たんの漫画が早く読みたい!!

 様々な観点から楽しみ蔵間マリコです。
 さてさて月曜日ですので、いつものコーナーを更新しますよー。週刊ヤングマガジンで絶賛連載中の岡本倫先生の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』の感想のコーナーを。
 と言いたいところですが、残念ながら今週は休載。まあ、その代わりに10月4日には最新コミックス8巻&特装版8巻が発売しますし、来週は巻頭カラーですからねえ。待たせる分、楽しみは何倍になって帰ってくる。たんファンとしては、嬉しい限りですよ。
 とまあ、今週のパラレルパラダイスの感想は無しですが、その代わりに今回はパラレルパラダイスの武器の元ネタをまた調べてみました。以前の続きということですが、 独断と偏見がもりもりな上に、付け焼刃な内容であります。ただ、これを見て、色々と岡本倫先生の作品をより一層楽しめたらそれだけでも十分かなと思いまして。
 というわけで、今回の考察のコーナーをどうぞ。

 ○ラ・ピュセル

 ミースの街のガーディアン、ハルの得物である大剣。
 言葉の意味は、フランス語で乙女や使用人という意味がある。前者は見た目からしてちょっと乙女という感じはしないから、恐らくはそこまで深い意味はないのだろう。そして、ラ・ピュセルはある人物の異名でもある。百年戦争の英雄、ジャンヌ・ダルクのことである。
 ジャンヌ・ダルクというと、農夫の娘として生まれ、神の啓示を受けたことにより民衆を引き連れ、様々な戦争に勝利したものの、ブルゴーニュ公国軍に捕縛され、身代金と引き換えにイングランドに引き渡された後、異端審問によって異端者として処刑された悲劇の聖女である。
 最近だと、Fate/staynightシリーズに登場するジャンヌ・ダルクが有名だけど、個人的にはリュック・ベッソンの映画『ジャンヌ・ダルク』のイメージが強い。戦略も何もない乱暴な性格で、神の天啓もただの誇大妄想に過ぎないキチガイ女として描かれている。物語としてはそこまで面白いものではないが、ミラ・ジョボヴィッチの名演技が光る。特に戦闘シーンと終盤の自らの過ちに気付くシーンは必見。これのせいか、どうにもジャンヌ・ダルクという人物像がネガティブに見えてしまう。

 ○ラング・ド・シャ

 ミースの街のガーディアン、モモが使う槍。
 ラング・ド・シャの言葉の意味は、当たり前だが武器や神話が由来ではない。フランス語で猫の舌を意味するフランスの伝統菓子が元ネタである。
 室温で柔らかくしたバターと同じ量の砂糖と小麦粉を混ぜたものに卵白を加えて焼く。普通のクッキーに比べると軽い味わいが特徴的で、日本だと白い恋人、広島県人としてはまごころつつみなんかが有名である。
 ちなみに日本では四角い形のものが有名だが、本場フランスでは楕円形が基本だそうだ。国が違えば、流儀が違うということだろうか。
 それにしても、ドSなモモがこんなお菓子の名前と同じ武器を使うっていうのが面白い。槍には毒があるようだし、モモの作った料理には眠り薬か媚薬でも混入していそうだ。

 ○トリアイナ

 リールの街のガーディアン、銛使いのティアの武器。
 トリアイナはギリシャ神話の神、ポセイドンが用いた三叉の矛とされる。ポセイドンは海の神として有名であるが、同時に大地の神でもあり、水を生み出すほかにも、津波や嵐、地震なども発生させていた。時には、切り抜いた山を投げて島を作ったなんてエピソードもあるようだ。
 それとトリアイナはトライデントとも呼ばれており、ローマ神話ではネプトゥーヌス(英語読みではネプチューン)が同一視されている。こちらはポセイドンと違って、どういう神であったのかは不明らしいが、少なくとも水と大きく関わる神であることだけは確かなようだ。
 ちなみに実際の三叉矛は漁業で使われていた物が主であり、戦争の武器として使われていたのは16世紀から17世紀にかけての中国・朝鮮で、倭寇に対抗して使われたものがある。ただ、これも農具の延長線上の武器であり、ルーツは戦争とは違う場所から生まれたものであることには違いない。
 まさしく海の街を守るティアに相応しい由来を持つ武器。ケートスのような規格外の化け物はともかく、この三叉槍で多くの人間を救ってきたのかもしれない。

 色々調べても面白いパラレルパラダイス
 さて、特装版8巻にサンドリオのガーディアンが紹介されているだろうから、武器も紹介されているはず。これがどのようなものかが気になるところだ。