たんの漫画を読める幸せ。

 一癖もふた癖もある展開が大好きな蔵間マリコです。
 さてさて月曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートの作者、岡本倫先生の週刊ヤングマガジン連載の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』の感想のコーナーを。
 いや~、今週でパラレルパラダイスも90話目となりますが、全く勢いが落ちませんねえ。岡本倫先生ならではのファンタジー感に、先が気になる展開、そして青年誌でもぶっちぎってのエロ。こんなに面白い闇鍋を味わえるなんて、たんの漫画以外ありませんよ。この調子でアニメ化やスピンオフ漫画化などといったマルチメディア化も見たいものである。
 とまあ、前座はこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 今週のパラレルパラダイス第90話『EAT ME!』が掲載されましたが、まさかの展開に笑いましたねえ。ミースの街の危機だというのに、まさかの交尾展開に発展するのですから。しかも、命が関わっていますからねえ。ホント、こういう力技は嫌いじゃない。
 さてミースの街に戻った陽太たちだが、肝心のアルル対策など思いついてなかった。それでいながらも、陽太が戻ったことで勝てるんじゃないかと期待するミサキ。
 これは世界で唯一男の身としては、辛いことですねえ。カイと比べても比較にならないほどに強い上に、陽太も知らなかったアルルの正体をミースの街で目にした。そんなものを対策しろというのは、なかなか酷な話である。前回はスマホでケートスの弱点を調べたからいいものの、今回はそれすらできないという点も厳しい。アルル打倒は困難を極めそうだ。
 カヅチの括約筋(陽太談)の活躍により1ヶ月時間を稼げたものの、今度はミースの街の襲撃に頭を抱える陽太だが、そんなところに新入りガーディアンのキアが挨拶をする。一見、礼儀正しいように見えて、内心人間のオスを軽蔑するキア。その一方で陽太はキアが刺し違えることを察したのか、「絶対に命を粗末にするな」と諭す。前のページでカヅチの括約筋とか酷いことを言っていたけど、ちゃんと女の子のことを大切にするあたり、主人公であるなと改めて思います。
 そして、それから間もなくアルル到着。扉を壊されるだろうから拒むわけにもいかないから入れたわけだが、言うまでもなく策などない。かといって、アマネの銀眼の能力をつかわせるわけにもいかない。勿論、アルルの食料になるのは論外だ。
 そこで乗り出したのがキア。自分が食べられて1日時間を稼ぐ代わりに、街を守って欲しいと陽太に約束をする。しかし、生贄になろうとするキアにただの時間稼ぎにしか思われず不快感を示す。自尊心を踏み躙りたい彼女にとって、キアみたいな潔癖な自己犠牲が嫌いなのは想像がつく。それにただの問題の先送りにしかすぎませんし。
 だが、ここに来て陽太は打開策となるであろうことを思い出す。ミースの街には図書館が存在すること。読み書きのできない異世界の人間にとってはただの絵の描かれた紙にすぎないが、陽太にとっては貴重な情報源。もしかしたら、サンドワームの弱点が書かれた本があるかもしれない。もっとも、アルルが到着する前に気付いたとしても、とても調べる時間があるとは思えないが。
 そんな歯痒い思いをする陽太だが、そんなことを知らずにアルルはあることを命令する。公衆の面前でキアと交尾しろと。言うまでもなく、自尊心を奪うためである。断れば、言うまでもなく死が待っている。
 それでも陽太はタダでは転ばない男。カヅチと同じように交尾することのメリットをアルルに要求する。呆れるアルルだが、それを了承。圧倒的強者ゆえに約束は守る、そこが彼女の唯一信用できる点だが、同時に付け入る隙でもある。もし、陽太の内心が分かっていたらそんな約束などしないだろう。
 それで手打ちをする陽太だが、肝心のキアは口を三角にして拒絶していた。カヅチの時は比較的すんなりいったが、キアは交尾するよりも喰われることを選びたい。まさかこんなところでへっぴり腰になるとは。でも、交尾することを嫌がる女の子と交尾してアヘ顔になるところも見たいものである。

 キアと交尾するにも前途多難そうなパラレルパラダイス
 今週は合併号なので続きは2週先だが、どんな展開になるのかが楽しみだ。アルルもただただ交尾するところを見ても楽しくないだろうから、何か仕掛けてくるだろうな。その時のキアの反応が楽しみだ。

 パラレルパラダイス第90話の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 たん度 ☆☆☆☆☆
 ワクワク度 ☆☆☆☆