後半はネタバレありの感想なので要注意。

 大画面で観ることが映画最大の魅力だと思う蔵間マリコです。
 先日、いつも利用する映画館でとある大作映画を観に行った。ジョージ・ルーカスの傑作SF映画『スター・ウォーズ』シリーズの続三部作の完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(以下、EP9)だ。
 いや~、EP9は観に行くか観に行かないかちょっと悩んでいたんですよねえ。前作、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で心底ガッカリしましたからねえ。あの惨憺たる出来からどうやって話を進めるのかという疑問があって、どうにも足が重たくて。でも、結局はどんな結末になったのか気になったので観に行きました。
 さて珍しく平日に映画館に行ったわけだが、観る時期の関係もあってかガラガラ。10人ぐらいいただろうか?こんなに客が少ないのも珍しい。まあ、ゆったりと観るのもいいかもしれない。

 さて、EP9の感想だけど、見た直後は満足度がなかなか高かった。しかし、翌日になるとなんか納得のいかない内容だったなあと評価が変化する妙な映画だった。いや、面白いには面白いんだけど、どうにも純粋に褒められる内容とは言いたくてね。なんと言えば言いのやら。
 まず、個人的に好印象だったのはEP8でダメだった点に対して答えを出したということ。具体的に言うと、明かされなかったスノークの出生、ローズの出番の激減、情けなくないルーク・スカイウォーカーなどなど。特にスノークの正体がアレだということをすぐにバラしたというところはなかなかと衝撃的だったね。同時にEP8は失敗作だったと明言しているようなものだが。まあ、本当のことだから仕方ないね。
 EP8に対してのカウンター的な要素も良かったが、個人的にはテンポのいいストーリーという点も見逃せない。戦闘シーンは今までのシリーズのものに比べると少なめだが、その代わりにエピソードの数を多く入れられる。そのため息つく暇もなく変化していく状況とスケールのでかい物語に目を離せなかったね。ただ、そのテンポの良すぎる展開のためか、チューバッカの件に全く溜めがないから感慨深さも何もなかったが。せめて再登場は1時間後ぐらいにしてくれ…。
 そして、一番印象的だったのが、死んだと思われていた皇帝、ダース・シディアスこと、パルパティーンが登場したということ。自分は今回のSWのPVすら観ていないし、他の人の感想も見ないようにしていたからこれは衝撃的だったね。まさかOPのスクロールで『死者の口が開いた!』の一言からパルパティーン復活するなんて思わないし。いやもう、過程とかすっ飛ばしていきなり結果だよ!!この開き直りぶりは逆に清々しい。
 勿論、その開き直りぶりに負けないぐらいパルパティーンの存在感は抜群だ。今回の続3部作の黒幕として君臨し、あの手この手を使ってレイを精神的に追い詰めていく。戦闘シーンも「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」と言わんばかりの強さで、ラスボスとして納得の強さである。自分はEP1EP3EP6での暗躍と隆盛と凋落を見て、SWはパルパティーンの物語だと考えていたが、それが確固たるものとなったな。
 その一方で、パルパティーンというダース・ベイダーに並ぶ、ジョーカーを切ってしまったために続三部作は三部作・新三部作を越えられなかったんだなと冷静になった翌日に感じている。しかも、レイとパルパティーンの血筋という関係を作ってしまったために、何者でもない者が悪を倒す物語から血統の物語になってしまった。その上、ラストのシーンでレイが自身のレイ・パルパティーンと名乗るではなく、レイ・スカイウォーカーと語ってしまった以上、血統という呪縛まで引きずってしまった。本当に吹っ切れているのなら、ちゃんと自分の生まれと向き合わないとダメでしょうが。
 まあ、主に印象的だったのはこのあたりだろう。あとは、懐かしいキャラが総出演したところはちょっとした嬉しいサービスだったな。特に正体不明の人物があの人だったと分かった時は興奮したね。あのタイミングで出すとはとても憎い演出だ。

 色々と気になる点は多かったものの、続三部作で一番楽しめたスカイウォーカーの夜明け。
 EP10以降はどうしようか考えていたけど、EP8の失点を取り返すだけのことはしたから公開したら観に行く予定だ。その時は、今までのしがらみなんてない新しいSWがみたいものだ。

 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの評価

 満足度 ☆☆☆☆
 スペースオペラ度 ☆☆☆☆
 アクション度 ☆☆☆☆