４０年の重み。 : 続・黒のノエル

　今年でガンダム４０周年！！

　昔の作品も今の作品も等しく好きな蔵間マリコです。
　いや～、今年も台風ラッシュですねえ。広島はまだ大丈夫ですけど、外に出られないのは何かと憂鬱です。去年のこともありますし、早く去ってほしいものです。
　とまあ、外に出れない日がしばらく続きそうですけど、そういう時は家で気分転換したいもの（まあ、気分転換をするよりも重要なことがあるのはともかく）。そう、機動戦士ガンダム放送開始４０周年を記念しての無料放送を。
　現在、Youtubeのバンダイ公式チャンネルガンチャンにて、ガンダムのTVアニメシリーズの無料公開が行われている。それもほぼ全シリーズだ。中には１クールまでの公開の作品もありますけど、大部分は順次公開の太っ腹。ガンダムシリーズに今まで触れたことのない人もこの機会に触れてみてはいかがだろうか？
　とはいえ、どれから触れればいいのか分からない人も多いだろう。機動戦士ガンダムから見始めるのもいいし、ガンダムブームを再び巻き起こした機動戦士ガンダムSEEDも悪くない。あるいは機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズでもいいかもしれない。
　でも、個人的にお勧めしたいのは別作品。ガンプラバトルをテーマとしたホビーアニメ『ガンダムビルドファイターズ』である。

　ガンダムビルドファイターズ。従来のガンダム作品とは違い、ガンプラ粒子なるものによってガンプラを遠隔操作し、対戦するガンプラバトルが世界的流行になった近未来が舞台となった作品である。過去の作品に例えるのならば、プラモ狂四郎を現代版にしたようなものだ。
　この作品の最大の特徴は、やはり少年誌のような取っ付きやすさ。努力・友情・勝利の三大要素を含みながらも、ガンダムファンの心をくすぐり、ガンプラを買いたくなる要素がこれでもかというぐらいに詰め込まれている。ホビーアニメだから当たり前と言えば当たり前だが、その当たり前がしっかりとできているところが偉い。
　その中でも、個性的なキャラクターは見ていて飽きない。ガンプラ好きのイオリ・セイと異世界から来たレイジのダブル主人公、イタリア王者の優男リカルド・フェリーニ、ガンプラガンプラ心形流造形術の門下生のヤサカ・マオ、３代目メイジン・カワグチことユウキ・タツヤなどなど…。ライバルであり、友である者たちと切磋琢磨に鍛え上げ、より高みへと目指す。これが程良いテンポで進んでいるから全くダレないんだよね。一人一人掘り下げもしっかりしているから、誰もが魅力的だし。
　勿論、作中に登場するガンプラも魅力的。従来のガンダムじゃあ絶対に出せないようなコンセプトのガンプラがこれでもかというぐらいに登場する。ヤサカ・マオの名前から駄洒落から取ったガンダムX魔王をはじめ、熊のぬいぐるみをモチーフにしたベアッガイ３（さん）、まるで侍のような出で立ちをした戦国アストレイ頑駄無、これでもかというぐらいにギミックを詰め込んだジムスナイパーK9などなど…。他にも面白いギミックのガンプラが登場し、自作でオリジナルのガンプラを作りたくなる内容となっている。
　そして、ガンプラバトルが熱い！！一進一退の攻防、権謀術数が繰り広げられる戦いの世界。負けたら終わりだから、誰もが本気で戦ってくる。それでいながらも、ガンプラに対するそれぞれのスタンスが見えていて面白い。個人的には３代目メイジン・カワグチVSレナード兄弟の試合は、作中でも屈指の名試合と思っている。観たら、間違いなく熱くなれるだろう。

　多種多様な面白さがある機動戦士ガンダムシリーズ。
　勿論、ガンダムビルドファイターズ以外にも面白いガンダム作品はたくさんある。結局のところは自分で気になった作品から触っていくのが一番だろう。きっとガンダムの人気の秘密が分かるはずだ。