V8!!V8!!

 面白い映画はいつ観ても面白いと思う蔵間マリコです。
 先日、SFアクション映画『マッドマックス 怒り・デスロード』が地上波初放送されましたが、皆さん観ましたかー?いや~、時間帯が時間帯だけにカットされているシーンがあるのは残念でしたけど、それでも体が熱くなる素晴らしい映画でしたねえ。逃げて逃げて逃げまくって、最後に反撃をするというシンプルな内容なのに非常に奥の深い内容。マックス・ロカタンスキー、フュリオサ、ニュークス、イモータン・ジョー、そして世紀末を生きる人間たちのドラマ。小道具や設定周りにも非常に緻密で、見直す度に新しい発見があるし、映画的表現やテーマも映えるものが多い。一見、ヒャッハーなおバカ映画に見えるけど、こんなに計算づくで作られたおバカ映画なんてそうないだろう。
 おかげで昨日は興奮しすぎてなかなか眠れませんでしたよ、今回観るのが4回目だというのに。面白いんだけど、面白すぎてテンションが戻らなくなるのがこの映画の欠点だなとこれまた改めて実感する。

 しかし、面白い映画というのは、話題になっている時期に映画館で観るのが一番だなとつくづく思う。
 怒りのデス・ロードと出会った5年前、最初は自分は観る予定はなかった。単純にリブート作品に対してのイメージがあまり良くなかったからだ。実際上映しても、ジェネレーションギャップの感じる映画というのは多いですからね。だから、作品自体はマークしていなかった。
 だけど、世間の映画好きの間で怒りのデス・ロードが話題になると、自分もちょっと気になりましてね。なかなか観に行く時間がなかったということなので、アフター5に観に行くことに。ただ、当時は警備業だったからね、寝落ちするんじゃなじゃないだろうかと不安もあった。
 だが、そんなことは杞憂に過ぎなかった。上映中はアドレナリンが出っぱなしの興奮しまくり、その後の居酒屋での一人呑みの時も頭の中が怒りのデス・ロードでいっぱい、そして数日間興奮が全く醒めない状態。噂通りの傑作で、上映中に観に行ったことを正解と思うぐらいだ。
 それからも面白い作品というものは何度か出会ったし、これに近い感情を抱く作品だって何度か出会った。でも、少なくとも言えるのは、それらは話題になっている上映中の時期に観に行った作品ばかりだ。勿論、古い傑作映画も面白いと感じることは多いけど、最新の映画というのは興奮を共有できるからね。その時話題になったものが一番面白く感じるなんてよく聞けど、まさにそれだ。自分もバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズをリアルタイムで観ていたら今以上に好きな作品になっていたかもしれない。

 最高の興奮と感動をリアルタイムで味わえたことは感謝以外の何物でもないマッドマックス 怒りのデス・ロード
 さて、製作中のマッドマックスの続編はどんなものになるのだろうか?きっと、怒りのデス・ロード同様に熱中できる素晴らしい映画に仕上がるだろう。今の時期、映画製作は大変だろうけど、頑張って欲しいものだ。