いや、つまらないというわけじゃないよ。でも、前作が偉大すぎたというかなんと言うか。やっぱ、続編というのは難しいものだと感じる内容であった。
 まず、個人的に今回の一番良かったと思う点は、イェーガーやKAIJUのガチンコのぶつかり合い。やはりねえ、これが素晴らしい。イェーガーのロボット好きにはたまらないギミックに、圧倒的威圧的なデザインのKAIJU。これらが動くのを見れるのがなんとも気持ちいいことか。
 中でも印象的なのが、オブシディアン・フューリーVSジプシー・アベンジャーの初のイェーガー同士の対決。ああいうのいいですよねえ、R-TYPEとかああいうのにもありますけど、操られたロボット相手に戦うのって。本来、人類を守護する兵器が敵に回った時の脅威。それをパシフィック・リムで観れるなんて。
 続いては、今回の作品で不満に思った点。これについては結構あるけど、大きく分けると二つある。一つは、やりたいことが多すぎて中途半端になってしまったこと。もう一つは、前作のキャラの扱いがかなり悪いこと。
 まず、前者についてだが、明らかに続編を作るという意志があるのか、それに甘えてしまっている感が強い。1作目では結構ガッツリと描かれていた成長の物語もそこまで描かれていないから、絆とかそういったものがイマイチ感じられないし、場面転換がぶつ切りみたいな印象が強い。削るなら序盤の場面を削ろうと思えば削れるんだろうけど、そこを削ったら削ったで影響が出そうだし……。あと、30分は長かったらできそうだけど、詰め込みすぎているよ。
 後者については、これはかなり残念だったな。前作のキャラが続編に出るときはメインに出すぎずに、それでいながらもそれなりの存在感を保ち、そして扱いを悪くしないというのが基本。でも、3人中2人が扱い悪いですからねえ……。呆気なく退場した割には大した物を遺したわけでもなく、かといって思った以上に扱いが軽い。あるいは、普通はアップライジングの新キャラあたりに任せる役割だというのに、旧キャラにヘイトを集中させるからな。もうちょっとキャラを大切に扱おうよ。

 悪くはないけど、どこかモヤっとしたパシフィック・リム アップライジング
 恐らくは次回作が作られるだろうけど、今回の失敗を活かして、1作目を超える名作を作ってほしい。個人的に願うことは、これだけである。

 パシフィック・リム アップライジングの評価

 満足度 ☆☆☆
 ロボット度 ☆☆☆☆
 怪獣度 ☆☆☆☆

パシフィック・リム アップライジング002