ちょっと今日は、真面目で少し重たい話でも。

 ファンだからこそ、色々と考えてしまう蔵間マリコです。
 このブログを読んでいる人は分かっているかもしれませんし、たまたまこのブログに迷い込んだ人はどういうことかは事態がよく分からないかもしれません。一昨日と先日、岡本倫先生が、今期アニメ放送中の週刊ヤングジャンプ連載の野田サトル先生の漫画『ゴールデンカムイ』のことについて、ツイッターで微妙な発言をしました。
 それがどういうことなのかは、自分の口では上手く説明できないので、下のTogetherのまとめを参考にしてください(正直、卑怯者に見えるかもしれませんが)。

 自分としては、岡本倫先生の言いたいことは非常に分かります。岡本倫先生本人、婦女子受けしやすい内容を描くことが向き不向きの不向きとしてできないことを。
 実際、極黒のブリュンヒルデ9巻の気まぐれキャラ紹介にも、柱谷小五郎は婦女子受けを狙ったキャラだったけど、サッパリだったと語っている。自分も、それは岡本倫先生の作品を読んでいて気付いていた。岡本倫先生の作品の女性キャラは、男女の関係になると結構酷い扱いになることが多いというのはお約束の一つでありますし、そういう作品から婦女子受けしやすいキャラを作るという土壌は難しい話でありますし。
 特にパラレルパラダイスは、女性だけの異世界に男一人がぶち込まれる世界だから、そういった作風が顕著になっている。そういう作品である以上、婦女子受けしにくいのは仕方ない。だからこそ、岡本倫先生がゴールデンカムイに対してあの発言をしたのだと思う。それだけなら男の嫉妬と言えばそうだが、可愛いで終わっていたはず。
 ただ、ツイッターで発言をした以上は消したことと、酒の勢いで書いた発言については悪手。悪くないのなら、別に消す必要はない。でも、消したら自分に疚しいことがあったと認めちゃうことになるし、酒を言い訳にするのはもっと良くない。こんなことをせずに、ちゃんと誠意を見せていたら、炎上騒ぎにならなかっただろう。
 いちファンが言うのは難かもしれないけど、岡本倫先生には今回のことを改めて謝ったほうがいいとアドバイスしたい。それと、せめてツイッターで書き込む時は酒を飲まないでほしい。エルフェンリート8巻の特別編『酒は呑むほう呑まれるほう?』を描いているのに、呑まれている以上、酒のことでは脇を堅くしてほしい。そうじゃないと、これからの漫画家生活にも支障をきたすのは目に見えているのだから。

 ツイッターは公共の場である以上、発言に注意しないといけないと実感させられた今回の問題。
 岡本倫先生もいい作品が描けるのだから、ゴールデンカムイにも負けない魅力的な作品を描いてほしい。そうすれば、婦女子に限らず、岡本倫先生の作品を世間は自ずと認めてくれるはず。エルフェンリートが世界的に人気が出たように、パラレルパラダイスも。