今回から11巻!!
漫画は個性的なほうがいいと思う蔵間マリコです。
さてさて水曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。現在、週刊ヤングマガジンにて異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』を絶賛連載中の漫画家、岡本倫先生のスポコン漫画『ノノノノ』を徹底的に語るコーナーを。
ついに今週から11巻目に突入。3年間コツコツと更新してきたコーナーですが、残すところも3巻。IHの1回目のジャンプと2回目のジャンプ、これでノノノノが完結するわけですが、本当はまだまだ見たかったんですよねえ。IH制覇後から高校2年間の生活、その間に行われる数々の世界大会、ノノの性別疑惑、そしてオリンピックでの金メダル。起きたことを悔いてもどうしようもないけど、それらが見れなかったことに当時はかなりショックでしたよ。でも、こういう挫折があったからこそ倫たんは漫画家として、何段も成長していますからね。パラレルパラダイスがあるのは、ノノノノがあってこそかもしれません。
とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、岡本倫先生の独特の作風や管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。
第109話『もしそれが』
○あらすじ
IHという頂上決戦の場でありながらも、堂々と行われる守門高校の不正。
そして、卑劣な策は奥信高校の野々宮悠太にも降りかかるのであった。
○登場人物
野々宮悠太、興梠みかげ、天津暁、岸谷弘樹、尻屋潔、佐藤健、真岡護、鷺坂慎之介
与田、村松、難波
○ターニングポイント
・佐藤とみかげ
悠太を会場で応援する佐藤。そんなところ、同じく応援するみかげと遭遇し……。
そう言えば、ここでみかげと出会うまでに佐藤は関わりがなかった。モノローグでみかげのことは語っているけど、それ以上のことはなかったですからねえ。連載が続いていたら、みかげと佐藤の絡みが描かれていたかもしれない。多分、みかげに惚れる展開とか……。
・赤から青へ
ゲレンデは最悪のコンディション。普通ならば、一時中止するのだが……。
これがリアルで起きたら、間違いなく大ブーイングだろうな。笹宮の時点でかなり劣悪なコンディションで飛ばしたというのに、それ以上に酷い状態で飛ばす。高校生の大会といえど、審判の目は節穴なのかと言われてもおかしくはない。
そんな中、飛ぶこととなった悠太。佐藤が言うように有り得ないほどに悪いと言っているし、悠太の顔も曇っているし、ここまでコンディションが悪い状態で飛ぶなんて怪我する以前もなかっただろう。それで飛べとなると、最悪怪我だって有り得るからねえ。IHなんだから、清々しく飛ばしてほしかったものだ。
・不服な記録
最悪の状態で飛んだ悠太の記録は、88m。それなりの結果だったが、一部の人間は気付いていた。
まあねえ、この最悪の状態の記録なんてアテになりませんからねえ。特に悠太をよく知っている人間ならば、100mは余裕で飛ぶことぐらい分かっていますから。
その一方で鷺坂ちゃんの独白が少し気になるところ。自分はスーパー女の子と言っているのに、悠太のことを女の子だからと過小評価をしている。それって、鷺坂ちゃんが意識していないところで自身が男であることを認めている証拠ではないのだろうか?自分がよくて、他人はいけないはダメですよ。
・難波の誤算
そして、罠を仕掛けていた難波は狼狽していた。野々宮悠太が予定以上に飛んだことに。
この難波の男、大会内のトップの立場でありながらも金を掴ませて不正を行う最低の男だが、この手の人間って、その手の不正に染める前ってどんな人間だったのだろうか?なあなあな感じで生きて、なあなあな感じで審判になって、金に目が眩んだのだろうか?別に難波はどうでもいいが、この手の布施行為に手を染める人間の人生が気になるものだ。
○まとめ
難波の不正行為にも屈指ない悠太が描かれた回。
守門高校の卑劣な策はまだまだ続くが、それに屈せず戦うのがノノノノの面白さである。
終盤だけど、更に盛り上がるノノノノ。
先ほどでもノノノノのIFの話を書いているけど、1話分限りでいいからノノノノの特別編というものが見たいものである。きっと昔と今の倫たんの違いが楽しめるはず。
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