日曜日の朝と言えば、プリキュア!! 

 毎年新作が楽しみな蔵間マリコです。
 日曜日というと自分にとって休日ではなく、普通に仕事の日である。まあスーパーの仕事ですからね、自分が行かなくても誰かが行くことになるのだから文句を言っても仕方があるまい。
 でも、週の仕事始まりであるからこそ朝から発奮させたい!!そんなテンション低めの朝に最高なのが、トロピカル~ジュ!プリキュア!!
 今週で最終回でありましたが、有終の美を飾ったとも言っていいぐらいの出来でしたねえ。先週は先週で超作画にビックリしたり、キュアオアシスの謎のテンションの高さに爆笑しましたが、今週は今週で満足。ローラとの寂しい別れからの、間もなくしてからの再会の元気一杯なラスト!!プリキュアのラストって基本的に感傷的な別れから旅立ちという感じのものが多いですけど、トロプリにはそんなのは似合わない。最初から最後まで明るく元気であってこそのトロプリよ!!

 とまあ、いい歳こいた大人が女児アニメのプリキュアに熱くなっているわけですが、女児アニメと侮るなかれ。大人が観ても十二分に楽しめる内容なのだ。
 自分が初めて観たプリキュアは、ハートキャッチプリキュア!(放送が2010年!?もう12年経つの!?怖い!!)。それ以前は特に興味はなかったが、主役の花咲つぼみことキュアブロッサムが水樹奈々が演じるということも観ることとなった。そしたら、これがなかなかと面白くてね。登場人物一人一人にある物語や試練、東映十八番の戦闘シーンに、そしてテーマ性の深さ。女児アニメだからと侮っていたが、長年続くアニメというのも納得だ。
 それからは毎年プリキュアを通しで観るようになった。好みや当たり外れこそあるけど、どれも印象的で語り切れないぐらいに思い出はある。でも、その中でもぶっちぎりに大好きなのがGo!プリンセスプリキュアだ。
 プリセンスになりたいという夢を抱く中学1年生の春野はるかがキュアフローラとなり、様々な仲間と出会い成長していく。だが、その道はかなり険しい。
 その代表格が、ディスダーク三銃士の一人であるクローズ。1話目からキュアフローラに立ちはだかり、序盤で一時退場するものの中盤に復活し、キュアフローラが目指す夢の意義を壊してしまう。それでもキュアフローラは立ち上がり、クローズも幾度となく絶望に陥れようとするが挫けず最終決戦まで縺れ込む。
 そして、キュアフローラが出した答えが感動的なものであった。絶望も夢の一部であり、夢は絶望を優しく包み込んでくれるもの。夢を叶えるのは決して簡単ではないけど、その道程も含めて夢であることを。この夢の強さと優しさに対しての説得力は、1年を通して一環として描いた結果と言えよう。結局はクローズとは平行線であり、いつかまた現れるかもしれないが、それでも夢に邁進しているはるかは決して負けないだろう。
 このはるかとクローズのしっかりとしたテーマ性は好きだし、プリキュアには選ばれなかったものの物語の主役になれた七瀬ゆい、男の価値観から見ても理想的な男性像であるカナタ王子なども魅力的だった。ストーリーに関しても捨て回は皆無で綿密な部分も1年ダレずに観れたし、プリキュアに時々ある超作画回も多かった。女児アニメにしては難しい内容ではあったけど、個人的には現時点で一番面白いプリキュアであると断言できる。

 毎年見所のあるプリキュアシリーズ。
 さて、次のデリシャスパーティ♡プリキュアはどうなるのだろうか?食べ物がテーマだけにスイーツがテーマだったキラキラ☆プリキュアアラモードとやや被っている部分があるが、どのような物語になるかが楽しみである。