心打たれる展開もいい。

 毎週月曜日が楽しみな蔵間マリコです。
 さてさて月曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートの作者、岡本倫先生の週刊ヤングマガジン連載の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』の感想のコーナーを。
 いや~、2月6日発売の最新コミックス6巻が楽しみですよねえ。リアルタイムだとどうしても細切れになってしまうところを纏めて読むことができるからより一層に楽しめるし、加筆修正もどうなるかが気になる。そして、3巻ぶりの特装版も発売されるわけなのですから。まだ先のこととはいえ、それを考えただけでも興奮しすぎて夜も眠れませんよ、はい。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 今週のパラレルパラダイス第69話『紅繚夢 ~こうりょうむ~』が掲載されましたが、色々言いたいことがあるけど、まず最初に出る言葉は「悲しい」。たんの漫画ではよくあることなのに、どうしてこうも毎回悲しくなるのか。しばらく落ち込みそうです。
 さて、崩月が始まったエルザ。彼女は陽太の心に刻んで死を選ぼうとするが、陽太はそれを許さない。その時の台詞がいつになくカッコいい。確かにエルザの考えも悪くないだろうけど、陽太から言わせて見ればただの自己満足に過ぎませんからね。それに陽太だって、交尾した相手のことはきっと忘れないだろうし。それは陽太の世界の価値観かもしれないが、少なくともこんな悲しい終わり方なんてあってほしくないのは自分も同じだ。
 と、いつものように交尾が始まるわけだが、相変わらずエロい。体位にしろ、台詞回しにしろ、表情にしろ。特に『悔しい!!悔しい!!オス豚に犯されるのが・・・・こんなに気持ちいいなんて!!』とかまさにドSなエルザだからこその独白だろう。
 しかし、同時に悲しい結末を迎えることは容易に想像ができた。交尾をしているのに、首のアザが出ない。手遅れだったのだろうか、あるいは何か別に理由があったのだろうか?どちらにしても、岡本倫先生という神は残酷であることは違いない。エルフェンリートのマリコにしたって、極黒のブリュンヒルデの斗光奈波にしたって、パラレルパラダイスのエルザにしたって。もし、彼女たちが助かる方法があるのなら、今すぐにでも助けに行きたいよ。
 そして、エルザは絶頂を迎え、逝ってしまった。その時のページの落差は非常に重たい。交尾をすることの幸せを知った数少ない人間の一人だが、もうそれを味わうこともできない。それどころか、喜んだり、怒ったり、泣いたり、笑ったりすることもできない。最期の最後に貴重な体験ができたからこそに、あまりに悲しすぎるよ…。
 それから間もなく、バニーユが現れる。全裸で丸くなって座る陽太とエルザの服だけで何があったかは察したようだが、特に動揺することもない。ただ、338ページ目の3コマ目のバニーユの背中はどことなく寂しいものを匂わせていた。
 陽太は決意する。こんな悲しいことを繰り返させないためにも、嫉妬深い神を殺す。だから、バニーユに嫉妬深い神のいる場所へ連れて行けと命令をする。
 しかし、そうは問屋が卸さない。陽太の前に、サンドリオのガーディアンが二人現れる。察するに、眼帯を付けた少女がアマネ、炭鉱夫っぽい格好をした少女がカヅチだろうか?バニーユを含めて、3人がどうアクションするのかが楽しみである。あと、交尾も。

 あまりに悲しい展開を迎えてしまったパラレルパラダイス
 本当ならサンドリオのガーディアン4人と旅する姿が見たかった(あと、5P)。たんは本当に酷い人だ…。

 パラレルパラダイス第69話の評価

 満足度 ∞
 たん度 ☆☆☆☆☆
 鬱度 ☆☆☆☆☆