ノストラダムスの大予言なんか、英雄的介入テフェリーの防御があれば大丈夫!! 

 すっかりマジック:ザ・ギャザリングにはまってしまった蔵間マリコです。
 とは言いますけど、ちょっと今困っているんですよねえ。買う予定だった基本セット2021PWデッキチャンドラがどこにも置いていない!!どうやら、チャンドラデッキに入っているコモン・アンコモンの性能が非常に良くて、それを目当てに買い漁っているプレイヤーがいるようだ。
 まさかこんなことになると思いませんでしたよ。構築済みデッキって、昔はどこでも買えるようなものだったから後で買えばいいやと考えていたのですが、今はそうではないものなんだな。ネットでも全滅だし、やはりシングルで地道に買い揃えていくしかないのだろうか?
 とまあ、なかなか上手くいかないスタンダードのデッキ構築ですが、昨日は地元の本屋で噂の漫画を買いました。90年代末のMTGと青春が描かれた漫画『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』(以下、すべての人類を~)を。

 いや~、これはぜひ読みたかったんですよねえ。MTGのファンからもなかなか評価が良いし、90年代末というと自分がMTGを始める少し前の話だから当時の事情を知りたかったですし。それに何よりも、プロモに当時のカードのFoilがついてくるという嬉しい仕様だからね。MTGを始めていなくても、いずれは買っていただろう。
 さて、すべての人類を~のあらすじを軽く説明すると「90年代後半、MTGを趣味としていた中学二年生の神納はじめが、学校では優等生である同級生の沢渡慧美とカードショップでMTGの対戦で出会い、ともに世紀末の青春を謳歌する」という物語である。ちなみにタイトルのすべての人類は~ノストラダムスの大予言と、MTGの代表的カードである神の怒りのテキストを元ネタとしている。
 その人類を~だが、これが90年代フィーチャーということもあって、凄くノスタルジーに浸れる漫画なんだよねえ。当時の流行り廃りというものをしっかりと取り入れ、「確かにそういうことがあったんだな」と記憶を呼び覚ましてくれる。ハイスコアガールを読んだことがある人なら分かるだろうけど、それの感覚に近いものがある。
 勿論、MTGも90年代末のものだ。物語の始まりが1998年だからちょうどテンペストブロックで、今のMTGと隔世の感というものがあるがそのギャップ感が面白いし、当時の事情を知るのにはもってこいである。作中で裏切り者の都を憎悪と大変動でトレードしているシーンがあるけど、「裏切り者の都って、恐ろしく高いカードでは…?」と気になって調べたらね…。自分だったらタイムマシンを使ってでも、そのトレードを止めてやりたいわ。
 そして、カードゲームの漫画でよくある命のやり取りやオーバーテクノロジーの類は全く出ない。あくまでも、この漫画はリアルの90年代に当てはめた漫画だ。そんなものがあったら陳腐なものになってしまう。それをしっかり守っているから、作品として面白いのだ。
 中でも自分が感心したのは、ジョーク・セットであるアングルードを本編で取り扱ったこと。番外的なパックで、しっかりとアングルードの目玉となるカードをテーマにして描いているからニヤリと笑ってしまう。自分の家の近くのカードショップでもアングルードを取り扱っていたけど、英語版のみのパックだからスルーしちゃったんだよなあ。今思うと、とても勿体ないことをしてしまった。この馬鹿馬鹿しいアトモスフィアを楽しみたかったものだ。

 MTGで遊んだことある人なら楽しめるすべての人類を破壊する。それらは再生できない。。
 今までのMTGの漫画とは全く違った切り口でこれは好印象。3巻以降がどんな展開になるのか期待したいものだ。でも、3巻って時系列で言えば、ウルザス・サーガウルザス・サーガと言ったら、MoMAの冬。神納たちの心がアスフォデルの灰色商人にならないか少し不安だ。