重たい気分を吹っ飛ばそう!!

 たんの漫画が好きで好きでたまらない蔵間マリコです。
 さてさて月曜日ですので、いつものコーナーに入りますよー。極黒のブリュンヒルデエルフェンリートの作者、岡本倫先生の週刊ヤングマガジン連載の異世界ファンタジー漫画『パラレルパラダイス』の感想のコーナーを。
 いや~、コロナウイルスで外に出れないとなると憂鬱ですねえ。健康のための最低限の散歩ができるとはいえ、今日は生憎の雨でしたからねえ。心も体も重たくなりますよ。しかし、パラレルパラダイスを読めばそんな暗い気分も一発で吹っ飛ぶ。青年誌でやってもいいのかというぐらいのエロは当然のこと、ストーリーも物語の謎もキャラクターも非常に面白い。やはり、好きなものを毎週読めるということは大きいですよ。たん万歳、パラレルパラダイス最高!!
 とまあ、前座はこれぐらいにして、そろそろ本題に入らせてもらいます。当然ながら、ネタバレや岡本倫先生の独特の作風、管理人の独断と偏見が入りまくりです。ですので、そういうのが嫌だという人はここまで。別に大丈夫という人はどうぞ。

 今週のパラレルパラダイス第116話『あんなに一緒だったのに』が掲載されましたが、いよいよ次の旅への始まりが見えてきた回でしたね。ただ、それだけでなく機敏な女心もしっかりと描かれていて見所もありますし。ホント、毎回が面白くてたまりませんわ。
 さて、まずはタイトルの話でも。今回は『あんなに一緒だったのに』。知っている人は知っているだろう、元ネタはこれである。



 新たなガンダム世代のパイオニアである機動戦士ガンダムSEEDのエンディング。やはりSEEDの代表曲と言ったらこれですよね。どこか切なく、敵味方に分かれたキラ・ヤマトとアスラン・ザラの心情を的確に表現した曲で。しかし、SEEDが放送されたのは2002年だったのか。エルフェンリートが連載開始されたのと同じく18年前と思うと驚きである。
 さて、本編に入るわけだが、いきなり悩まさせられる選択肢を仁科から突きつけられた陽太だが、ここでの返答は完璧だった。世界に掛けられた呪いを解くために仁科の記憶を取り戻させる。それが辛いことがあっても、恐ろしいことがあっても必ず守る。だから一緒に来い。
 いや~、痺れますよ、これは。記憶を取り戻すための旅ではあるけど、異世界はそこら中に死が転がっている。だから、必ず守ると強く言ってもらうと頼りになりますよ。それに陽太も病院で仁科に救われた身でありますからね。記憶を失う前の仁科との約束を守るためにも、記憶を取り戻さないとね。
 陽太の強い言葉に救われた仁科(1話目と随分作画が変わったなと、360ページ3コマ目を見て思う)。そうなると、サンドリオからの旅立ちも近づいてくる。バイコーンの世話をしている陽太からそれを聞くと、カヅチもどこか寂しげな表情をする。街の救世主でもあるし、この世界で唯一の男だしね。だが、嫉妬深い神を殺す旅を止めさせるわけにもいかない。というわけで、カヅチは宴の準備をする。宴というと、言うまでもないよねえ…。
 その一方でルーミは、廃墟の影で泣いていた。仁科への告白を聞いていたからだ。陽太が仁科に必死になっていたあたりから、ルーミも察していたのだろう。それでも、それをオナニーで解消するのではなく、ただただ泣いているところがプラトニックでいじらしくて可愛い。これがリリアならば、泣きながらオナニーをしているだろう。
 宴も徐々に近づき、陽太は会場である廃墟ビルの屋上に招待される。荒涼とした風景だが、それでも綺麗なことには変わりない。そこに少し遅れてルーミが現れる。先ほどと打って変わってニコニコしているが、その仮面もあっという間に崩れてしまう。涙とともに、何故か関西弁になるルーミ。カズミが憑依したのだろうか?
 それに対して、陽太の反応は「アホくさ」。流石は畜生な主人公。まあ、ちゃんとこの後にフォローがあると思いますが。

 サンドリオ編も終わりが近づいているパラレルパラダイス
 来週は待望の巻頭カラー。この流れで行くと乱交が始まるのだが、巻頭でそれをやるとは相当な勇気だな。まあ、とにかく今まで以上に激しいプレイを期待するよ。

 パラレルパラダイス第116話の評価

 満足度 ☆☆☆☆☆
 たん度 ☆☆☆☆
 乙女心度 ☆☆☆☆