ハイエルフの騎士とカル…、これだ!!

 一癖もふた癖もある漫画が好きな蔵間マリコです。
 今週2回目の更新となりますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートの作者、岡本倫先生の週刊ヤングマガジン連載の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』の感想のコーナーを。
 いや~、パラレルパラダイス以外にもファンタジーものが連載開始しましたねえ。はじめてのギャルの作者、植野メグル先生のファンタジーラブコメ漫画『おたくの隣りはエルフですか?』が。
 ファンタジーものというと、先にたんのパラレルパラダイスがありますけど、こっちも気になりますねえ。主人公の隣の部屋に住むハイエルフの騎士、獄焔のスルトさんがこれからどんなことをやらかのすか、スルト以外にもどんなファンタジー世界のキャラが現れるのか。路線は全く逆ですけど、ファンタジー漫画が好きな身としては、長期連載になってほしいものです。あと、欲を言えば、たんの漫画とのコラボとかさ。
 とまあ、前置きはこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫な人はどうぞ。

 今週のパラレルパラダイス第88話『ひみつの扉(オープンハート)』が掲載されましたが、様々な感情が入り乱れるでしたねえ。予期せぬ来客にシリアスモードの陽太に、相変わらずエッチだけど焦りも見えるリリア、久しい来客に感涙するヴォルカンと慰めるアマネ。ホント、こういう右に左に揺さぶる展開は好きですよ。
 さて、門を使って陽太の下へと現れたリリア。早速、抱きつきながら舐めながら、全身から汁という汁を漏らすという高等テクニックを見せるがそんなことをしている場合ではない。リリアは突き飛ばし、ミースの街を助けてほしいと懇願する。
 個人的には、ここのリリアの必死に頼むところは好印象ですねえ。自分の抑えられぬ性欲よりも、使命を優先したのですから。そして、リリアの意志と起きた出来事を汲み取った陽太もGOOD。ここでもし、使命よりも性欲を選んで、三日三晩交尾でも行っていたら間違いなく幻滅していましたね。
 しかし、ここで脱力させるのが、たんの漫画。状況を知らせ終えたと同時に、リリアは「ちょっとオナニーしてくる!!」と物陰に隠れてオナニーを始めてしまう。いやまあ、ここまで我慢していたのは分かるけどさあ、わざわざ宣言する?しかも、陽太はまだ神妙に考えている最中だったというのに。でも、こんな淫乱な女の子と付き合いたいなあと羨んだりして。
 さて、ミーティングルームらしき部屋で待つ陽太とリリアだが、一足先にルーミが現れ(131ページ1コマ目のルーミのおっぱいがいつもよりたゆんたゆんな気がする)、その後にサンドリオのガーディアンが現れる。簡潔に事情を説明するリリアに、カヅチも状況をすぐに飲み込めたようだ。そりゃあ、サンドリオのガーディアンは遺跡を色々と調べているからね。光の魔筒やワームホールらしきもの、コールドスリープ装置もあるし、ワープ装置みたいなものがあっても何もおかしくないと思うだろう。
 でも、リールの街の魔女を倒したからといって二つ返事をするわけにはいかないのが陽太。まあ、リールの街の魔女に勝ったといっても、1回死んじゃっていますからねえ。ただそれでも、「やれるだけのことはやるさ」と珍しく主人公らしい返答をする。いきなり分かったというわけにもいかないですし、断るわけにもいかない、ワンテンポをおくには100点の回答だと思う。
 早速、サンドリオの旧市街へと到着した陽太たち。そこにはいつものように佇む地縛神のヴォルカンが。しかし、物の見事にスルーされてしまう。寝転がり、寂しさを紛らわせるヴォルカン。
 と思いきや、同じく眼帯仲間のアマネがヴォルカンの顎を優しく撫でる。それに思わず涙するヴォルカン。なんだかほっこりするシーンでもありますけど、同時にヴォルカンの疑惑が完全に払拭されたシーンですねえ。いや、元から台詞の端々から寂しさを匂わせていたから、ジーニアスや嘘吐きイルカリルに比べると胡散臭さは薄かったんですけどね。パラレルパラダイスにおいての真の癒し枠は、ヴォルカンかもしれない。

 一つ一つの展開が面白いパラレルパラダイス
 来週は残念ながら休載。3週連載して1週休載のペースだったから、ちょっと休載が早いのは残念。でも、たんにも色々と事情があるし、意外と面白いことを進行しているかもしれない。アニメ化の企画とかさ。

 パラレルパラダイス第88話の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 たん度 ☆☆☆☆☆
 癒し度 ☆☆☆☆☆