もう23年も前になるのか…。 

 昔の流行に懐かしむ蔵間マリコです。
 いや~、まさか2020年にアニメがあるとは思いませんでしたよ。かつてバンダイが一大ブームを築き上げた育成ゲーム『デジタルモンスター』のTVアニメ『デジモンアドベンチャー』のリメイク版が。
 気になったのでリアルタイムで1話目を見ましたが、なかなかの好スタートだと思いましたね。八神太一とアグモンの不朽のタッグに、襲い掛かる謎のデジモン、そしてグレイモンへの進化。それ以外にも光が丘が武蔵小杉に代わっていたり、PCがスマホ・タブレットに変わっていたりと今風の刷新してしているのも興味深い。ベタな導入部分ではありますけど、テンポ良く1話目が消化されたのは好感的だ。
 逆に気になった点は、旧作にあった図鑑がオミットされている点。デジモンを売りにしている以上は、このデジモンはどんなデジモンか覚えてもらうと商品展開的にプラスになる。でも、今回はそれがないからねえ。この要素は引き継いでほしかったな。
 まあ、多少の不満はあるけど、それ以上に期待できる要素が多い。旧作と今作、おぼろげな記憶を頼りにしながらも楽しみたいものだ。

 とまあ、ちょっとしたノスタルジーに浸った今日の9時ですが、今日は最初にデジモンが流行った頃の思い出話でもしたい。
 今から23年前。バンダイは、たまごっちに次ぐ大ヒットゲームを世に生み出した。当然ながら、それは自分が通っていた小学校でも大ブームとなり、隠れて学校に持ち込み、先生に没収される生徒が続出した。それはそれよりも前に流行ったバトル鉛筆バトエンでも見た光景だった。
 で、自分はどうだったかというと、デジモンは買っていた。ただ、没収されるのは嫌だったので親に育ててもらうことが基本だった。自分と同じような子供も多くいただろう。でも、親がデジモンに興味がないから時々、餌やりやうんこの掃除を忘れるということも多かった。そのため、家に帰ったら画面がうんこまみれの空腹で死にかけているデジモンが待っていることもしばしば。場合によっては、墓になっていることもあって親とひと悶着もあった。まあ、今思えば我侭な話だったかもしれない。
 アニメについても、色々と印象的だった。レオモンの扱いが散々だったり、エテモンがフリーザめいたキャラだったり、ガチャピンとムックとPチャンがデジモン相手に抵抗したり、お台場に弾道ミサイル突き刺さったりと記憶に残っているエピソードも多い。中でも、クトゥルフをモチーフとしたダゴモン回はなかなか異質で何回か見直したぐらいだ。
 とまあ、大人気だったデジモンだったが、ブームの始まりがあれば終わりもある。流石にアニメ4作目のデジモンフロンティアあたりになると翳りが見え始めた。自分も初期のデジモンで遊んでいた頃と違って、他のものに興味を持っていたわけだから徐々に記憶の彼方へと消えていった。だから、デジモンの企画がどこで一旦終わったのかは知らない。それはデジモンに関わったスタッフや最後まで追っかけたファンにとってとても寂しいことだっただろう。
 でも、今回再びTVアニメでリブートしたわけだ。昔と今とでは事情が違うだろうけど、また以前のように大ヒットして子供たちがデジモンで遊ぶ光景というものを見たいものだ。良いものならヒットするという考え方は傲慢かもしれないが、それでもまた一花咲かしてほしいものである。

 様々な思い出をもらったデジモン
 日曜日の楽しみが一つ増えたわけだし、ぜひとも昔のブームで楽しんでいた人間も満足させてほしいものだ。